(別所街道 愛知県新城市池場)
亀淵川から街道を東へと更に進み、分水嶺の峠を越えると、南北設楽郡境及び静岡県境の集落池場である。また、昭和31年(1956)鳳来町の町制施行の際には北設楽郡三輪村から分離併合された地でもある。
竜ヶ池
池場の地名由来となった竜ヶ池と、諏訪大社から分祀された天之水分神(あまのみくまりのかみ)を祀る池之(池嶋)神社。この場所に伝わる次の様な伝説がある。昔、諏訪湖からやってきた竜ヶ池に棲む親子の竜がいた。親の竜は人間の世界を子の竜に見せないようにしていた。然し、村祭りのとき、子の竜は人間の青年の姿となって現れ、村の娘と恋仲になってしまった。娘はその青年に対しどこに住む人なのか尋ねたが、青年は答えなかった。そこで娘は青年に糸を結び、それを辿っていった。そして、その糸は池の中に続いていた。間もなくして娘は、たらい三杯もの竜の子を産んだ。悩んだ娘は母親に相談し、竜の嫌う針千本と共に、竜の子を池に投げ入れた。竜は諏訪湖に向けて帰っていったという。
池場駅から池場トンネルに向かう飯田線
池場の坂を下ると、三輪の集落である。
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