flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

比奈

2006-05-18 00:00:20 | 水のほとり
(静岡県富士市)
 岳南原田から比奈地区に差し掛かる。
昔、娘のイボを取ったという伝説のある滝不動。その横には、室町時代に照手姫が泉の中の石を鏡にして容姿を整えて、離れ離れの恋人の再会を待ったという「かがみ石」があり、辺りは湧水池となっている。湧水を覗くと、滋賀 醒ヶ井 でみられるような梅花藻がなびいている。
 ここから坂を上っていくと、赤い屋根の妙善寺観音堂が見えてくる。裏手には、たくさんの水子地蔵に、かざぐるまの花が咲いていた。
 東に向かい、滝川神社を過ぎると「竹採公園」がある。
辺りには文字通り竹取物語にまつわる「赫夜姫」(かぐやひめ)などの地名、伝承があり、また違った雰囲気を漂わせている。因みに比奈の地名も、「姫名郷」(ひなのごう)と平安時代の書物「和名抄」に見え、歴史の深さを感じさせるところである。
 更に東へ向かい、丘の上に鐘楼の見える玉泉寺と、その前の湧水を過ぎるとそろそろ富士岡地区に入っていく。
         

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