ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「わが魂は輝く水なり」

2008-05-16 | 演劇

菊之助さんにやられてしまった「わが魂は輝く水なり」
蜷川さん演出の舞台はやっぱりステキでした。
ネタバレありです。よろしくです。


源平北越流誌「わが魂は輝く水なり」
作 :清水邦夫
演出:蜷川幸雄
美術:中越司
照明:大島祐夫
衣装:小峰リリー
出演:野村萬斎、尾上菊之助、坂東亀三郎、津嘉山正種、秋山菜津子、長谷川博己ほか
Bunkamura シアターコクーン 5月15日ソワレ観劇(27日まで)

あらすじ
木曽義仲軍と戦っている平家の武将斉藤実盛(野村)は、かつて幼い義仲の命を救った。
実盛の息子六郎(坂東)は義仲方に走り、
実盛のそばには息子五郎(尾上)の亡霊が従っていた。


幕が開くと、琵琶の音と祇園精舎の最初のくだり。
五郎がひとりで登場。
肩より長いストレートヘア、白い肌はすべすべ。
そして長いセリフ。
この菊之助さんの最初の長い台詞に引き込まれました。
菊之助さんって、こんなに上手くて存在感大アリだったのね。
声もいいし、ステキ。
うれしい発見でした。

喋りながら、舞台を降りて上手通路を歩き、今度は下手側から舞台へ。
通路側で、ラッキーでした。

あらっ、なんかいい香り。
香水とは違った種類の香り。
お着物にたきこめたお香でしょうか。

鎧の上にふわっとした狩衣。片袖がほころびているみたいな感じでした。
白い薄物の下に赤い地が見えて、桜襲。

平家の公達って、こういう感じだったんか・・・
一気に源平の時代に引き込まれました。

音楽も琵琶やら声明がイイ感じ。
前方に紗の幕が開閉します。
前で演技している間に後ろが舞台転換したり。
いつも思うけど、蜷川さんの舞台って、無駄な待ち時間がないから、
気持ちが途切れません。

義仲軍対平家軍の合戦の話。
70年代の連合赤軍派の事件が下敷きにあるそうで、
ちょっと予習したけど、それほど酷い筋ではなかったです。

実盛と五郎との父子関係の話も、
もっとドロドロした怖いことになるのかと思ったら、
意外にさわやか系でした。

巴(秋山)も変なキャラじゃなかったしね。
でもひとりだけ、茶色のロングブーツはどうして?

全体として、見終わってすっきりした気分になりましたね。
どうしてだろう・・・
結末はハッピーエンドじゃないけど。

萬斎さんの潔さがカッコよかったし・・・
「水を思うと、心がなごむ」
「水が溢れている」とかの、水のイメージが全体を覆っているからかな。
それと、森の清らかな大気感も感じられましたね。

今日は小栗くん大好きの演劇友達@20代と、観劇。
「どうだった?」
「えーと、難しく考えすぎなきゃ、きれいで面白かったですね。
 くるみんさんご贔屓の長谷川さん、今日はオチャメでしたね。」

はい「カリギュラ」のケレア以来マークしてる長谷川博己さん。
今回は世間ずれしない殿様役、平惟盛で結構笑いとってました。
ああいうのもお上手なんだ。
目はやっぱり鋭くてステキでした~

難しくもなくて、キレイでステキだった
「わが魂は輝く水なり」オススメです




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