「BBB」

BASEBALL馬鹿 BLOG

居酒屋さすらい 1095 - 社長の気まぐれで - 「やきとり 天山」(千代田区外神田)

2016-11-25 13:21:38 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

時折、社長は自分のルーティンからはずれた行動に出る。

「村役場」か「かっぱ」にしか行かない社長が「天山」に入った。

この行動にボクもA藤君も驚いた。

社長の中で何があったのだろうか。

天変地異の前兆か。

よく動物が突然とる謎の行動である。

それとも、ただの気まぐれか。

ともかく、あまり多くを語らない社長が何を考えているのか、全くもって分からない。

 

社長はとにかくビールにうるさい。

ビールは瓶ビール。値段と出てくるスピード。この条件をクリアしなければ、すこぶる機嫌が悪くなる。

だが、この「天山」には瓶ビールはなかった。

 

社長が生ビールのジョッキを持っている。

それはどこか不自然な光景だった。

イチロー選手が右打席に立っているような。

だが、社長の機嫌は悪くない。

 

「天山」に入った瞬間、もしかすると社長は道を間違えて、この店にたどり着いてしまったのではないかと考えた。

社長が大好きな「村役場」と。

ボクが飼っていた犬は晩年、散歩の帰りに入る家を間違えた。必ず、隣の家に入ってしまうのだ。

もしかすると、社長もそんなふうになってしまったのではないかと思った。仕事のしすぎか、それとも加齢による影響か。ともかく帰巣本能に支障をきたしたのかと。だが、嬉々とした顔で生ビールを飲んでいる社長を見て、その考えが違うことをボクは悟った。

 

社長は串焼きの盛り合わせをガンガンと頼んだ。この行動から鑑みても、やはり能動的に、この店に入ったことがうかがえた。

 

「天山」は串焼きに独自の辛味噌を添えてくれる。これが、ともかくうまい。社長もガツガツと串焼きを口にしている。

その姿を見て、社長はただ、この店の串焼きが食べたかっただけなんだと思った。

 

確かに、「村役場」にも串焼きはあるが、専門店でない分、うまいといえるほどでもない。「かっぱ」は閉店したし、この界隈で串焼きが食べられるのは「一会」か「串八珍」か。台東に行けば、「まーちゃん」という名店があるが、社長は多分「まーちゃん」を知らないだろう。

「一会」にも「串八珍」にも社長と行ったことがあるが、どうやらあまり社長の好みではないらしい。

そこで入ったのが「天山」だったのかもしれない。

 

珍しく社長は機嫌よく酒を飲んでいる。

この店の串焼きが気にいったのだろうか。

いや、そうじゃないんだろうな。

社長を気まぐれにさせた、なんないいことがきっとあったんじゃないかと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【今朝の味噌汁】 20161121-2... | トップ | 【今日のコーヒー&パン】 20... »

コメントを投稿