はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京の国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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新緑の箱根

2023-04-19 22:01:40 | 日記

久しぶりに箱根に行ってきました。

今回は美術館巡り。

最初に訪れたのは、高校の修学旅行以来の、彫刻の森美術館。


記憶ではだだっ広い空間に大きな彫刻が「どん」と展示されていた印象だったのですが、当時の面影はなく初めて来た場所のように感じました。
 


芝生の上に置いてあるベンチは自由に座れます。

幾つか座ってみましたが、どれもふかふかで気持ち良かったです。

青もみじがきれい。


高校の時に特に印象に残っていた彫刻を遠くに発見。

後藤良二 交差する空間構造


赤と黒の印象が強かったけれど、今回は背景に桜が咲いていて雰囲気が違って見えました。
 
大きな作品がゆったりと展示されていて、それをのんびりと散策しながら鑑賞できるのが気持ち良かったです。




田窪恭治 サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂 箱根ヴァージョン



廃墟と化していた礼拝堂を作品として再生された”林檎の礼拝堂”と同じ大きさ、同じ素材の床面を使って再現した姉妹版だそうです。
憧れの作品に少し触れたられたようで嬉しかったです。
 
 
歩いていると、また見覚えのある作品を発見。


アントニー・ゴームリー 密着Ⅲ

作家の身体を鉄で型取って作られたそうです。
 
猪熊源一郎 音の世界 と一緒に撮影。

高校生の頃は些細なことが面白くてよく笑っていましたが、この作品で友人と大笑いしたことを思い出しました。
 
自然と作品が一体になったような景色。



風に揺れる八重桜がきれいでした。
 
幸せをよぶシンフォニー彫刻の中に入ると、ステンドグラス越しに差し込む光に包まれて、不思議な感覚に。




歩き疲れたので、足湯に入りながら一休み。
青空が美しくて、ぼーっと眺めているうちに疲れが取れました。
 
ピカソ館では、陶器の作品がたくさん見られて大満足でした。


再び芝生の上の彫刻を見ながら出口に向かいました。


李禹煥 関係項ーA

風は強めでしたが、青空の下で彫刻作品を観ながらの散策は良いですね。
 
 
次に向かったのは、岡田美術館。
展示作品が多いので、鑑賞前に開花亭でうどんを食べました。

席からの眺めも素敵。

食後は庭園を散策しました。

さっきまでいた開花亭が見えました。

スキミアの花があちこちに咲いていました。

湯雨竹(ゆめたけ)。90℃の源泉を数秒で冷却させる竹製の装置だそうです。
 
散策を終えて、美術館へ。今回箱根に来る一番の目的、「若冲と一村」展が開催中です。

1階から5階まで、盛りだくさんの展示。
若冲・一村を鑑賞した後、一旦足湯で休憩することに。

ここは足湯カフェになっているので、カフェラテを飲みつつ、風神・雷神の壁画を見ながら、ちょっと熱めの足湯に入りました。

休憩後は残りの作品を鑑賞。
素晴らしい作品ばかりでしたが、やはり田中一村と伊藤若冲の作品が特に良かったです。




移動中、コンビニの前で猫発見。
おすまし顔で行儀良く座っていました。
 
COFFEE CAMPのカプチーノとオープンサンドがとってもおいしかった!


最後は箱根美術館へ。
庭を散策しながら本館に向かいます。



苔庭のエリアの苔はとても美しくて、ずっと観ていたくなるほど。


 
富士見亭。中には入れませんが、趣のある建物が庭園内にいくつもありました。

新緑の中の椿の花も素敵。

石段を少しずつ登っていきます。

振り返っても良い眺め。
アセビの花も見頃。


本館に到着。上の階に夫が好きな土器や埴輪の展示があるため、そこから観ることに。
 
階段を上がったところの大きな窓からの眺めきれい。

土器や埴輪がたくさん展示されていました。フラッシュなしの撮影がOKなので、遠慮なく撮りました。








最高にかわいかったのがこの兎の埴輪。

角度を変えて何枚も撮影。



反対側から見ると壺に乗っているような感じに。太い足の部分は地中に埋めるためだそうです。

備前や信楽など、六古窯の焼き物も数多く展示されていて、見応えがありました。







名前を記録し忘れましたが、この鳥もすごくかわいくて、いろんな角度から撮影してみました。




伊万里、久谷、鍋島、美しく絵付けされた磁器も見事でした。



褐釉瓢箪文茶碗


岡田美術館でも幾つか展示されていた、野々村仁清の作品。
素朴で温かみのある作風が好きです。
 
出口までは竹庭を通りました。

筍生育管理のため、立ち入り禁止と書いてありました。

庭園を一巡りし終えて、帰路に。
 
函嶺洞門(かんれいどうもん)を最後に見て、箱根を後にしました。


今度は紅葉の時期にも行ってみたいです。


















 
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体調の変化を意識する

2023-04-12 22:31:09 | 養生

私たちの体調は日々変化します。

季節や天候に影響を受けたり、その時々の活動内容によっても変わります。

頭痛・腹痛・関節痛など具体的な症状が出ることもあれば、疲労感・倦怠感などを何となく感じることもあります。とにかく、体調の変化に気付くことが大切です。

西洋医学的には、脱水対策には口渇感を感じる前に水分を摂ることが推奨されています。喉の渇きを感じた時にはすでに脱水状態になっているため、口渇感がないからと水分を取らずに過ごすのは危険です。
 
体調の変化にも、同じことが言えると思います。
ちょっと疲れたかな、と感じた時にはかなり疲労している場合もありますし、頭痛など具体的な症状が出た時には、すでに何かの病気になっている可能性もあります。
体に起きる変化はまだ気付きやすいですが、心の変化にはなかなか気付けないものです。
 
東洋医学では心と体は一つと考え、心あるいは体だけが疲れていることはなく、どちらかが先に疲れを感じたら連動して疲れを感じるようになります。
体に何らかの変化を感じた場合は、心の状態にも目を向けると良いと思います。
 
 
「未病を治す」という言葉は、病気にならないようにする、という意味として知られていますが、今ある病状を次の段階へと進ませないようにする、という意味もあります。
いつまでも心身ともに健康でいられたら一番ですが、年齢を重ねるにつれてそうはいかなくなります。
今健康な人はその状態をできるだけ保つ。
すでに病気の方は、それ以上ひどくならないように対策をする。
いずれも、東洋医学が得意とすることです。
 
鍼灸治療を受けたり、自分でお灸をしたりするのもおすすめですが、東洋医学的な考えを基にできるセルフケアはたくさんあります。
少しでも寒さを感じたら下半身を中心に温かい服装をする。
頭がぼーっとしてのぼせたような感じがしたら、足先を摘んだりして刺激を与えて温める。
 
ほんの少しのセルフケアで改善することもありますので、まずは自分の体の変化に気付けるよう、意識をすることから始めてみるといいかもしれません。
なかなか分からない、という方には私たち鍼灸師など、専門家に相談するのがおすすめです。
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