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居酒屋放浪記 0390 -おばちゃんたちのもてなしが温かい- 「北の味処 釧路」(千葉市中央区春日)

2010-11-22 13:26:29 | 居酒屋さすらい ◆地方版
このブログを始めてちょうど6年が過ぎた。その間、この店「釧路」は登場していないので、前回の訪問は6年以上も前にさかのぼるということになる。
長らくご無沙汰したもんだ。
6年ぶりか7年ぶりか分からないが、その年月には様々なことがあっただろう。こうして、元気に営業されているのを見ると、少しホッとしたりする。

店の名は「釧路」。
何故、「釧路」というのかは、分からない。
単純に考えれば、店のママが釧路出身ということになろうか。
だが、店は炉辺焼きではない。釧路というとどうしても炉辺の店をイメージしてしまうが、この店は普通に居酒屋だ。

JR総武線の西千葉駅を出て100mあまり、地下への階段を下りていくと、居酒屋が数件並ぶ地下道に続く。地下道といっても長い坑道ではなく、ちょっとした地下のスペースに過ぎないのだが、この一角にあるのが「釧路」である。
店はそれほど広くはなく、右手に厨房、その周囲をカウンター席が囲み、通路を挟んでテーブル席が3卓ほど。店の奥が小あがりになっている。
厨房を入れても10坪に満たない小さな店である。

今回、我々は研究会を行った打ち上げということもあり、総勢10名で来店したことから、小あがりに座ることにした。
店を切り盛りするのはおばちゃん3名である。確か、前回訪れたときもこの布陣だったような記憶があるが、人的構成は変わったかもしれない。

まずは、生ビール。銘柄はキリン!(しかし、今年は本当にキリンが強い!)
料理は海鮮系が中心。そして、ポイントはお袋の味である。特段釧路の郷土料理があるわけではない。料理は日替わりで変わっているようで、厨房の横にある白板の殴り書きされている。
つまみは勝手に出てきた。いや、勝手に出てきたと言えば語弊はあるが、この店に懇意にしているSさんが「適当に持ってきて」と言ったのだろう。
圧巻だったのは刺身の盛り合わせ。どーんと大皿に盛られてきたそれは豪快。赤身に青物、ウニの5点盛りなのだが、その新鮮さは特筆もの。銚子漁港が近いだけに刺身のクオリティは高い。
もうひとつ感動したのが「アスパラガスのバター炒め」。このアスパラガスとバターは恐らく道産子だろう。ただ単純にアスパラを炒めただけのものなのだが、バターがクリーミィでまろやか。焼酎というよりやっぱビールのお供がちょうどいい。

この店の特徴はおばさんたちの温かみに尽きる。そのハートウォームな雰囲気は料理の味にも表れているようだ。
店を出ると、閑散とした西千葉駅の灯りが寂しげに揺れていた。
もう3月の声を聞いたというのに、このうえなく寒い。
東京とは2度の温度差はあるだろう。旧江戸川と花見川を超えるたびに1度ずつ温度は下がっていく。
温もりの店を出ただけにやけに夜風が身にしみる。寂しくなったらふらふらと寄れる店があればなんとも心強い。
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