鉄コミュニケイション 2 チェスゲーム

で、1巻の続き。
前巻で確執を残して中途半端な仲違いのままで終わったハルカとイーヴァ。
その仲直りに行ったピクニックの帰りに前大戦の遺物にしてルークの元同僚たちがついに現れて、と言う感じ。

前巻ではどちらかと言うとハルカとイーヴァの嫉妬とかルークを獲りあう確執がメインだったんですが、
今回はそれに加えてルーク、ハルカ等の過去がわかったりそれらの精神の依存っぷりとかがメインになったり。

完全な自我を持つロボットと、強化生体兵器と人間と。
ロボットに関していえばロボット3原則の縛りからすら放たれて、完全に（ある意味）自由になった状態でして。
それらの心理面と言うか。
孤独を恐れるロボットとか、大昔に交わした主人との約束を思い出そうとする生体兵器とか。
それら全ての互いに依存しあったり、頼りあったり信じたり。憎んだり嫉妬したり。
ヤバいくらい絡み合ってまして、個人的に超好みでした。
最後の結末は、それで行くのか、と若干意外なものではありましたが。

あれだ、共依存的な関係の話は好みなんですよ、自分。
ルークだからひしゃってのはいいなぁ。

そんなこんなでかなり面白かったです。
友人が薦めてくれることにも納得。自分としてもかなり好みでした。

なんだかこのシリーズ、メディアミックス展開もしているらしい。
文を読んでいるとすごく映像化に向いているような気がしたので、アニメとかあるなら見てみたいかも。