久々にBBS見たら匿名の書き込みが。
その人は、
「現代語から古語を調べられる辞典というものを見かけたことがないので、気になった言葉が、古語ではどんな意味なのかな、と調べようとしても、調べようがなく、そこで行き詰ってしまいます。」
という。
今、辞書は「意味調べ」みたいなことが多くて、表現のために使うことが殆ど無い。
あぁ、この質問者は、古典語での意味が知りたいのだと言ってますね。でも、これって変。こっち側に意味があって、向こう側に言葉があるんじゃないか。現代に於いて気になった言葉、の、意味が、古語ではどういう言葉で表現されたか、でしかない。
話戻ります。伝えたい気持ちを自分の貧困な語彙を超えて適切な言葉で表現できたら、きっとお洒落だ。
勿論、読書などで、たくさんの言葉と出会って、自然に自分の語彙を鍛えるのが一番大事なのだけれど、実は昔からそう言う辞書はあった。
私が愛用して、授業でも紹介するのは、『角川類語新辞典』。大学生の時新刊で出たのですぐ買った。“シソーラス”という言葉もこれで初めて知った。
あ、「千夜千冊」でも取り上げられてますね。
*買いたい人は、小さいバージョンの方が便利で安いので要注意!
それから、趣旨違うけど『逆引き広辞苑』も便利。学生の頃は『日本語尾音索引』しかなくて、高くて不便だった。今は、普及版が在るから便利になったけど、今度は“逆引き”が出ちゃったので、売れてないんじゃないかな。
で、お訊ねの、古語を引く辞書は、三省堂の『古語類語辞典』。
残念ながら品切れ。どうしてこういうの品切れにするかな。
類語辞典は、2、3年前に大きいのが出て話題になったので、言葉を気にする人はその時買ったんじゃないかな。高かったので私は買わなかったけれど。
でも、ほんと、一冊持ってるととても楽しい。
現代語から古語が引けたって、何にも役に立たないかもしれない。実際、この本は、半端だとも思う。しかし、言葉でもお洒落をしたかったら(ははは、わたしは何にもお洒落しないけど)、探し出すべし。
ていうか、新しく他から出てませんかね。どなたかご存じありません?
あ、そうそう、私のもう一つの隠し球辞書は、『袖珍日語外来語詞典』(史群 編 商務印書館刊)。内山書店で91年に購入だからもう古いけど、日本で使われてる“カタカナ言葉”を中国語で説明しているもの。素晴らしく楽しい。そして案外実用的。
その人は、
「現代語から古語を調べられる辞典というものを見かけたことがないので、気になった言葉が、古語ではどんな意味なのかな、と調べようとしても、調べようがなく、そこで行き詰ってしまいます。」
という。
今、辞書は「意味調べ」みたいなことが多くて、表現のために使うことが殆ど無い。
あぁ、この質問者は、古典語での意味が知りたいのだと言ってますね。でも、これって変。こっち側に意味があって、向こう側に言葉があるんじゃないか。現代に於いて気になった言葉、の、意味が、古語ではどういう言葉で表現されたか、でしかない。
話戻ります。伝えたい気持ちを自分の貧困な語彙を超えて適切な言葉で表現できたら、きっとお洒落だ。
勿論、読書などで、たくさんの言葉と出会って、自然に自分の語彙を鍛えるのが一番大事なのだけれど、実は昔からそう言う辞書はあった。
私が愛用して、授業でも紹介するのは、『角川類語新辞典』。大学生の時新刊で出たのですぐ買った。“シソーラス”という言葉もこれで初めて知った。
あ、「千夜千冊」でも取り上げられてますね。
*買いたい人は、小さいバージョンの方が便利で安いので要注意!
それから、趣旨違うけど『逆引き広辞苑』も便利。学生の頃は『日本語尾音索引』しかなくて、高くて不便だった。今は、普及版が在るから便利になったけど、今度は“逆引き”が出ちゃったので、売れてないんじゃないかな。
で、お訊ねの、古語を引く辞書は、三省堂の『古語類語辞典』。
残念ながら品切れ。どうしてこういうの品切れにするかな。
類語辞典は、2、3年前に大きいのが出て話題になったので、言葉を気にする人はその時買ったんじゃないかな。高かったので私は買わなかったけれど。
でも、ほんと、一冊持ってるととても楽しい。
現代語から古語が引けたって、何にも役に立たないかもしれない。実際、この本は、半端だとも思う。しかし、言葉でもお洒落をしたかったら(ははは、わたしは何にもお洒落しないけど)、探し出すべし。
ていうか、新しく他から出てませんかね。どなたかご存じありません?
あ、そうそう、私のもう一つの隠し球辞書は、『袖珍日語外来語詞典』(史群 編 商務印書館刊)。内山書店で91年に購入だからもう古いけど、日本で使われてる“カタカナ言葉”を中国語で説明しているもの。素晴らしく楽しい。そして案外実用的。
チェックされてるとは……。
1997年03月12日 「たしかめる」(Yeemar)
http://kotobakai.seesaa.net/article/8173724.html
に、似た様な事典が紹介されていますね。ありがとうございます!
それにしても、見られてたんだ……。
もう少し真面目に書きます。ははは。
三省堂の「古語類語辞典」がそういうキャッチフレーズだったので、大改訂版と言うことなのかも知れませんね。
楽しみですねぇ。
こんなリンクもあるのだね。http://okwave.jp/qa1976410.html
すっかり旧聞になってしまったけれど、三省堂から
『現代語から古語を引く辞典』というのが出ています。
まだ絶版じゃないみたいです。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/now_kogo/index.html
↓ (Colorless Green Ideas)
これ、この辞書を使う時の注意事項などもあって参考になります。
ここに来た方は是非。
ただし類似の辞書はここで探せます。
http://shop.yumetenpo.jp/goods/goodsList.jsp?st=nittyuu.co.jp&category=4:1&action=category
河出書房新社から先週、
『現代語から古語を引く 現古辞典』
古橋信孝・鈴木泰・石井久雄 著
定価2,940円(本体2,800円)
ISBN 978-4-309-02100-3
が刊行されたそうです。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309021003
内容は未見ですが、多分購入。
惹句が
現代語と古語のつながりを知るための「読む辞典」。古語を知れば、新たな概念やニュアンスの表現を手に入れられる。千年以上の蓄積を持つ日本語を使いこなし、もっと豊かな言葉の世界へ。
こういう位置づけは、国語力の新しい指標と連動しているんだろう。
表現のための辞書、と言う意識が広まってくれるととても嬉しい。
とはいえ、文語文の所にも書いたように、古語を一括りにしてごちゃ混ぜに使うのは公文書に若者ことばが混じるようでどうにも気持ちが悪い。
文範を読むべし。