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居酒屋さすらい 0451 - アメ横で一番の煮込み! - 「やきとり 文楽」(台東区上野)

2011-07-01 22:47:04 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
前回のさすらいの「銀楽」から今度は上野アメ横の「文楽」へ。まるで「連想ゲーム」のワンニャンコーナーのように言葉遊びをしているよう。なんか偶然とも思えない。
有楽町の闇市から上野の闇市に。闇市巡りをしている風でもある。だが、有楽町のそれはもはやその雰囲気を残すだけとなっているが、アメ横は雰囲気だけではない。
まだ闇市そのものである。
だって、「大統領」と「文楽」の前まで来て見るがいい。椅子は店舗から歩道に乗りあげて、大きく道を塞いでいる。まだ14時頃なのに、客はもう満員だ。その先の立ち飲み屋「たきおか」と「カドクラ」を見てみるがいい。ここももう満員御礼である。一体、何百人の人がここで酒を飲んでいるのだろう。
この雰囲気は戦後の闇市の人いきれとそう変わらないのではないだろうか。

アメ横の立ち飲み屋は全て行き尽くした。
だから、この日はどこへ行こうかな、「たきおか」「カドクラ」をリピートしようかなと思っていたら、思いがけず、「文楽」で立ち飲みコーナーというのを見つけちゃったのである。
一応、看板もあるから、これはほんまもんだろうと思って、その店頭に陣取った。秋の雨が降っているのだが、この立ち飲みコーナーには屋根があって、快適だった。



まずは生ビールを頼む。
ビールはアサヒ。スーパードライっぽい。
瓶はアサヒとサッポロのダブルネームを採用している。
お約束どおり、「もつ煮込み」を頼んだ。
しかし、この「もつ煮込み」が最高だった。塩味ベースの澄んだおつゆにピンク色のシロがいい感じで添えられている。少なすぎず、多すぎず。
塩味もどんぴしゃ。ほんとにウマイ。
目の前の「大統領」の馬モツ「特製煮込み」よりもうまく感じる。基本的には醤油味噌系が好きなのだが、まったく意表をついた。
サバサバとしながらもこってり系の本当においしいつゆである。

ビールを飲み終えて、白ホッピーを頼んだ。
その頃から、店のお姉さんは、やたらとわたしに「中が空いているから」と薦めてくれた。もの凄い親切心なのだが、申し訳ない。わたしは好き好んで立っているのだから、と心の中で呟きながら、お断りをした。
酒は立って飲まなきゃ意味がない。
君らは考えたことがあるのか!お酒を造る人の大変さを!

「煮込み」がウマイということは、断然串焼きもうまいはずである。
そう思い「たんもも」(220円)と「とりもも」をタレで頼んだ。
これが両方ともうまかったのである。身は大きめであり、ボリューム満点。これだけ立派な身はアメ横ではない。新橋の「まこちゃん」クラス。
いい仕事をしていることがよく分かる。
アメ横に焼き鳥屋は数々かれど、久々にヒットだなと思う。ガス台前の焼き手の仕事ぶりでもその素晴らしさは伝わってくる。



さて、ホッピーの中をお代わりした。
そのお代わりもすごい。ジョッキに並々とついでくれるのである。これは誇張でもなんでもなく、まさになみなみなのである。したがって、ホッピーを足さなくてもいいのである。だが、そうもいかず、ちょっと飲んで注ぐのだが、これなら一体瓶のホッピーがなくなるのはいつか?と逆に心配になるほどだった。
「文楽」は09年に改装をしたらしい。それでも、レトロ感は充分。

歩道にはみ出た席で西洋人の若い女性が一人で瓶ビール。渋いなぁ、とわたしは彼女に視線を送る。
「頼み方分からなければエスコートしようか」などと思いつつも、彼女の周囲の空気は人を寄せ付けないオーラで満ち溢れている。

3杯目の中をお代わりした。
もうだんだんへべれけ。
雨は一向に止む気配も見せず、背後でしとしとと降っている。
もう、秋なんだなと思う。一雨ごとに涼しくなっている。
さようなら、記録的な猛暑よ!

わたしは、「文楽」の「煮込み」はアメ横で一番うまいと思う。
「大統領」よりもね。
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