小樽の兄貴からいただいたお土産、小樽サブレ「マロンコロン」という焼き菓子は小樽の老舗洋菓子メーカー、「あまとう」が製造する。
「あまとう」、いかにもスイーツ屋さんらしい社名。この会社、昭和4年の創業というから、老舗中の老舗だ。100年企業ももう目前である。
その「マロンコロン」は昭和35年に開発された同社の主力商品である。この当時から、この重量感のあるスイーツは恐らく高級品だったと思われるのだが、それから、60余年、老舗の味を今に伝える。
正直、この会社さん、知らなかったし、「マロンコロン」も知らなんだ、一瞬、マカロンかなとも思ったけれど、「マロンコロン」は商品名である。
「マロン」と聞くと、栗でも入ってるのかとも思うのだが、違うらしい。語呂が良かったんだろうか。
テイストは抹茶。
一口いただくと、相当な重厚感がある。物理的なものではなく、内容と雰囲気。濃密なバターと小麦粉、そして砂糖のパワー感に圧倒される。そこに抹茶のほのかな香り。
へぇ。
不思議なミックス感。フラペチーノとまではいかないけれど、抹茶フロートみたいな味わい。
ほろほろと口の中に現れる、不思議ワールド。
モダンな小樽を味で再現した傑作だ。
