詩
2012-02-29 | うた
生きれば生きるほど苦しい。
辛い。
たくさんのことを学んだけれど
苦しさは少なくなるばかりか増す一方だ。
社会が、世の中が悪いのだと言い放つことができれば
なんと楽だろう。
私が全て悪いのだ。私は罪だ。
そんなことを本当に思っていると思うのか?
誰も悪くないという。そんなはずはない。
必ず誰かが原因で、何かがおかしいのだろう。
人の生を苦しむ為に、私は人に生まれた。
そうだと思う。
人として生きるということは、苦しみをより重ねていくことだ。
ああ、一つ思いついた。
他人を傷つければ、自分の苦しみは一つ減らせるのかもしれない。
誰かを苦しませれば、私の苦しみは少し減るのかもしれない。
その考えに今まで辿り着かなかった。
なるべく小さくなり、風となり影となり
生きてきたせいで気づかなかった。
因果も業も全てひっくるめて
初めて思考はそこへ至る。
今まで最も小さき人となってきた私は
今最も大きな力を欲している。
人の言うところの
神というものの
それを遥かにしのぐ大きな力を。