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居酒屋放浪記 0389 - メイラードは最高っ! - 「串揚げ たけちゃん」(港区三田)

2010-11-19 14:34:23 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
港区芝のセレスティンホテル。
裏の出口から外に出ると闇は深かった。
かつてこの辺りは薩摩藩邸があったとされ、その名残で鬱蒼としているわけではないのだろうが、この闇は今も昔もあまり変わらないのではないかとさえ感じてくる。

NECの裏を抜けて慶応通り振興会の盛り場まで出ようと思った。
少し歩くと灯りが目立つようになる。飲食店の灯りが眩しくなるといよいよ現実へと引き戻されていく。

いつか行った「和子」という名の居酒屋。
ヨッシーと行った立ち飲みの「二合半」
ふらいんぐふりーまん師と電話をしながら立ち飲んだ「ホルモン 鉄火」
これらの店を横目にみながら田町の駅に急ぐ。
明日は早いからと言い聞かせながら、「あと少しで第一京浜だ」というところで、やはり目に付いたのは「串揚げ たけちゃん」の暖簾。
セレスティンホテルでお腹いっぱい食べて飲んだから、もうたくさん」と思いながらも「入らなきゃ」という義務感がふつふつと沸いてくる。
この店で田町の立ち飲み屋はコンプリート出来るという義務感。ワインも飲んでお腹いっぱいなのに、明日はいつもより1時間も早く家を出なきゃいけないのに。
そう思いながらもわたしは店の大きな暖簾をくぐっていた。

夜の9時を過ぎ、店はもう客のピークを過ぎたのか、3人ほどのまばらな中、わたしは厨房に沿ったカウンターに立ち、生ビールを注文した。
一番絞りの生。
そして、串揚げはウインナーと紅しょうが、そしてナスをそれぞれ頼む。
各110円。

厨房で揚げるご主人の姿が美しい。
流れるような動き、串を持つ手首の返しとその持ち方。揚げた油の切り方。これぞ、本場上方の技なのか。
今でこそ、少しずつ東京にも串揚げの店が増えてきたが東京における串揚げ立ち飲みの老舗といえば北千住の「天七」とここ「たけちゃん」ではないだろうか。
東京の暖簾よりかなり大きなそれは間違いなく上方スタイル。

揚げたての串揚げを早速頂く。
熱々のそれをハフハフと口に運ぶとホクホクの衣とともに具の香ばしい味が口いっぱいに広がる。
うまし!

お腹はいっぱいだけれど、食べたい欲求がどんどん沸いてくる。
玉子とにんにくを追加(各110円)。
そしてどてやき。
さすが、「たけちゃん」。
どてやきがあるところが、本場の味といわれる所以だろう。
そして、生ビールもお代わり。

まさに、まさにメイラード!
やっぱり、串揚げは立ち飲みでなくっちゃね。
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