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居酒屋さすらい 1156 - 伝統・格式とモダンが融合した、ニュー - 「ニュー浅草 本店」(台東区浅草)

2017-04-16 09:51:09 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

久々のホッピー研究会は、怪鳥のお膝元、浅草。今回は、浅草の中の浅草。ホッピー通りとは違う浅草本来の酒場「ニュー浅草」である。

このバタ臭い店名に、酒場好きなら、何故か期待を寄せてしまうだろう。しかし、この「ニュー」って、何なのか。何故なら、店はもう昔からある。全然、ニューではないのだ。ボクが知っているのは、大門の「ニュー浅草」。ボクが、20代の頃からあるし、そもそも、その当時からボロかった。全然、ニューではないのだ。いや、話しを戻すと、「ニュー浅草」と聞いて、新しい店を期待する人はいないだろう。伝統の店なのだ。

 

店に入ると、恐らく気が付くのが、モダンな空気。そうそう、この空気感、どこかに似ている。

「神谷バー」だ。

ゆっくりとした時間が店に充満し、店は満員なのだが、ほどよい余裕がある。飾り気のない、テーブルだが、漂うレトロ感が、とにかく優しい。

 

ラミネートされた、A3オールカラーのメニューには、各種豊富な酒肴がびっしり。値段は、それほど安価でもないが、「何を食べようか」というワクワク感がある。その内容は、何でもござれだ。すぐ出るメニューから、刺身メニュー。一風変わった創作メニュー、そして、小腹を満たす食事メニューだ。

 

生ビールは、470円。サッポロとは昵懇なのだろう。メニューに、ひときわサッポロが強調されている。一方、「ホッピーセット」は500円。市況と比べて、2割程度高い。 

 

ボクと怪鳥は、それぞれ「ホッピーセット」を頼んだ。酒肴は怪鳥が勝手にコーディネート。その中で、一際輝きを放っていたのが、「ウィンナーパリパリ揚げ」(300円)。今どき見かけない真っ赤なウィンナーを揚げただけの料理が、この店の全てを物語っていた。

それは、やはりモダンなのだ。伝統の中から、脱却しようとするモダン性なのだ。

「ウィンナーパリパリ揚げ」は、文字通り、口の中でパリパリする痛快な肴だった。赤ウィンナーという、プレモダンな食材も、まさにニューだった。

接客は、ゆる~く、せかせかしていない。「神谷バー」に似ている。これは浅草の伝統なのか。この雰囲気がいいんだろうな。

 

頭上を見上げると、巨大な提灯が下がっている。浅草寺の大提灯のようだ。

「ニュー浅草」のニューは、伝統と格式とモダン性が融合したニューなのだ。 


ちなみに、画像に写るのは、ホッピー研究会の怪鳥である。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そういえば (怪鳥)
2017-04-17 10:16:07
確かに、なんか神谷バーと似てなくもない気がする。はじめて気づきました。店じまいのおしらせの「蛍の光」が流れると日本人は間違いなくみんな帰る習性をうまく利用してるよね。
Unknown (熊猫)
2017-04-17 18:32:02
古き、良き、浅草なんだろうね。
モボとかモガが、いた時代からあった雰囲気が、「神谷バー」や「ニュー浅草」にまだ残っていると思うんだよ。

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