lainのなりゆき雑記帳

映画を楽しむための映画の感想。アニメの感想。日々雑感。愚痴も有り。小説も有り。

エウレカセブン

2005年11月29日 23時28分18秒 | ドラマ、アニメ
一体何が面白くて見てるのやら、自分自身でももはや惰性で見ているとしか言えない状況で、これ以上一体何を書くことがあるんだ?と言われそうですが、やっぱり見始めてしまった以上オチは気になります。ただ、そのオチも何となく想像が付く「想定の範囲内」に落着しそうな今、ホントはもう見るの止めてもいいですけどね。(でも気になるんだよっ!w)

前作「ラーゼフォン」から何か進歩があったのか?と言えば、プラスマイナス0だと思います。エウレカは平易になって見やすくなったけれど、話に奥行きが無くなってしまって、薄っぺらになってしまいました。ラーゼフォンは良い意味でも悪い意味でも独特の世界観が在りました。ただあまりにも難解過ぎて、最終的に物語は破綻してしまいましたが…。でも、雰囲気的には悪くない部分もあったので、話さえまともになればBONSEと言う会社は「見れる」アニメを作れるかもしれない…と思ったのですが………。

「なんかエヴァっぽいなぁ」とは、いつもエウレカを見ていて頭を過ぎる言葉です。しかし、ふと自らに立ち返ってみて、エヴァに毒されているのはもしかして自分の方なのかも知れない、と最近思ったりします。感覚的な話になっちゃいますが、やっぱりエウレカはエヴァと何かが酷似しています。単にロボットものアニメという類似点だけではなくて、同じ幹から派生した枝のように、感覚的にはエウレカの根本をたどっていくとすんなりエヴァに辿り着いてしまうような奇妙な類似感です。でもこれは作り手が一方的に影響を受けてしまっているのではなくて、見ているこっちもエヴァの揺り戻しの中でどうしても色眼鏡で見ざるを得ないのでは…、と何となく思ってしまうんです。それほどエヴァは強烈な作品でした。ただ、そうした「何々っぽい」と言う文字通りの殻というか枠を打ち破れないのにも、それなりに理由はあると思っています。

「形から入る」という言葉ありますが、私に言わせればエウレカは正にこの「形から入ったアニメ」と言えるかも知れません。作画や、一つ一つの台詞や、メカのデザインや、雰囲気のある用語やネーミング、そして舞台設定…、でも、そこまでして緻密に作られた世界なのに、作者の言葉が一つも聞こえて来ません。テーマなんて安っぽい言葉はこの際どうでもいいんです。この作品の作者はレントンや、エウレカや、その他大勢のキャラの台詞を借りて、私たち視聴者に一体になにを語るのか…。その言葉をずっと探していました。耳を傾けてきました。でも、何も聞こえて来ません。結局聞こえてくるのは耳障りの良い、既に出来上がっていて誰かが使ってきただろう常套句とも言える「記号」の羅列です。作者の魂の籠もった言葉は何処にも在りません。借りてきた「殻」や「形」を身にまとっている以上の「内容」が無い時点で、エウレカは借り物や、影響を受けたもの以上にはなり得ない…。まさに張り子の虎とも言うべき、外面ばっかり良く出来ていて威勢が良い割に、中身のない空洞のような物語です。その張り子があまりにもキレイで良くできているので、私は見入ってしまいます。でも、私の中には何も残さないでしょう。ただキレイだなぁ、と思って、通り過ぎてしまえば何も無かったように忘れ去られる作品、それがエウレカセブンなのかも知れません。

20Q

2005年11月29日 00時32分12秒 | パソコン(Mac)
ソレハ …イキモノ?

あなたが心に思い浮かべたものを、質問に「はい」「いいえ」と選択して答えていく事で当ててしまう、ちょっとしたゲームのような謎のサイトが以前公開されていましたが(現在は終了)、実はこれアメリカ製の人工知能内蔵のオモチャ「20Q」(トゥエンティキュー)を日本で発売するにあたって、製品の正答率を上げる為人工知能に学習させる目的で設営されたサイトなのだそうです。そうとは知らず、私自身もとある知り合いのサイトのBBSで話題になったのを見て、いろいろ試して遊んでしまいましたw なかなかの正解率です。普通に一般的な「もの」ならかなりの確率で当てられてしまいます。しかしこんな裏があったとは…。ドメインがバンダイと言う時点で気が付いても良さそうなもんですが…、単純に面白くてそこまではさすがに気が回りませんでした。

と言う訳でまんまと学習のお手伝いをしてしまった訳ですが、バンダイの担当者も予想以上の反響に驚いたとか。なんでも有名なブログで取り上げられたことで、一気にアクセスが増え、予定していた正答率まで能力を高める為に必要な10万人分のデータをあっさり取得出来たらしいです。

ただ、あまりにもデータが沢山(しかもあっさりと)集まったので、値段も最初予定していた3千円台から、2100円まで安くできたそうです。

さらに「20Q仮面」なるまるで○○レンジャー風味のコスチュームを身にまとった宣伝部隊もいたりして(笑) 赤と青の二人だけですが、何の宣伝とは敢えて言わずに、奇妙な格好で渋谷を練り歩るくことで道行く人の好奇心をあおり、口コミで宣伝を広めて貰おうと言う事らしいです。今の時代、チラシを配ったり、実演販売?したりするより、こんな宣伝の仕方の方が効果があるって所がちょっと面白いと思いました。^^;

ITmediaニュース:「ソレハ イキモノ?」――ブログが鍛えた人工知能「20Q」
↓製品のサイトはこちら。
20Q

エウレカセブン(その11)

2005年11月27日 22時02分32秒 | ドラマ、アニメ
だめじゃんかよぉ~、もうストーリーが破綻してるよぉ。誰かなんとかしてくれよぉ…。

ニルバーシュのシーンは滅茶苦茶良い動きでカッコ良いのに…(泣)

レントンとエウレカのオママゴトにももうウンザリだよぉ。
アネモネは新ニルバーシュお披露目の為の取って付けたような出番だし。
この自己陶酔型のストーリーから方向転換するのはもはや不可能?
レントンが元気出たとおもったら今度はエウレカが鬱モードだし…。
もう私にとっての救いはレントンの祖父ちゃんだけですよ。ホントに。


エウレカセブン(その5ぐらい?)

2005年11月22日 01時25分54秒 | ドラマ、アニメ
あ~、う~、なんていうのかねぇ、もう、最後までつきあう覚悟を決めたはずなんだけんども…。あかされる秘密と言うか、裏話と言うか、核心というか、が、ことごとく「しょぼい」訳で…。あんだけ引っ張って引っ張って引っ張って引っ張った内容がこれかよぅ、と愚痴も言いたくなるってもんですヨ。なんだか淡々と説明を聞いている気分で、驚きがないですよね…。前回はもろに記録映画の体裁をとってたし。物語の流れが在って、主人公に突きつけられる現実…、とか言うのではなくて、主人公も傍観者のように説明を聞いてるだけだからなぁ…。まあ、本当の核心部分はまだ露出してないと思うので、これからビックリするような仕掛けがあると期待したいですが…、つーか、してもいいのかしら?…(汗)

最近すごく思うのは、エウレカって、将棋盤の上で駒が動いているのを、上から眺めてる感じ。物語の進行しているその視線の高さで「目撃」すると言うことが無い気がして、その辺が入り込めない一因かもと思ってみたり。登場人物はことごとく深刻なモードで盛り上げようとしてるのに、見ていて全然感情がついてこないし…。盛り上がるのは人が死ぬときだけ、…ってかなり問題ありな気がするんですが…(汗)

今回は妖怪大戦争だしねぇ。一瞬「使徒」が出てきたのかと思っちゃいましたよw コーラリアン?の球体型のモチーフといいw まあ、こういうことを言い出したらきりがないですが…w。それにしても少年が成長して行く物語にしては、やけに殺伐としてて朝7時台に放送するにはやっぱり無理があるんじゃ、と思ってしまったり…。時間掛けて放送してる割には内容薄いし。って、放送期間長すぎじゃないの? 元々何部作とか言う長編の小説をアニメ化…とか言うんならまだしも、この内容で1年?はかなり無理があると思ってしまいます。一年間全部録画してから、早回しで全話見るとちょうどいいかもですね…。とりあえず、映画化はしない方が吉かと…

本当にあった酷い話(SONY BMG 製CD rootkit問題)

2005年11月17日 20時35分34秒 | パソコン(Mac)
米国で発売されていた SONY BMG 製コピーコントロールCDのrootkit問題がオンラインのニュースで話題になるようになって久しいですが、やっと問題のCDが発売中止になり、回収と通常のCDとの交換が発表されました。ようやく事態は収束に向かおうとしているようですが、そもそも考えて見れば企業がマルウエア紛いのソフトを勝手にユーザーのパソコンにインストールする事自体、相当問題アリと思う訳で、企業としてのSONYの認識の甘さを痛感させられた事件でもあります。

マーク・ルシノビッチ氏が自身のブログでSONY BMG 製CDがrootkit紛いのソフトを勝手にユーザーのパソコンにインストールする問題をすっぱぬいて以来、大きな波紋を呼んでいますが、「rootkit」と言われてもイマイチ知識の無い私には「?」だったので調べてみたところ、要するにクラッカーが他人のパソコンに不正に進入して悪意あるソフトを忍ばせる為の手段て事らしいです。詳しくはこちらをどうぞ→rootkitとは ─ 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words

しかし、そう言った技術を応用してまでコピー防止をしなくてはいけないもんなんでしょうか? 明らかに企業が自身の利益を守為の行為として在るべき姿からは、かけ離れてしまっているのは誰の目にも明らかでしょう。さて、どんな問題があるのかおさらいです。

・パソコンの所有者の承諾なしに勝手に強力な権限を持つソフトをインストール。
 (使用許諾契約書に情報は一切なし。更にこのソフトをウイルス除去ソフトでも検知出することが来ない)
・パソコンに不可視の領域を作ってしまう為、スパイウエアなどの悪質なソフトの攻撃を受ける可能性がある。
 (要するに隠し場所を与え、セキュリティ面での脆弱性をパソコンに与えてしまう)
・一般の人には事実上アンインストールが不可能。
 (無理に削除しようとするとパソコンにトラブルを引き起こす可能性が極めて高い)
・SONY BMGのサイトに、再生されているCDの情報などを勝手に送信している。
・インストールされたソフト自体が勝手にソニー製ソフトをデフォルトのメディアプレイヤーにしてしまう。
・他社製の通常のCDをMP3等にリッピングした場合、ノイズを付加して音質を劣化させている疑いがある。

と、まあ枚挙に暇がないですが、こうした問題が明るみに出てもSONY BMGの担当者の認識は極めて甘く「このコンポーネントは悪質なものではなく、セキュリティを脅かすものでもない」「ほとんどの人はrootkitとは何かを知らないのだから、気に掛けたりしないのではないか」など、トホホ加減にも程がある発言が出るわ出るわ…。その後の対応も極めて緩慢でお粗末の一言です。

批判を受けて漸くパッチをリリースしたかと思えば、これはXCPコピー防止ソフト(rootkit)を削除するものでは無く、単にパソコン上で同ソフトを可視状態にするだけのもの、しかも、一部のパソコンではパソコン自体をクラッシュさせる可能性があると言うお粗末なものです。例え可視状態になったとしても、事実上削除出来ないのではなんの問題の解決にもなっていなかったり…。しかもこのパッチを入手するにはSONY BMGのサイトでメールアドレスなどを記入して登録しなければならず、一部からは後でそのデータを広告など利用するではないか?などの批判まで飛び出す始末。

こうしたSONY BMGのどうしようもない対応に、セキュリティソフトを販売しているメーカー数社が、アンチウイルスソフトに、SONY BMG製 XCPコピー防止ソフトを「駆除」する機能を付加することを発表するなど、更に事態は泥沼化していきます。そしてとうとうご本尊のマイクロソフトが、次のセキュリティパッチでSONY BMG製 XCPをスパイウエアと位置づけ「駆除」するツールを配布するとの発表があり、SONY BMGは逃げ場を失ってしまいました。

そして先頃ようやくSONY BMGからソフト自体を削除するツールが配布されましたが…、これがまたお粗末な代物で、オンラインフォームに登録して自動的にパソコンにダウンロードされるらしいのですが、それがパソコンをオープンな状態(無防備な状態)にしてしまうとのことで、パッチ自体の設計の酷さに専門家にも呆れられる始末。そんな訳でこのパッチはあっと言うまに配布中止になりました。

さてこのCD、米国で発売された訳ですが、決して対岸の火事ではありません。輸入盤などでかなりの数が日本国内にも流入しているらしく、在る専門家によれば、XCPが組み込まれた可能性のあるWindowsマシンの数は国内だけで21万台とも…(ただしこの数字については信憑性を問う意見もあり)。そんな訳であなたのWindowsマシンは大丈夫でしょうか? XCPコピー防止ソフト(rootkit)の脆弱性を利用したトロイの木馬と呼ばれるスパイウエアも幾つか確認されているようなので、心当たりがある人はパソコンの中身を確認した方がいいかも知れません…。

そんな訳で冒頭でも書いたように、このCD発売中止になりました。しかし日本でも数は分かりませんが被害に在っている人は少なからずいると思われる現状で、日本のSONYからは何の発表も無いことに、日本のIT関連のブログガー達からは苛立ちの声が上がっています。下手に騒ぎ立てずに沈黙を守ることでやり過ごせると思っているのでしょうか? SONYと言う企業(ブランド)はもはや過去の栄光です。時代に取り残され、あまつさえ時代に逆行するような今回の騒ぎを見ていて、この企業の迷走はもはや誰にも止めることはできないのか?と思ってしまいます。日本のSONYも古くはVHSに対するベータのビデオでの失敗に端を発し、ATRACなるMP3の規格でもコケ、そして更に次世代DVDの仕様ではBlu-ray DVD Discのごり押しで業界に混乱を招き、消費者そっちのけの企業戦略を展開…。最近のSONY関連のゴタゴタから見えてくるキーワードは「消費者の利益を無視した企業利益優先の戦略」です。最近…いや、もうずっと以前からですね。そんな訳で、失敗から何も学ばないSONYに、もう未来なんて無い気がしてきました。

参考文献?→IT総合情報ポータル「ITmedia」Home

PHANTASY STAR UNIVERSE最新情報

2005年11月11日 23時31分15秒 | ゲーム(PSO)
新しいムービーが追加されました。東京ゲームショウ2005で公開されたものだそうです。各都市の様子が結構詳細に紹介されています。音楽もそれぞれの都市ごとにテーマ曲があってなかなか良い感じ。連続配信第一弾と言うことなので、まだまだ続くみたいですね。今回のムービーちょっと尻切れトンボで中途半端な感じなので、多分長編のムービーを細切れにして配信するのかな?

後は、システムの詳細が追加されました。来ましたよ(笑)これですよ、これ! 射撃系武器は「主観視点」での攻撃が可能に。う~ん、これを待っていました。ロングレンジの武器で遠くからプチプチやるの楽しそうですw PSOの時も射撃系大好きだったので、PSUではもうちょっと活躍出来そうです^^; 射撃系武器にはその他にはボウガンやレーザーも仲間入りです。これも面白そうですね!ただ、ライフルがちょっとずんぐりしてて格好悪くなちゃった感じ…。(しょんぼり…)

その他武器のグラフィックはPSO時代と比べると曲線なんかがなめらかになり、グラフィックの質は向上してます。武器の解説画面では、今までムービーに登場していないエネミーをほんの少し見ることが出来ます。なんかPSOの坑道っぽい施設?もあったりで、雰囲気は継承されているのが個人的には嬉しかったりw

今回も武器強化のシステムがあるようです。「グライド」と言う名称から、PSOのグラインダーの機能を拡張した感じなのでしょうか?それぞれの武器製造メーカーに強化アイテムと一緒に持ち込むことで、武器を強化出来るらしいですが、今回はなんと!失敗することもあるらしいです。そうすると武器は使用不可能に……。ちょっとこれは厳し過ぎでは??? お気に入りの武器とか壊れちゃったら悲しいですよね。なんでも愛着もって使う人なのでこれは辛いなぁ。ええと、強化アイテムの補正値が高いほど、成功率が高くて、なんども強化している武器ほど成功率は下がる…、んだ、そうな! なんかこの辺は不満噴出しないのか?

それから以前公開された情報では今度はパーティーが6人まで参加可能とか。いっそうにぎやかになりそうですね^^

しかしなぁ、ストーリー編が充実してるってことは、それをオフで淡々と一人でやれってこと? う~む、なんかオフやらないで、いきなりオンに突入しそうな予感が…(笑)

PHANTASY STAR UNIVERSE

Macintoshユーザーの悲哀

2005年11月10日 22時39分02秒 | パソコン(Mac)
えぇ~と、今日は愚痴です。全開です(汗)。
Yahoo!でホームページのサービスを利用していますが、なんともMacには不親切な作りにほとほと嫌気が差してきた今日この頃。なんつってもDreamweaver(ホームページ作成ソフト)でFTPアクセスでファイルを上げたり削除したりがうまくできないってどういうこっちゃねん!もしかすると私の環境だけの特別な問題かもしれませんが、ヤフージオのサービスページには詳しい解説もなく、取って付けたようなユーザー助け合い掲示板があるだけ。FTP接続について解説されているのはウインドウズのごく一般的なソフトのみ。MacOSについては対応状況すら書いてないって…。以前はDreamweaverでキチンと接続出来てましたが、バージョンアップしたせいなのか、ヤフーのサーバーの設定が変わったのか、とにかく暫くぶりに自分のHPに手を入れようと思った途端につまずきました。

一般的なプロバイダーの場合、ソフトの対応状況なんかは割と詳しく書かれている事が多いんですが、ヤフーはホントに不親切です。サポートのページもものすごく見づらいし。いい加減だし。そもそもサポートページのユーザビリティは3流のプロバイダー並みです。大体がしてサポートのページが何処にあるのかが分かりにくいと言う…。と言うのも実は他のプロバイダーも使っていたことがあるので、そのサービスの差には愕然とさせられます。

Yahoo!を見回してみると、ホントにウインドウズ一辺倒で、正直マックユーザーは無視されています。利用する気は無いですが(まけおしみ?)ミュージックダウンロードしかり、動画などのライブ配信しかり、ブログもマックでは表示崩れなどに関しての保証なし、ここまで来ると意図的なのか?と勘ぐりたくもなってきます。

まあね、ユーザー数では圧倒的に少数派のMacも含めてシステムを作るのはコスト的に見合わないのは素人ながらにも想像が付きますが、他のプロバイダーがそう言った部分も含めてMacユーザーに配慮して抜け道的解説をサポートに掲載している現状を見ると、なんともYahoo!のやる気の無さに気分はグッタリです。

以前一度だけYahoo!BBがらみの仕事をしたとき、Yahoo!の担当者(お偉いさん)の話として、代理店の担当者から流れてきた話の内容は驚くべきものでした。ここに詳しい内容は書けませんが(察してください)、大企業の奢りを象徴する内容であった事だけは記しておきます。でも恐らく時間が経っているのと、その後ユーザーサポートがまあまあ改善しているので、担当者は変わっているかも知れませんが…。

転がりだした雪玉のように肥大化の一途をたどる大企業にとって、少数派はもはや「数」の内では無いのも分かります。転がるだけで「数」は雪だるま式に増えるのですから。Macユーザーごとき、切り捨てても何の痛みもありません。これはもう良いとか悪いとかではなくて、企業としてそう言う形になってしまっただけであって、ごく普通にどの業界でも起こっていることなんだろうなぁ、と思います。なので、いつかADSLから光に変えるときは、その辺の事も考えて賢くプロバイダーは選択したいと思っています。

いちばん可哀想なのは読者

2005年11月09日 02時15分47秒 | 日々雑感
この話題、書くかどうするか迷ったんですが……

原書房、飛鳥部勝則と言う人の小説「誰のための綾織」の中に、三原順さんの漫画「はみだしっ子」との類似カ所があり、出版社が同書の絶版と在庫の回収を決めたと言うニュースには実に不快な気分にさせられました。「類似」と言う言葉を使っていますが、検証サイトなどを見る限り明らかに盗作です。出版元から同サイトにクレームはついてないので、掲載されている内容は事実でしょう。しかし、この事実を突きつけられてもなお、作者からの謝罪のコメントは全く持って意味不明。素材カードが紛れて…云々、言い訳するぐらいなら、全てを白日の下にさらして頭下げて出直した方が、まだ男らしいと思います。しかも謝罪文も「各位」とあるだけで、まずその小説をお金出して買って読んてくれた読者にキチンと謝るべきなのではと言う思いを禁じ得ません。

先に有名漫画のカットをトレースしたなどとして、やはり回収騒ぎのあった漫画家、末次由紀ですが、彼女は自サイトに掲載した謝罪文の中でトレースの事実を認め、自分の考えの甘さがあったことも認めているのと比べると、なんとも釈然としません。何というか、飛鳥部氏のファンで日頃から作品を読んでいた人たちは、さぞやショックだったのではと思ってしまいます。しかも今のまま非を認めずにうやむやにやり過ごすのと、全て認めて一から出直すのではどちらがいいのか…、なんて今更言わずとも答えはハッキリしている筈です。

もし自分がファンで楽しみに読んでる漫画や小説の作者が同じような事をしていたら…、と考えただけでもゾッとします。幸い私はこの人の小説は読んだことも買った事も無かったですが。Amazonのレビューに書かれていた「この作家の本はもう二度と読みたくない」という一言にこめられた思いは単純なものではないでしょう…。

飛鳥部勝則氏「誰のための綾織」における、三原順氏「はみだしっ子」との類似点比較

座頭市

2005年11月07日 01時49分57秒 | 映画
TV朝日系列11月6日放送

ご存じ北野武監督の「座頭市」です。公開当時予告編の雰囲気がよさげて気になっていたんですが、良かったのは予告編だけですか、そうですか…。まのびしたストーリーと舌っ足らずな現代語丸出しの脚本、特に台詞の流れが異様に悪くて、監督ご自身を含めて全部の役者さんが下手くそに見えるまさに逆マジック。役者よりお笑い芸人の方が生き生きとして見えるって、ちょっとヤバイっしょ!w

唯一楽しめたのは殺陣のシーン。ちっこくていかにも弱そうな市が悪党達をバッタバッタと切りまくるシーンは良かったです。スッキリします(笑)しかし悪党の黒幕の演出はもう一工夫してほしかったかな…。だって声でバレバレなんだもん。よく見てる人にはバレてもいいと思って作ってるのかも知れませんが、せめてボイスチェンジャーを…(違)。

座頭市と言えば、勝新太郎ですヨ。勝新の座頭市、めちゃくちゃカッコいいです。うちの父が大好きで、良く子供の時に一緒に見てました。汗くさくて、泥臭くて、血なまぐさくて…、勝新の座頭市は圧倒的な存在感です。もうストーリーの詳細は忘れましたが、ひとたび仕込み杖を抜いた市の殺陣は、生臭さとは正反対の洗練された踊り(舞)を見ている気分で芸術的ですらあったような…。こども心にも、なんてキレイなんだろう…、と思ったものです。なんだか、今日北野武の座頭市を見て、勝新の凄さを実感してしまいました。という訳でたけしさん、アナタハ無謀過ぎます(笑)

余談ですが、この映画の血しぶきってCG?っぽかったですよね? ちょっとそれは新鮮だったんですが(新鮮な血液、ではなくて演出が、ねw そんなこと誰も訊いてないって?wむはは…)、もともと「血しぶきぶしゃ~」を始めたのはご存じ黒澤明監督。で、この派手な血飛沫は偶然から生まれた演出らしいです。なんでも椿三十郎の撮影かなんかで、ホントは切られた時に血がちょこっと出る筈が、小道具さんが張り切りすぎてポンプ圧力全開で血糊が噴水のように吹き出してしまって…、でもそれを見た黒沢監督が「それいいじゃん」(と言ったかは知らないですが)と言うことで採用になり、以来黒沢映画のトレードマーク?に…、ってな逸話があったり。

しかし…、たけしって任侠モノ好きですよね。今回はヤクザ屋さんが出てくるものの、時代劇なんでなんとかセーフでしたが、ワタシ任侠系超苦手なんで、必然的にたけし映画は苦手です(汗)

スウィングガールズ

2005年11月06日 00時41分19秒 | 映画
フジテレビ系列11月5日放送

この映画、何て言うか一言で言うと「なんとももどかしい」…、そんな言葉が似合う映画です。ご都合主義の脚本で正直ガッカリさせられる部分が多く、楽しめるのに裏切られ続ける、そんな映画です。ただ…、それだけでは捨てきれない魅力が在るのも確かですが…。特にラストの演奏シーンはなかなか熱いです(笑)。この辺は理屈抜きで楽しめました。更に色々なシチュエーションでの細かい演出が光ります。バンドのギターとベース担当の二人の女の子に振られた修理工の兄弟二人が、フォークデュオで歌い出すシーンとかは爆笑してしまいました。日常のありふれた風景の描写が良い感じで、遊び心があって笑いを誘う演出はこの監督ならではなのでは、と思います。まあ、主演の上野樹里に救われている部分も多いですが…(むっw)。あと、今回画面の作り方がすごく良かったと思いました。何気ないシーンでもキチンと撮っている感じで、役者さんの演技との相乗効果で、台詞が無いシーンでの登場人物の心理描写が出来ているところはすごく良かったです。

と、確かに楽しめる要素満載で、題材の選び方も良いところ突いてるなぁ、と思うものの、やはり致命的なのは脚本の甘さです。ストーリーの中での細かい部分は良くできてるのに、全体としてそれぞれを組み合わせた時のダメさ加減は正直TVドラマ以下…。ウオーターボーイズの酷さからすればまあ改善が見られるものの、やはりこの監督のこの辺の詰めの甘さは相変わらずです。まさにこの映画のなんとも“もどかしい”感じはこの近視的で全体の俯瞰の視線に欠けるアンバランスな所に在ると思ったりします。

女子生徒達が嫌々始めた楽器の練習を経て、段々と楽器を演奏する楽しさを知って次第にジャズの面白さにのめり込んでいく一連の描写はなかなか良くできています。なのに、その後リズムの取り方を知っただけでいきなり演奏が上手くなったり、途中まで練習に参加していなかった他の生徒達が突然バンドに参加して“まとも”に演奏できてしまったりと、それまで積み上げて来た練習のシーンは何だったのか?と思わせるような“ありえない”展開に、またか!と思ってしまったのは私だけではない筈です。そうやって苦労して練習して演奏が上手く出来た時の喜びなんかは、映画を見ている観客だって共有したい筈。なのに肝心のその部分をすっ飛ばして、楽しい演出を優先してしまう辺りはもう救いようがないですよ、この監督さん…。ウオーターボーイズの時も面白く見せる為の演出がまず先に在って、ストーリーの整合性を全く無視していた時と基本的には同じで、あの時から何の進歩も無いですし。しかも全く同じ役回りで竹中直人を起用するなど、オチが見えてしまって興ざめもいいところ。ついでに言えばこの映画にはオチが無いです…(汗)

そんなこんなで良いところもあるのに、肝心のストーリーの構成が何ともトホホで映画全体を台無しにしているのが何とも“もどかしい”です。見ていて楽しいのは良い映画の一条件ではあるけれど、楽しい映画=良い映画ではではないと思うし、何時までも同じパターンが通用するほど甘く無いと思うんですが…、どうなんでしょうね?