期せずして、二つの知性派ブログが民主党の今後の戦略について考察している。
読み比べてみるとなかなか興味深い。
■ マーケットの馬車馬: 民主党の最適戦略(上)
■ マーケットの馬車馬: 民主党の最適戦略(下)
● 世に倦む日日:民主党の「政権交代」と「対立軸」の分析 - 菅直人と前原誠司
馬車馬氏は「二大政党制の下では対立軸の設定は自殺行為であり、むしろ大多数の国民が何を望んでいるかにのみ注目すべきだ」「対立軸を明確にすることによって、むしろ国民から選択肢を奪う恐れがある」
と、民主党が自民党との明確な対立軸を設定すること自体に否定的なのに対し、
thessalonike2氏は「対立軸としてこれまで唯一説得的だったのは、菅直人の存在と言説であった。菅直人の存在があったから、民主党は自民党との違いを国民に説得できた。実体のある対立軸は菅直人そのものなのだ。菅直人は絶対に自民党化しない」「民主党に教えてやるならば、民主党の『政権交代』の主張を説得的なものにするためには、菅直人という人間を代表に据え置くしかないのだ」
と、菅直人を代表に据えて対立軸を明確にすべきだと民主党に「教えてやる」そうである。
私は特に民主党に興味はなく支持もしていないので(支持できるような政党になってほしい、という期待はある)、民主党にとって最適な戦略がどちらなのかよくわからない。
非・民主党支持者の私には馬車馬氏の意見のほうがはるかに客観的かつ説得力があるものに思えるが、現在民主党を支持している人たちにはthessalonike2氏の言うように「反自民」路線を明確化したほうが受けがよさそうでもある。
STOP THE KOIZUMIブロガー同盟ではアンチ前原代表の声が高く、STOP THE MAEHARA運動を起こしそうな勢いだ。
私は前原氏を特に応援しているわけではないけれども、党所属国会議員による選挙で選ばれた代表が一年もたたないうちに引き摺り下ろされる、などということになるとあまりに見苦しいので、アンチ前原の人たちは来年9月の党員とサポーターによる代表選挙まで我慢したほうがいいのではないかと思う。
かつての民主党代表であり、やはり党内抗争のため引き摺り下ろされた鳩山由紀夫氏の言葉を引用する。
読み比べてみるとなかなか興味深い。
■ マーケットの馬車馬: 民主党の最適戦略(上)
■ マーケットの馬車馬: 民主党の最適戦略(下)
● 世に倦む日日:民主党の「政権交代」と「対立軸」の分析 - 菅直人と前原誠司
馬車馬氏は「二大政党制の下では対立軸の設定は自殺行為であり、むしろ大多数の国民が何を望んでいるかにのみ注目すべきだ」「対立軸を明確にすることによって、むしろ国民から選択肢を奪う恐れがある」
と、民主党が自民党との明確な対立軸を設定すること自体に否定的なのに対し、
thessalonike2氏は「対立軸としてこれまで唯一説得的だったのは、菅直人の存在と言説であった。菅直人の存在があったから、民主党は自民党との違いを国民に説得できた。実体のある対立軸は菅直人そのものなのだ。菅直人は絶対に自民党化しない」「民主党に教えてやるならば、民主党の『政権交代』の主張を説得的なものにするためには、菅直人という人間を代表に据え置くしかないのだ」
と、菅直人を代表に据えて対立軸を明確にすべきだと民主党に「教えてやる」そうである。
私は特に民主党に興味はなく支持もしていないので(支持できるような政党になってほしい、という期待はある)、民主党にとって最適な戦略がどちらなのかよくわからない。
非・民主党支持者の私には馬車馬氏の意見のほうがはるかに客観的かつ説得力があるものに思えるが、現在民主党を支持している人たちにはthessalonike2氏の言うように「反自民」路線を明確化したほうが受けがよさそうでもある。
STOP THE KOIZUMIブロガー同盟ではアンチ前原代表の声が高く、STOP THE MAEHARA運動を起こしそうな勢いだ。
私は前原氏を特に応援しているわけではないけれども、党所属国会議員による選挙で選ばれた代表が一年もたたないうちに引き摺り下ろされる、などということになるとあまりに見苦しいので、アンチ前原の人たちは来年9月の党員とサポーターによる代表選挙まで我慢したほうがいいのではないかと思う。
かつての民主党代表であり、やはり党内抗争のため引き摺り下ろされた鳩山由紀夫氏の言葉を引用する。
ぜひ小さな次元の権力闘争のような話ではなくて、大きな、日本をどうつかんでいくか、国民の民心をどうやって民主党がつかんでいくか、そこに皆様方のお気持ちを集中していただくなかで、そうした和のある民主党の姿を一刻も早く実現していただきたい。がんばれ民主党。
小泉チルドレンから世間の注目を奪い取ったではないですか。やればできるんですね~。
だけど、マニュスクリプトで沖縄を中国に開放しようとしていた党が、中国の脅威を言うようになったのだから結構大きな方針の転換なんでしょうね。
エントリーを拝見して色々と思うことがあったのですが、図が欲しかったので後編のエントリーに追記する形でコメントさせていただきました。ご高覧いただければ幸いです。
thessalonike2さんのエントリーは、「今の自民党の政策は昔の民主党のそれと重なっている」といった現状認識はかなり私の感覚に合致するのですが、その後の結論が大きく違うのが面白いですね。対立軸論は不毛と指摘されながら、「説得力のある対立軸を提示できる」という理由で菅直人氏を指示されるのはちょっと良く分からないのですが。
前原さんが右に動いたぶん、党内の実力者が左に寄ったようで全体のバランスはあまり変わってないような気もします。
まだ代表に就任して半年もたってませんから、これからの手腕に期待したいです。
>馬車馬さん
「民主党の心地よきタコ壺」とは、実に言いえて妙ですね。
民主党が自民党に代わる国民政党を目指すのか、それとも「反自民」政党であり続けることに満足するのか、それは党員と支持者が決めることですが、選択を誤らないでほしいと願っています。
「対立軸を鮮明にするために菅直人を代表に」というのは、アメリカの民主党が次の大統領選挙でディーンを担ぐようなもので、とても勝つための戦略とは思えません。せめてヒラリーにしろよ、と。
そうは言っても、日本の民主党にはヒラリーのようなカシコイ(ちょっと嫌味)人がいるかというと、うーん。
>前原さんは良くやったと思います。
過去形にすると前原さんが引き摺り下ろされた後のように聞こえますw
そういえば鳩山氏も「自民党とでも政策を同じくする部分は共闘すべき」という真っ当な発言が元で降ろされたんですよね。
アレで「あぁ、民主党は政策よりも政争の方を重視する党なのか」と思い、私は民主を見限りました。
前原氏が似た状況で降ろされるとしたら、民主は何も変わっていないし、もう変わる余地の無いダメ政党ということになるのでしょう。
前原氏は今非常に頑張っていると思います。「このままでは民主が見限られる」という危機感を持っている人なんでしょうね。
前原さんの健闘は応援してますが、民主党に対しては、半信半疑なんですよね~。
でも、民主党の優秀な人たちには、能力に見合った活躍の場が与えられることを願っています。