今日は半年ぶりに、
” 開元飯桌 ” の話
( ” 飯桌、ハンズオ/プンター ” は、食卓 の意味。 )
- つまり自分でメシ作って食った話 を書くゾ。
それで、
最近胃の調子がすごく悪いオレが作ったものは、
だ。
自炊自体は、よくやるんだけど、簡単なものばかりで
ここに書くほどのものは、まぁあまり作らない。
今回は、昨日の晩行った民族路の
” 不餓門 ”
の広東粥が、結構うまかったんで
「 自分でも、粥、炊いてみっかナ。 」
とか思って、
久しぶりに手間のかかるものに挑戦した - っていうわけサ。
最初に、ちょっと繰り返しておくけど、
台湾で普通に、” 海鮮粥 ” とか、” 粥 ” って言ったら、
殆んど、” 普通の白メシに汁をかけただけのもの ” のことだ。
だから、
米から炊き込んだ柔らかい ” 粥 ” が食いたかったら、
” 広東粥 ”
ってカンバンに書いてあるようなミセに、行かなくちゃいけないゼ。
そして今回は、
ただ作ったものの写真をおいても つまんないから、
オレが粥を炊いた過程を細かく紹介することにした。
そういうことで、
料理について、作るほうには余り興味が無いっていう人は、
今回はスマンがパスしておいてくれ!
左上は、オレが食っている自然農法の
” 池上有機米 ” だ。
結構な値段がするが、
本当はオレは、安い米との差は判らないまま、見栄で使っている。
( 日本のより、割れ米がかなり多いんだよナ )
右上は、米を研いでいるところ。
プラスティックのザルとボウルを、重ねた中で研いでいる。
こうやると、米を柔らかいザルの内側にこすりつけることで、うまく洗えるし、
水を捨てるときにも、米が流れちゃわないから都合が良いゾ。
研いだ米は、そのまま水を切ってザルに入れておく。
このときも、外側にボウルがあれば、水がたれるのを気にしないで済むしネ。
粥は、昆布だしで炊くのがウマイから、
上の写真みたいに、あらかじめ昆布だしを土鍋に作っておく。
昆布でダシを取る時は、左上の写真見たいに水の状態からいれて、
右上の写真くらいに沸騰したら、もう出してしまう。
あまり長く入れておくと、海草臭くなっちゃうからネ。
オレは、昆布はダシをとるのにも使うし、
あとで佃煮みたいにして食べるから
” 日高昆布 ” を使っている。
ダシをとるだけなら、
” 真昆布 ”、 ” 羅臼昆布 ”、 ” 利尻昆布 ”
のような、繊維が多くて細身のヤツを使えば良いし、
食べるだけなら、
” 長昆布 ” とか ” 厚葉昆布 ”
みたいな、繊維が少なくて葉の広いものが合っているゾ。
” 日高昆布 ” でダシをとると、
左上の写真みたいに、ちょっとダシに色がつく。
寿司ご飯にするときとか、色がつかない方がよいときは、
” 真昆布 ” を使うと良いヨ。
右上の写真は、研いでおいた米を、ダシにいれたところ。
米とダシの比率は 1対7 のいわゆる
” 七部粥 ” だ。
これでも、結構しっかりした粥になる。
もし、中国の朝ごはんみたいな柔らかい粥を作りたかったら、
1対10 以上の比率にしないといけないゾ。
さて、肝心の粥の炊き方だが、土鍋に蓋をしてから、
沸騰するまでは、左の写真みたいに強火で炊く。
そして、
一旦沸騰したら、弱火で30分位ことこと炊くんだが、
台湾のストーブは、とにかく火力が強くて、この
” とろ火で煮込む ”
ような作業には、全く不適だ。
だからオレは、こういう作業が必要な時は、
右上の写真みたいに、土鍋を支える鋳物の台の下に角材を入れて、
土鍋とストーブの火の距離を遠くして、
とろ火で煮込むのに近い状態を作って、調理することにしている。
( 鍋の支持が不安定になるから、皆はあまりマネしない方が良いゾ。 )
土鍋で粥を炊くと、
左上の写真みたいにふきこぼれが出てくるけれど、
炊いている途中では、絶対蓋を開けないようにする。
それと、必ずそばについて見ていることが必要だ。
もしか水分がとび過ぎて焦げてきても、においですぐわかるからネ。
こうやって気をつけて粥をたけば、
右上の写真のような、おいしそうなヤツができるんだ。
タマゴの入れ方は、
粥が炊きあがったら火を消して、
右上の写真みたいに、粥の上にかけまわし、
後は、蓋をまた閉めて蒸らしておけば良い。
ところで、
関係ないけどついでだから、左上の写真のように、
左手だけでタマゴを割る簡単な ( ちょっとズルな ) 方法を書いておく。
ナニ、簡単なこと。
タマゴを割る前、固いところにあててヒビを入れるときに、
開く方の反対側にもヒビを入れておけば、それでいいのサ。
今日は、
粥は、昆布ダシとタマゴだけで味をつけていないので、
ちょっと味の濃い目のトッピングを、そろえることにした。
左上の写真は、
ダシをとるのに使った後の昆布を、
酒、砂糖と醤油で佃煮みたいに煮ているところだ。
右上は、オレの実家で作っている梅干し。
庭の豊後梅をとって ( 木がでかいから、二十キロも取れる )
紫蘇、梅酢、塩だけでつけたもので、とてもウマイ。
ミセで売っている、味の素やみりんが使ってあるものとは
全然違うヨ。
今日は、上の二つ以外に
市販の、きゅうりの漬け物と、鮭フレークをあわせて
4種類のトッピング、
それと、ありあわせの野菜と豆腐の味噌汁を作った。
何れもタマゴ粥との相性はぴったりだ。
これは、うまそうな昼飯になるゾー。
- って、
一人暮らしのくせに、調子にのってこんなに作っちゃって、
一体、どうやって食うんだろ。
けっこう、トホホなオレであった。
という所で、
今日は、お・し・ま・い・
にしておくことにしよう。
一昨昨日のヒット数 - 459
一昨日のヒット数 - 429
昨日のヒット数 - 523
一昨日は、練習は休みでした。
昨日は、ジムで、ウェイトをやってから、トレッドミルを5km位走りました。
今日は、夜、成功大学で、10km位走りました。
台中国際レースまで、あと91日。
禁酒7日目。
( 今日は7月10日 - 今年のライチーの季節もそろそろ終わりサ )
---------- P.S.映画の話 ----------
この前、日本でロケをした香港映画の
” 頭文字D ”
を見た。
台湾の人気シンガーソングライターの周杰倫が、
豆腐屋の息子で主人公の ” 藤原拓海 ” をやってるんだが、
顔はともかく、雰囲気に違和感はない。
ストーリーも漫画とほぼ同じなんだが、
こちらの方は、雰囲気が全然違う。
随所に笑える箇所があるし、
( 豆腐屋のオヤジがのキャラクターが、
登場人物のバランスの関係か、全く変えてあるが、これがけっこう良い )
ちょっと叙情的なカットなんかもあって、
なんていうか、
「 面白うて、やがて悲しき 」
大阪喜劇みたいな、サービス精神に富んだ映画だ。
ここんとこ、ハリウッドの大作を続けて見て、
どれも大して面白くなかったが、
この香港映画には、久々に満足させられた。
CGごってりの洋画も、
一本調子の純愛日本/韓国映画も、
もういい加減にしてヨ。
- っていう人は、絶対見に行った方が良いゾ!
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広東式のお粥も大好きですが、お米から干し貝柱なんか使って煮込むので大鍋じゃないと大変ですよね。美味しいけど。
でも、ここで見た卵粥の方が魅力的でした。ご馳走さま
コメントありがとうございます。
ちょっと頑張って炊いたタマゴ粥。
自分でも「うまくできたかな。」とか思っていましたが、
実は、記事にも書かなかった不満な部分がひとつだけありました。
それはタマゴの味。
(とても薄い)
日本では、色々な農場が工夫をこらしておいしいタマゴを生産していて、おいしくて自然ものが結構手に入れやすいですが、
台南ではまだまだ、そういうものがとても少ないのです。
これからそういった”食材”についても、徐々に探していって、結果をここで報告するつもりです。
また、お時間がお有りの時には、是非このBLOGへも遊びに来てください。
では。
卵の味って・・・日本では改良されていたのですか!
単に鶏さんが生んだモノ・・・だと思っていましたが
日本の生鮮食料品もグレードが高いのですねぇ・・・
恥ずかしながら、驚きました。