豪雨。

今日は午後から雨予想だった。
だから午前中、タバコを買いにコンビニへ行き、あとはロクとお布団で転寝してた。

何時頃だっただろう。バイトに行っている筈のI田からの電話で目を覚ました。
I田はひそひそ声で言う。

「koroさん、お願いがあるんだけど」
「何」
「あのさ、私今日6時までバイトなの」
「そんで？」
「あの、パパちゃんと子供たちが帰ってくるのに間に合わないの」
「私に何をしろと？」
「koroさん、ほんっとうに悪いんだけど、夕御飯、パスタでいいの、いつものボロネーゼのパスタソース買ってきて、作ってやってくれないかな」

外は雨。
私の足は自転車のみ。
パスタソースを売っている生協までは自転車で10分。
そして私の所持金は1000円。

「郵便局行って、金下ろして生協行って、で、あんたんち行って夕飯作れってか」
「koroさん、ほんとごめん、お願い！」

ええ、人の良い私は雨の中、着替えを持って自転車に跨りましたよ。
したらあなた、ちょっとも走らないうちに大豪雨じゃないですか。
いやー参ったなーと思っても時既に遅し。
郵便局に寄って生協に着く頃にはパンツまでぐしょぐしょですよ。

で、買い物して。店の外を見たら、盥をひっくり返したような滝雨。
さすがにびびって、でも意を決して自転車に荷物を括り付け、発進したわけ。
生協からI田の家まで自転車で10分余り。
もう、走ってても雨がメガネに当たって前が見えないの。
着てる服はもちろんずぶ濡れだ。

I田の家に着いて、ちょうど家に居た娘を呼び、バスタオルを持ってこさせた。
肩に掛けてたタオル、Tシャツ、エプロン、全てを玄関先で脱ぎ、そのまま風呂場に直行。
風呂場の掃除をしてシャワー浴びて、スッキリしたはいいけど、着替えに持ってきたTシャツはやや濡れ、履いていたズボンはびしょ濡れ。
Tシャツは娘がアイロン掛けて乾かしてくれたけど、下に履くものが無い。
仕方ないからI田の寝間着のズボンを拝借した。

でね、娘もよく手伝ってくれて、みんなの夕飯は無事間に合いました。
私もご馳走になってね。

だーけーどー！
I田、チビ2人を寝かせにいったきり2階から下りてこなーい！
立て替えたお金返せっつーの！ヽ(*｀Д´)ノ
これじゃ私帰れないでしょーっ！