flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

徳島

2005-11-25 14:26:10 | 街道・宿場町

(2005年7月18・19日)
…ただなんとなく和歌山から船で徳島に向かった。
途中、和歌山港線というローカル線に乗り、フェリーに直結。乗り込むと、窓があまりなく、動き出すとエレベーターに乗っているような体に感じる重力の波動。乗り物酔い経験のない私でも、何か落ち着かない感じがした。寝不足のせいか?船が大きく揺れ、波に船体を打ち付ける度に周囲から悲鳴があがる。大潮流を横切るため、日常的なようであるが、波浪注意報が出ていたため尚更である。水道を横切り二時間、阿波入りした。  
 フェリーから市営バスに乗り換える。市街地に近付くにつれ、乗客も増えていった。
駅まで行き、鳴門方面へと出向こうと思っていたが、城跡が見えたのでここで降りることとした。鋭角な石垣の城内に入り、博物館へと足を進めた。終始、マンツーマンのガイドが付き、「徳島は蜂須賀二十六万石の藩で…」蜂須賀といえば、尾張の武士、愛知のことを振ってみると、ナカナカ詳しい解説者、これだけの城下の規模でありながら市指定史跡に止まっているのは都市計画開発の思惑があるからだ…等、この場所の歴史の裏表が分かった気がした。  今は残存しないが、本丸ではなく二の丸に天守が有ったといわれる城を後にし、市街地へ向かうこととした。四国で一番小さい県都であるが、商業が栄えている。やはり水が豊富で港のある城下町がポイントであろうか。また水辺がしっかり整備されているのも、観光が廃らない理由の一つであろう。

休日と平日両方の姿を見たが、私の住む近隣同規模の都市と比較にならない程の賑やかさがあった。夜、宿泊先のテレビを見ていると、昼博物館に取材に来ていた四国放送ローカルニュースで館内が紹介されていた。

  翌朝、宿泊先に近い、官公庁へ向かった。観光がしっかりしているこの地も、生涯学習関連はそれ程でもないようである。アーケードを抜け、阿波おどり会館最上階から市高台「眉山」へと通じる市営ロープウェイ乗場に向かった。円筒形に近い、小型のゴンドラが二基一組で走行する。それが二組。決して輸送力が大きいとはいえないが、需要相当といったところか。海抜約280m、市街、吉野川河口、紀伊水道が望める頂きは“青い国四国”を更に認識させる光景であった。

 山頂には展望台、食事処、資料館、テレビ中継所、神社等が有り、程良いハイクコースといったところか。その食事処のおばさんが、自分家で採れた野菜をくれた。頂きの施設は、いつの日が廃れてしまうのではないかという雰囲気を感じ、記念写真を多く撮っておくことにした。
 麓に戻り、商店街を漫歩いて、懐かしい方言を聞きながらこの地の風土に触れた。そしてまた連絡フェリーに乗り、紀伊水道の潮を掻き分けて進み、帰路の紀州路へと向かった。

 (関連記事:眉山 牟岐線 徳島城 鳴門

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6 コメント

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行ってみたい・・・ (しぃ)
2005-11-25 16:33:29
四国もいいですよね。

鳴門のうずまきが見てみたいです。



ホントにいろんな所に行かれてるんですね。



ところで・・・

お疲れのご様子・・・

大丈夫ですか?

繊細な心を持ってる人は、ガラスの様な

心ですから・・・

男性でも一緒だと思うんです。



自分らしさを見失わないで・・・

人に合わせすぎないで・・・

あるがままのkoureiさんで居て下さいね。



それにしても、あそこは厄介です。

足跡がついたり、つかなかったり。



nowのコーナーとジオのHP隠したので

gooブログの方を添付しておきました。

返信する
夏に行きました (kourei)
2005-11-25 17:51:39
徳島には、ゆかりがあるわけではないんですが、四国は父の故郷です。

四国の景色には必ず海が入ってくるって感じです。

田舎ですから、マナーとか良くて街がキレイですね。



…そうですね。私は人に左右されやすいのかもしれませんね。

内心では。

でもホントはとっても頑固者です。



gaiaxはよくわかりませんね。

ログインしているかいないかで、いろいろ変わってきますし。

HPに細工している場合は、足跡がまったく付かなくなる場合もあるし…。

突然、閉鎖ですって言われることも私は2回ありましたし。
返信する
えっぇぇぇぇ (しぃ)
2005-11-25 18:51:40
突然、閉鎖ですか?

それは、怒りもんですねぇ・・・



私も人に左右されやすいです。

だからすぐ凹んだりして・・・

人に合わせるのが好きなんです。

でもやっぱり頑固な所もありますよ。

悪く言えば頑固だけど、これだけは

譲れないという一本の想いみたいなのが

あって、それを人は頑固と言うみたいです。



そうそう、今隠してあるけど

gooブログに返信しましたが

今度ジオの三日月クリックしてみて下さい。



私の好きなピアノ曲です。

残念ながらオルゴール音ですけど・・・



少しでも疲れが取れて安らげますように
返信する
しぃさま (kourei☆)
2005-11-26 01:18:37
無料ホムペの宿命ですね。

スポンサーが離れれば終わりです。

プロバイダのページがあるのでまだいいですが。



私も極度ですよ。

根に持つほうですから。

サービス業とかムリでしょうね。

頑固さとかは必要でしょうね。

今の人はそれがあまりなくて、芯が通ってない感じしますから。



ジオは水面下で進めているのですか?
返信する
Unknown (しぃ)
2005-11-26 18:03:55
心の中にこれというものが

ひとつ通ってる事は良いことだと

自分で思う様にしてます。



なのに・・・傷つきやすい・・・

安物のガラスの器の様です。



ジオは、細々とgooのHPのまんまです。

更新もしてないんですけど。

今、mainのEnterから入れるようにしました。



「ラ・カンパネラ」聴いてみて下さいね。

フジ子・ヘミングという人は、耳に障害が

あるのにあの曲を自分なりの想いで

心で弾いてるんですよ。

絶対、楽譜通りに弾かない・・・

だからなんかパワーを感じます。
返信する
それが人間ですね (kourei☆)
2005-11-26 19:39:01
しっかりしたところと、繊細さのバランスが、その人の美しさの一つなんでしょうね。

自問自答しながら、私の足らないところを直したいと思ってます。

それと、人の持つ「芯」も大事にしたいと思います。



ジオ、BookMarkしました。

また何かあるようでしたらリンク解除してください。
返信する

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