HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

クリス・フルーム、英国人になる

2008-07-31 19:16:33 | bike
バルロワールドのクリス・フルームはツール・ド・フランス公式サイトだとケニア人だが、CNのスタートリストやWikipediaではイギリス人だ。

昨年のツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージ優勝のフルームはケニア生まれ、南アフリカ育ちの23歳。現在はイギリスの市民権を持ち、この4月にイギリスのレースライセンスを取得。両親はケニア育ち、祖父母はイギリスのコッツウォルズ出身。ロバート・ハンターの誘いで、今季コニカミノルタからバルロワールドに移籍。

フルームは北京五輪にロードの選手として出場したかったが、夢叶わず。英国側はフルームを所望したのにケニア側が手放さなかったり、その上ケニアにロードの出場枠がないことをケニア車連が気づていなかった(?)り、国籍を変えたら次の国では出場まで猶予が必要だったり、結局すべてが間に合わず、イギリス代表の4人は決定された。

フルームはブレイスフォード英国車連監督の「イギリス人プロチームの構想」に興味を持っており、今後、英国車連との関わりは深くなるだろう。

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バルロワールドでシャンゼリゼに辿り着いたのは4人。その内、2人はツール初出場の23歳(フルームと)21歳(オーガスティン@崖から生還)の新米君だ。

さらにチームのドーピングスキャンダル。嗚呼、夢と希望に満ちた初出場がこんなんじゃ泣きそうだよなぁ。。。

「ドゥエナスは礼儀正しい男で、予想だにできなかった。ショックだ。事件後、彼とは話してないよ。ほかのチームメイトもも同じだろう。よりにもよってこんなことを…。2年の出場停止、実刑、膨大な罰金、一生後悔するに違いない。もしドーピングをやめさせる唯一の手段が刑務所送りなら、僕はそれを望む」

バルロのチームメイト、ゲラント・トーマスも同じことを言っていた。耐えがたい仲間の裏切り。

でも、こんな状況下でもきらめくことができた。フルームはクライマーで、ラルプデュエズでは、しばらくメンショフのグループに食らいつきステージ31位。最終週のタイムトライアルは16位。シャンゼリゼでは逃げもカマした。総合84位でタフな3週間を終える。

去年の伊豆では影が薄いような、個性もまだ見えてこないような、さっぱりとしたおにーちゃんだったけど、実は精神も肉体も強いようだ。今後の活躍も期待できるだろう。

【参考】
guardian.co.uk: Froome finishes rough road to Paris with hope for the journey ahead
Wikipedia: Chris Froome
Cycling Weekly: THE WEDNESDAY COMMENT
CN: Froome shocked on doping in team

(photo by くまたろう。クリス・フルーム@TOJ 2007 伊豆ステージ)

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