コタラの社長日記

スリランカ産ハーブ「コタラヒムブツ」(学術名サラシア・レティキュラータ)を紹介され、世界初のサプリメントを製造!

Cobraの美しい曲線

2005-07-12 09:46:25 | Weblog
大天丸の親父はカッコ付けたがりでした、
ある日の昼に大量の握り寿司の予約が入っていました。
たぶん30人前位だったと思います、
仕込みを終わった早々からシマちゃんがカズを相手に握りだし、11時頃に完成しました。

飯台が高く積み上がります、飯台の高さが1個7Cm位だとして、2mは有ります。
これを一人で運ぶと言い出したのです。
シマちゃん、タカちゃん、全員で『止めた方が良いですよ』と言いました。
親父は聞かず、『この位運べなくて、ど~すんだよ~』と笑いながら持ち上げ、
『よ~し、大丈夫』と予行演習をしました。

店を出る時は手伝って貰い、親父の持っている飯台の上に残りを積み上げました。
ベークライトで出来ている飯台の重さは相当な重さです、それも30位に成れば尚更です。
よく1人で持って行く気に成ったと思います。

街行く人は飯台の高さに驚き、親父の行動を羨望の眼差しで見ています。
その視線を感じ、余計に得意に成っている親父の様子が後ろ姿で分かります。
角を曲がるのを見届けて店員全員が、
『すごいね~』と言いながら店の中へ入り、この話題で盛り上がっていました。
女将さんも鼻高々でニコニコ嬉しそうでした。
5分位経ったでしょうか、親父が真っ青の顔で店に飛び込んできました。
もうお分かりでしょ?親父は交差点で引っくり返したんです!

『シマちゃん、俺カッコ悪くてそのままにして来たから拾ってきてくれ』と親父。
『引っくり返さなかったのは、これだけ?』とシマちゃん。
シマちゃんはシブシブ拾いに行き、又握り直しです、20人前位をです・・・
それもお昼間際にです、、、シマちゃんのブスっとし、握っている顔が今でも思い出されます。
これが有ってから親父は二度と一人で運ぶなどと言い出しませんでした。

店の常連さんに一組の団体が有りました。
最低でも2人、多い時は6~7人で来ました。
最高の物を注文し、お土産まで持って帰ります、
このお客さんが来ると親父の顔はニコニコ顔になります。
メガネを掛けたオジサンが何時も幹事の役目です。
エビでも高いのを、お土産で30本折に詰めて家に持ち帰っていました。
安い天丼・決定版が¥150-、
お好みとお土産ですと同じエビの小型で一口サイズが1本¥100-、取っていましたので笑いが止まらなかったと思います。
この方達は現金でなく後から領収書を持って集金に行きました。
食糧庁の人達だったようです、役人って凄いな~と思っていました。

当時大天丸の売り上げは、7~8万円有ったようです。

相変わらずCobraは、
綺麗な店のライトを浴び、美しい曲線を誇らしげに見せていました。