郵政法案、可決以外ありえない …はず。

郵政民営化法案の本会議採決が８日あたりになりそうだとのこと。
私には政界のことなど何もわからないが、素人なら許される（？）蛮勇を奮って予言するならば

可　決

だろう。
反対派議員の皆さんに、解散総選挙となり結果として政権を民主党に奪われてもいい、という覚悟があるとは思えない。
もしそんなことになれば、「与党だから支持してきた」これまでの支持者たちも離れ、賛成した自民党議員から怨嗟の声をぶつけられて損するばかり。
一方の小泉総理は、身のうちに流れる薩摩の血の影響か、関ヶ原の島津軍のごとく全滅覚悟で敵中突破するのを恐れていない。解散総選挙をすれば有権者に自分の改革への志が支持されると信じているし（ちょっと楽観的すぎるように思うが）、もし負けたとしても「自民党を変える。変わらなければぶっ壊す」という就任当初の公約が果たされることになり、己の決断を悔いることはないはずだ。

森前総理が「解散はよくない、派閥会長を辞める」と言い出したのもむしろ小泉には追い風となる。
これまでずっと小泉をかばい続けてきた兄貴分が必死に諌めても小泉の「否決なら解散」という意思を変えられない、つまり解散を避けるためには賛成するしかないという現実をはっきりさせた。
反対派のなかに「解散などできるはずがない」「内閣総辞職するか、政権にしがみついてレイムダック化するだけ」といった見方があったとしても、森の必死の（？）諫言にも動じない小泉の姿を見ればそんな甘い考えの通じない相手だということがわかる。

大手新聞各社の社説も「成立させよ」でほぼ一致している。
■　読　売　「郵政民営化関連法案は、やはり成立させる必要がある」
■　朝　日　郵政民営化　法案を可決すべきだ
■　産　経　「民営化法案否決は民間の努力を台無しにすることを意味する」
■　日　経　郵政法案を今国会で成立させよ
■　毎　日　郵政国会と予算　改革の本丸を間違えるな
なぜか毎日だけは態度がはっきりしないが。

反対派議員に大局を理解して合理的な行動をとる能力があれば「可決」で間違いない。
彼らが情念より理性で行動してくれることを期待する。

…だけど、追い込まれるとえてして不合理で感情的な行動に走るのが日本人の気質。いや、日本人がというより人間というのはどこの国でもそうしたものなのかも。政界のプロたちが「予想がつかない」「否決される」と語るのもそれはそれで奥深さを感じさせる。
はたして決着はどうなるのか。採決の日が楽しみだ。

ちなみに私自身は以前「郵政抜き打ち解散」説を書いたこともあって解散総選挙を期待しているのだが、かといって郵政法案否決も望まない。
そうだ、「可決成立後のサプライズ解散」だ。政治家やマスコミ人の「何を考えてるんだコイツ？」という呆れ顔、小泉の「びっくりしたでしょ？」というぬけぬけとした笑顔を見たいのでぜひそれでお願いします。