beatitude

好きなことだらけさ…

『ノクターナル・アニマルズ』

2017年11月23日 | 映画 洋画

経済的には恵まれながらも
心は満たされない結婚生活を送るスーザン(エイミー・アダムス)のもとに、
20年前に離婚した元夫エドワード(ジェイク・ギレンホール)から、
彼が書いた小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。
その小説はスーザンに捧げられ、暴力的で衝撃的な内容だった。
才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたエドワードの小説に、
それまで触れたことのない非凡な才能を読み取ったスーザンは、彼との再会を望むようになる。
エドワードはなぜスーザンに小説を送ったのか……?
(MovieWalkerより)


けっこう凄まじかった。いや、面白かった。
現在のスーザンの結婚生活の話の中に、お送られてきた小説の話が劇中劇で入り、
スーザンが小説を読み進むうちにエドワードとの過去の話が回想として入って、
3つのストーリーが進んでいく。
小説の主人公トニーと現実の元夫を同じギレンホールが演じることで
境が薄くなり混然一体とした空気が漂ってくる。

アート・ギャラリーオーナーとしてのスーザンがどんな仕事をしてるかが
オープニングの強烈なシーンで提示され、
この後の不穏な空気を否が応でも煽ってくる。
そして小説のハンパない暴力性。もうくぎ付けでした。
送られてきた小説は愛なのか復讐なのか、
登場人物がそれぞれ誰を意味しているのか、
みなさん色々考察しているみたいで、正解はこれ!っていうのがなさそうです。
観た人それぞれが考えることが出来る秀逸なミステリーでした。

自分は復讐じゃないような気がしたけど、愛でもないと思う。
あ、中盤で一瞬、ホラーか!と思わせる映像が入ってビビったw