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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

津城

2007-04-19 00:00:35 | 城郭・城下町

(安濃津城 三重県津市 県指定史跡)
 先回、2003年7月21日津に訪れたときには、三重県立博物館見学の後、亀山へと向かい、城下へは向かわなかった。今回は近鉄津新町駅を降り、城跡へ。
 津は県庁所在地でありながら、どことなく控えめな雰囲気がある。城跡周辺も空襲により昔の面影はないが、落ち着きをみせている。
 津城は安濃川と岩田川の間、伊勢参宮街道と伊賀街道の分岐点に存在する。前身は永禄年間(1558~69)に細野藤敦が築いた安濃津城が始まりで、次に津田(織田)一安が入城、続いて元亀二年(1571)に織田信包(のぶかね)が入り城郭を拡張し天守を設置、津城と称した。文禄三年(1594)信包は丹波柏原へ移封し、豊臣氏臣富田知信が入城。
知信の子信高のとき、敵方関ケ原西軍により攻撃を受け城内を焼失、このときより天守は無いのだという。慶長十三年(1608)信高は伊予宇和島へ移封となり、伊予今治より藤堂高虎が入城、築城の名人により輪郭式に改修され、藤堂氏は廃藩まで続いた。
 城跡は現在、お城公園となり、本丸跡には庭園等があり、昭和33年に三重の隅櫓が建てられたが、この場所は東鉄門のあった場所であり、再現したものではない。
     


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