17日の「その時歴史が動いた」は「リンゴの唄」の話だった。戦中戦後の庶民の哀歓が伝わってくるなかなかよい番組である。
あまりにも有名な曲なので、私も当然「リンゴの唄」のメロディーを知っている …つもりだった。
だが並木路子さんの歌う「リンゴの唄」を聞いて、自分がこれまでサビの部分で間違った歌い方をしていたことに気付いた。
私はこれまで「りーんごーのきもちーはー」と緩急を付けずだらしなく歌っていた。
正しくは「りーんーーごっのきもちぃはー」と歌うのである。「んー」を長く伸ばして「ごっのきもちぃ」を短くまとめる。
正調では「んーー」のタメが「ごっのきもちぃ」で一気に解放される感覚があり、当時の国民が抱いた「盧溝橋事件満州事変から十数年続いた戦争がやっと終わった!」という実感にシンクロしているかのようだ。
私が間違って覚えていた「りーんごーのきもちーはー」というメリハリのない歌い方は、平和な時代にのほほんと生きてきた日本人(私のことだ)には自然で歌いやすいものに思えるけれど、戦後初のヒット曲としてはふさわしくない。
もしどこかで「リンゴの唄」を歌う機会があれば(なさそうだけど)、そのときは間違えずに「タメと解放」の正調で歌うことにしよう。
あまりにも有名な曲なので、私も当然「リンゴの唄」のメロディーを知っている …つもりだった。
だが並木路子さんの歌う「リンゴの唄」を聞いて、自分がこれまでサビの部分で間違った歌い方をしていたことに気付いた。
私はこれまで「りーんごーのきもちーはー」と緩急を付けずだらしなく歌っていた。
正しくは「りーんーーごっのきもちぃはー」と歌うのである。「んー」を長く伸ばして「ごっのきもちぃ」を短くまとめる。
正調では「んーー」のタメが「ごっのきもちぃ」で一気に解放される感覚があり、当時の国民が抱いた「
私が間違って覚えていた「りーんごーのきもちーはー」というメリハリのない歌い方は、平和な時代にのほほんと生きてきた日本人(私のことだ)には自然で歌いやすいものに思えるけれど、戦後初のヒット曲としてはふさわしくない。
もしどこかで「リンゴの唄」を歌う機会があれば(なさそうだけど)、そのときは間違えずに「タメと解放」の正調で歌うことにしよう。
ただ、本日の文中「当時の国民が抱いた「盧溝橋事件から十数年続いた戦争」がやっと終わった!」の「廬溝橋」(37.7.7)は「柳条湖」(1931.9.18)の間違いではないでしょうか?
たしかに盧溝橋事件は昭和12年ですから、昭和20年の終戦まで十数年にはなりませんね。
ご指摘を受けて「満州事変から」と訂正しました(柳条湖(溝)だと歴史的事件としてちょっと印象が弱いので)。
これからも当ブログをよろしくお願いします。
「リンゴの唄」が阪神大震災の折にも歌われたというエピソードが紹介されたところで、不覚にも落涙してしまいました。
私自身を含めて、以心伝心こそ理想のコミュニケーションと思う日本人は多いはずです。
本当は世の中では「言わなきゃ判らない」ことのほうがずっと多いのですが。
いや、それだからこそ「リンゴの唄」は美しいのでしょうか。
以上。