★★★ 修理のご依頼 ★★★
ようこそ"『京とんび』"へ
「もったいない」をモットーにラジカセやミニコンポ等の修理を中心に更新 since 2009
音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
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今回の修理は、「SHARP MD-F350 MDラジカセ(発売日:2003年5月)」だ。本機種は、アナログアンプを搭載した"MD studio(エムディースタジオ)"シリーズの最終モデルだ。これ以降に発売された機種は、全て1bitデジタルアンプを搭載し、"Auvi"シリーズに統合された。
■主な故障と原因
表示部の基盤を外す。
CD/TAPR/MDユニットと外すと、主基板を外せる。
TAPEユニットはゴムベルトも含めて問題なし。メカをクリーニング。
スピーカーと操作部も問題なし。
問題のあったCDは、光ピックアップ(SANYO SF-P101N)の発光がなかったため、部品を交換。このピックアップは、2000~2005頃のシャープやアイワのラジカセで使用されていたようだ。かなりの個体で故障していることが多い。
MDユニットも、問題なし。メカをクリーニング。
因みにMDは、MD光ピックアップ、ATRAC IC、メカニズムなど、ユニット全体がシャープ製。他社(DENONなど)にもユニット供給していた。
全体を洗浄、クリーニングし、 組み戻しを行って作業完了。
--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---
今回の修理は、「Technics ST-C01 FM/AMステレオチューナー(発売日:1978年)」だ。 光る矢印で同調方向と程度を知らせてくれる、ダイヤル選局式の一台だ。
[Technics ST-C01 FM/AMステレオチューナー]
とにかく小さい。しかし、重量が3kg近くとかなり重い。また、操作し易いよう、前面側の足の一部を起こすことができる。
■主な故障と原因
■修理
選曲できないのは、選局ダイヤルの固定ねじの緩みが原因だった。選局メモリも少しずれていたが、ナイロン糸の伸びが原因のようで、この調整のみで修正できた。
キャビネットを外す。重い重量は、何とこのキャビネットだった。材質は不明だが、オールダイキャスト製だ。外部は年代相応の劣化があるが、内部はきれいだ。
特に不具合箇所はない。接点に復活材を塗布し、可動部に注油。半田付けの劣化もないようだ。
クリーニングし、組み戻して作業完了。
--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---
今回の修理は、「Victor|ビクター MX-S55MD ミニコンポ(おそらく2001年)」だ。3CDチェンジャーを搭載したMDLP対応のミニコンポだ。
カラー大型ディスプレイを搭載し、かわいいキャラクターが登場するなど、遊び要素が多い。一方で演奏機能も盛り沢山で、音もなかなか良い一台だ。
■主な故障と原因
■修理
実はこの機種、本体がPanasonicにOEM供給されており、SC-PM60MDとして発売されている。この機種も1台在庫していたのだが、電源基板が破損しており、修理できずにいた。
中身は同じなので、原因を切り分けようと、液晶表示部のあるフロントマスクを丸ごと交換してみた。しかし、同じように液晶が表示されなかった。機種固有の原因があるようだ。
周辺基板を外して確認したところ、 複数でハンダ付け劣化と思しき箇所が発見された。これを補修したところ、どちらの機種のユニットも液晶を表示した。と同時に、スイッチの誤動作も解消。
改めて各機能の動作を確認したところ、問題箇所はなかった。後は分解・清掃だ。
CD光ピックアップは、「JVC OPT-725A1」。サービスマニュアルが入手できなかったため、特にCDチェンジャーのメンテナンスには難儀した。立体パズルをバラし、再び組み上げ る感じだ。ギアの位置が僅かでもずれると正常に動作しない。何度か組み直し、結局、一日仕事になってしまった。
MDユニットは、ビクターオリジナルだ。こちらは保守性が良い。各パーツは、光ピックアップが「SONY KMS-260B」、ATRAC ICが「CXD2662R」、他各社で構成されていた。
各種基板にも半田付けの劣化があったため、これを補修。これもちまちまと手間のかかる作業だ。
スピーカーの各ユニットもビクター(JVC)製。そこそこ立派なもので、ラジカセより1グレード上と言った感じだ。
リモコンは、PanasonicのSC-PM60MDのもの(RAK-PM60MD)がそのまま流用できた。操作説明書も、ほぼ流用可能だった。
以上で作業完了。
--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---
唐草と防水膜の設置が完了したので、一文字葺の本体部を設置した。軒先から設置する。本体は右山(右はぜ)なので、軒の左から右に葺いていく。
本体の固定は、「吊子(つりこ)」と呼ばれる折り返しのある短冊状の金具を介して行う。本体自体に穴を開ない工夫のようだ。吊子の固定には、ステンレス製のスクリュー釘を使用した。
本体は、 各本体の「はぜ」同士をかぎ手のように引っ掛けて設置していく。配置は列ごとに2分の1幅ずらした千鳥配置とした。この配置も、浸入した雨水を速やかに下流側の本体上面に排水するための工夫だ。
軒からはみ出た本体は切断し、下面に既設の唐草を巻くように折り曲げて端部の固定を行う。この時、水平方向のはぜは、折り曲げ部分に含まれないよう切り取る。
軒と壁面の接合部は、旧トタン板を残し、これを上から覆うように新しい鋼板を設置した。残した旧トタン板部は、モルタル壁面の裏側まで続いており、雨水の 浸入から壁面本体を護っている。このため、この旧トタン部を交換するためには、モルタル壁面を部分破壊しする作業を伴う。幸いこの旧トタン部に錆等の問題 はなかったため、大事を避けた次第だ。
この部分は吊子で固定できないため、軒側と壁面側に対して直接釘を打って固定した。最後にかみ合わせた「はぜ」部分を潰さない(カシメない)程度に一様に叩き慣らす。
以上で完成。
鋼板部材の現場合わせに時間が掛かったものの、その設置自体は短時間の作業だった。
軒の下側から見た様子。周囲(軒先とけらば)は、本体を折り曲げて唐草に引っ掛けてあるだけだ。この部分もカシメてしまうと排水性が損なわれる。顕著な毛細管現象が発生しない程度の折り曲げに留意した。
今回のDIY、特にガルバリウム鋼板の加工作業は、私が行ったDIYの中で最も大変な作業となった。良い経験になったが、次は既製品を使いたいところだ。
(おわり)
加工したガルバリウム鋼板。まずは「唐草」を設置した。唐草は、養生テープで仮留めし、ステンレススクリュー釘で固定。軒先から設置するのは、雨水の流れを考慮するためだ。
「けらば」 にも唐草を設置し、雨水の浸入に対抗する。
続いて防水膜を設置。 アスファルトルーフィングの少量入手が困難だったため、代替品として入手性の良い「塩ビ製の床シート」 を選択した。
防水膜は、切り残した既設のアスファルトルーフィングの下に潜り込むように設置した。軒先とけらば部分は、縁より2cm程短めに切断することで、そこからの毛細管現象による雨水浸入に備えた。