ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

みちのく桜巡りの旅 その3

2009-05-02 08:00:00 | 旅日記

 

第二日目 25日(土)

 出発日が早起きだから昨日も9時半には就寝でこの日も5時前に眼が覚める。風呂は6時からというので少しは待ったのだが、やはり皆さん時間厳守などしていません、5時半には次々に大浴場に入っていくから僕もご一緒に。まだやや温くていいかなと思っていたのだが昨夜と同じ湯音になっている、これなら5時からでもいいのにね。

 6時45分と早い朝食はこういうツアーではバイキングが定番なのにこの宿では昨夜と同じ大広間での和定食膳となっている。こちら方面では納豆が出ないのも珍しいが、簡素ながら朝からイカ刺が付いていて塩鮭も美味しい。昨夜といい今朝といい、同行のツアー客は僕らより年寄りが多いのに食べ終わるのが早いですねぇ、かなり食べ残しているのかな。

                                      湖秀亭朝食

 7時40分の出発前に宿周辺に咲いていた白い花を見にいけばアズマイチゲでした、それとホテル前庭にクリンソウみたいな花なのに小さいから何だとホテルの人に聞いたら玉咲サクラソウと言うそうでサクラソウの原種で珍しいんだそうだ。

 出発して青森県側に入り湖沿い(冒頭の写真)を少しばかり走って北上しつつキリストの墓?という珍妙な道路看板(一緒にピラミッドという案内文字もあったぞ)を通り過ぎていくと、十和田湖から唯一流れ出す川で見事な景観を生み出した奥入瀬渓流に到着、早い出発だったからほぼ一番乗りみたいでバスはゆっくりとまた名所では暫し停車しながらの渓流と滝の見物、この時期はまだ芽吹いていないから小さな滝も全て見つけられるが、やはり新緑と紅葉の季節が見事でしょうね、一度いい時期にゆっくりと遊歩道を散策したいと女房と話す。子ノ口からスタートして石ケ戸の駐車場でバスを降りしばしの散策と写真タイム。このあとは八甲田経由の予定だったのだが、開通したばかりのゴールドラインが二日前の季節外れの大雪で通行止めになりこの日も霧とシャーベット状道路で通行止めが続くということで奥入瀬は最下部まで行きことなく引き返し、昨日の発荷峠まで戻ってからは銅山で有名だった小坂町を芝居小屋康楽館など車中からガイドさんの案内で眺めながら抜けて高速に乗り津軽弘前を目指す。

                     奥入瀬 阿修羅の流

 曇り空ながらこの日は岩木山がはっきり見えたのはラッキーでした、20年近く前は桜見物できたものの山はついぞ見えませんでしたから、女性の仰向けの顔の山容にはお初にお目にかかりますとご挨拶、こんなに弘前から近くに聳えていたんですね。高速を降りて弘前中心部に向う道はこの日は土曜日で天気予報も明日は雨となっているせいもあってか渋滞中、特にねぷた村バス駐車場付近はノロノロで乗用車だけでなく観光バスも集まってくることスゴイことになっている。12時過ぎにバスを降り70分の弘前城見物、日本最古のソメイヨシノはまさに満開でバスガイドさんもこの木の満開に出会うのは初めてとか。場内から外堀を埋め尽くすソメイヨシノにシダレ、ベニシダレも全て満開に観光客も満杯で天守閣見物には順番待ちの長い行列、重要文化財ながら3層の小さいお城の見物をしている時間はありませんね。桜を従えた天守の姿は写真に映えます、また城郭から眺める岩木山もお見事お見事。以前見た時よりシダレは大きくなっていますが、ソメイは剪定しているからか変りません、明治の植栽から120年とソメイヨシノの寿命を越えているのにまだまだ元気なのは桜切るバカの常識を破った剪定のお蔭らしい、同じバラ科のリンゴ剪定技術が活きたということですよ。駐車場への帰り道に山野草の看板を掲げる出店があって、覗けば今朝ホテル前で見た玉咲サクラソウと同じものがあるではないですか、こういう団体ツアー中にはこれまでこういうものは買って帰ったことはなかったが、キクザキイチとアズマイチゲの二種が入ったポットと二つを思わず買ってしまい持ち運ぶハメになってしまった。

                      最古のソメイヨシノ

                       弘前城入場者の行列

                       

                      

 ここから次の田沢湖と角館までの工程も長距離で時間節約のため、昼食はバスに乗り込んですぐにオプションのネハー弁当なるものを食べる。弘前から乗った高速を鹿野八幡平ICで降りてからの田沢湖までの山道周辺はまだ積雪が多く冬景色、この道筋はガン療養で有名な酸性度が最も強い玉川温泉をはじめいくつか温泉が並び、終点近くには乳頭温泉郷と名湯揃いでまたゆっくりと来たいものだね。

                     

 田沢湖畔では土産物屋の秋田天然記念物の里に立寄る。天然記念物の里とは秋田犬、比内地鶏、秋田蕗がちょっとばかり見られるだけでの名付け、この日は秋田犬の子犬もいてこれは可愛いね。ここでやっと持っていたお天気が折悪しく雨になってきた中、本日最終、三大桜名所の最後でもある角館には4時半の到着ながらまだ駐車している観光バスも多いですねぇ。ここに来るのは三回目、前二回はゴールデンウイークの5月で最初の20年前近くは満開、次はもう散りきって葉桜状態、そんなわけで温暖化が叫ばれる昨今このツアーの参加日時をこの日程で申込んだのだが、やはりこれで正解、ちょっとばかり残念なこの空模様が散らしの雨になりそうで満開を過ぎる直前の時期によくぞ間に合った。佐竹の分家の末裔が飽きた県知事に当選した直後で、そのご先祖に輿入れした京のお姫様の嫁入道具の中にシダレザクラがあったのが始まりだそうだ。ここは50分ほどの散策時間、我々は武家屋敷や樺細工、町人町などの観光施設をもう見ているからいいものの、初めてのツアー客だったらとても時間が足りません。駐車場への帰り道で酒屋の試飲はここの地酒秀よしのいくつかを比べたが超辛口でもう少し旨口がいいなと、一緒に出ていたいぶりがっこを食べたらこちらは美味しいのでお買上げ。

                      角館武家屋敷シダレ

                      

    

 二日目の観光もこれで終ったものの本日の宿がある鳴子温泉郷鬼首まではさらに大曲、横手、湯沢経由で途中ドライブインなどのトイレ休憩をとって2時間あまり、7時半と遅い時間でのホテルオニコウベへやっとの到着。

                        

 宿は来てみてビックリ、全て欧風でなんでもリトルスイスを標榜しているとか、スキー場とゴルフコース併設してリゾートホテルの雰囲気で、部屋はベッドだし内装家具をアルペン風を徹底しているところがいいじゃないですか、この日は全部で6台のバスの団体ツアー客で満室とか。風呂は後回しですぐの夕食はオプションなしのメニューだったものの内容はこれで十分、量の方は最後に御飯一膳でほどほどに、合せた味噌汁は仙台味噌なのかコクがあってさすがに美味しかった。

                        

                          

                              

 大浴場は最上階3階にあってスキー場ゲレンデを望み木造りの浴槽、でもこの規模のホテルとしては小さめで洗い場のカラン数も少ないから集中するとちょっと苦しい。入浴時間の制限は無いもののサウナは夜12時まで、最上階なので露天はない。泉質はアルカリ性単純泉で鳴子や中山平の硫黄泉とは泉質が異なる。この日も10時前には就寝、我ながらよく寝るね。


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