flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

伯方島

2006-07-25 00:00:30 | 城郭・城下町

(1991年7月18日)
 塩で知られる伯方(はかた)の町。
この日は今治港から伊予大島まで船で渡り、バスで伯方・大島大橋経由で島入りした。
 先ず町役場教育委員会に立ち寄った。ここでは職員の山岡氏から町の説明を受け、資料も得られた。
また山岡氏のご好意により、伯方島内を案内して頂けることとなった。
郷土史料館は休館日であったが、開けて頂き、見学することができた。
伯方港に面したところにある小山、金毘羅山は最近山頂にある遺跡、古墳、城跡を発掘調査し、近年中にこの山にあった木浦城の建物を建設するということを語られた。この金毘羅山にも訪れる予定だったが、崖崩れや雑木が生い茂り登れない状態にあるというので差し控えた。
 能島村上の館跡にある村上家墓所に参拝した後、能島村上家の菩提寺、禅興寺を訪れ、本尊及び千手観音像等を拝見した。
続いて村上水軍が「船折瀬戸」を通る船から通行税を徴収した見近島や「鶏小島」(手前側に二つ並ぶ小さな島)を眺望。
その見近島も現在は本四架橋の橋脚の土台となっている。
 次に「喜多浦八幡大神社」では、文政十二年に奉納された八幡船の模型と「亀石」(写真、神社標柱前の石)を見た。
この後立ち寄ったところが、村上水軍の北浦城跡に建つ「薬師堂」
室町時代の寄木造りの薬師如来坐像と日光菩薩立像、月光菩薩立像、そして不動明王、弘法大師像が安置されているが、普段は内陣の戸が閉められているので見ることができないが、この日が十八日の縁日で、地区のお婆さん達が集まってきて、堂内でお参りすることができ、また皆さんのお話しも聞くことができた。
毎朝お茶を上げたり、灯明を点したり、線香を焚いたりするそうで、この土地の人達の信仰の厚さと純朴さが十分伝わってきた。
 このお堂に当初は訪れる予定もなく、縁日も知らないのに訪れることができたことは、様々なお導きがあったからだろうと思っている。
瀬戸大橋が段々と全通する日が近づいているが、この島はいつまでも変わらずあってほしいと思わずにはいられなかった。
   
※越智郡伯方町は2005年1月16日、合併により今治市となりました。
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