flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

樹之本古墳

2008-09-10 00:00:43 | 孝霊天皇流族関係記事

(伝鴨部押領小千宿禰益躬墳墓 愛媛県越智郡朝倉村朝倉下字丈六寺 1990年9月11日)
 先祖の墓参の後、隣の朝倉村に向かった。完成したばかりの緑のふるさと公園と、木造の美術古墳館を見学した。近年、この地方では美術館を設置する自治体が増えているが、朝倉村でも付近に多く存在する古墳と組み合わせ、施設を設置したようである。
  
 美術古墳館のすぐ近くには、小千益躬(おちますみ)の墓と伝わる樹之本古墳があり、明治41年(1908)の発掘の際に、「長相思常忘毋楽未央」の銘文の入った獣帯画像漢式青銅鏡と、勾玉、管玉、砥石、笄(こうがい)、青銅製薬師像が出土し、現在は東京国立博物館に保管されている。平成元年に圃場整備に伴う調査が行われ、全長40m,高さ5mの楕円墳であることが分かり、二重の周濠、円筒、形象埴輪の外部施設が検出された。また、同所には越智玉興が天智天皇元年(662)に創建したという樹之本山浄禄寺跡があり、墳丘には浄禄寺開基の輝月妙鏡律尼宝筐印塔(白鳳十三年七月十五日遷化:宝筐印塔は後世に建立)と釈迦三尊像が建っている。


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2 コメント

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Unknown (にぽぽ)
2008-09-10 21:50:21
なにがスゴイって、古代日本の古墳だって、解ることですよね!
日本の歴史の古さを感じて、ちょと誇らしい気持ちになります(^^
(o^-')b ★
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にぽぽさん (てんゆう(kourei))
2008-09-10 22:52:05
あんまり科学的に分析してしまうと、夢がなくなってしまいそうなんですが、日本の古代も素晴らしかったんだろうなぁと感じます。
やっぱり歴史は誇りですよね。
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