
信州骨董博なる催しは今も続いているようだが、長野市に遊びに行った時にMウエーブでたまたま開催していたので、骨董市なら冷やかずにいられないと入って買ってしまったのが何故か琉球漆器のこのお盆。
それまでに沖縄の漆器は植物図の小さな食器盆を夫婦二人の朝食ランチョンマット代わりに二枚だけもっていたのだが、このお盆は玉を抱く龍の図でそんなに古くないせいか瑕など全くなく綺麗なので飾りにも使えると、それにあまりにも安いからと手に入れた。沖縄の気候は漆を乾かすのに最適とかで、堆錦といって漆と顔料を混ぜて薄く広げた餅状のものを形取りして貼付け立体模様にする技法は乾燥が速い琉球漆器独特のもの、この龍もその技法で出来ているのですね。
この龍の足の爪は3本で、中国皇帝だけが許されるという5本にしていないのは琉球王朝の立場をよくわきまえているということでしょうか。

