素晴らしい一冊。
これはオススメですよ、レディース アーンド ジェントル詰達。
もとい「詰碁の達人」。
アマチェアが書いた数少ない詰碁集だ。
作者は「詰碁を楽しむ会」でも活躍されている、塚本惠一氏。
分厚い中身は値段以上に充実している。
大半を占める創作詰碁は、全100題。
全て黒先に統一され、難易度別にCからSランクに分類されている。
1ページ1題の形で出題され、3図から9図を使って解説。
「石田章詰碁傑作選」と似た構成だ。
最初のCランク20題は易しいが、ちょっとしたワナが仕掛けてある佳作ばかり。
前田詰碁の味わいに近いと思う。
一方B(30題)、A(30題)、S(20題)ランクになると石数が少なく、どこに着眼したらいいのか途方にくれる問題も出てくる。
高段者以外はその丁寧な解説を読んで、鑑賞するくらいの気持ちで取り組むのが良いだろう。
創作詰碁100題の後には、実戦死活100型が掲載されている。
「基本死活事典(上)」のダイジェスト版といった印象。
100型を数ページに詰め込んで出題しており、また解答も簡潔でやや見づらい。
もう少し「詰碁論」的な形を期待していた私には、ちょっと期待外れのところも。
しかし初歩的な基本形を省き、実戦頻出形を系統立ててまとめているのは好印象。
完全にマスターすれば詰碁はおろか、実戦にも非常に効果がありそうだ。
昨今詰碁の本は多く出版されたが、その中でも屈指の出来。
もう少しコンパクトになりそうな構成に改善の余地があるものの、とりあえず文句なし。
アマには
「読む力」
を、プロには
「プロアマ問わず伝えたいものがしっかりしていれば、良い棋書が作れる」
ということを、本書から学んでいただきたい。
これはオススメですよ、レディース アーンド ジェントル詰達。
もとい「詰碁の達人」。
アマチェアが書いた数少ない詰碁集だ。
作者は「詰碁を楽しむ会」でも活躍されている、塚本惠一氏。
分厚い中身は値段以上に充実している。
大半を占める創作詰碁は、全100題。
全て黒先に統一され、難易度別にCからSランクに分類されている。
1ページ1題の形で出題され、3図から9図を使って解説。
「石田章詰碁傑作選」と似た構成だ。
最初のCランク20題は易しいが、ちょっとしたワナが仕掛けてある佳作ばかり。
前田詰碁の味わいに近いと思う。
一方B(30題)、A(30題)、S(20題)ランクになると石数が少なく、どこに着眼したらいいのか途方にくれる問題も出てくる。
高段者以外はその丁寧な解説を読んで、鑑賞するくらいの気持ちで取り組むのが良いだろう。
創作詰碁100題の後には、実戦死活100型が掲載されている。
「基本死活事典(上)」のダイジェスト版といった印象。
100型を数ページに詰め込んで出題しており、また解答も簡潔でやや見づらい。
もう少し「詰碁論」的な形を期待していた私には、ちょっと期待外れのところも。
しかし初歩的な基本形を省き、実戦頻出形を系統立ててまとめているのは好印象。
完全にマスターすれば詰碁はおろか、実戦にも非常に効果がありそうだ。
昨今詰碁の本は多く出版されたが、その中でも屈指の出来。
もう少しコンパクトになりそうな構成に改善の余地があるものの、とりあえず文句なし。
アマには
「読む力」
を、プロには
「プロアマ問わず伝えたいものがしっかりしていれば、良い棋書が作れる」
ということを、本書から学んでいただきたい。
私は昨日入手できなかったのですが、今日紀伊国屋で在庫があることをネットで確認し、会社帰りに買ってきました。
塚本氏は「算月」で「形は簡単なのに変化に富み、正解の筋が高度な必然性に支えられているものが良い詰碁」と書かれていましたが、石数が少ないけれど難しい問題が多いですね。黒石が4つしかない問題もありますものね。
ぱらぱらと見た感じでは、「算月」や「詰碁を楽しむ会」で掲載されていたものも散見されましたが、購入して損はないでしょう。
付録的な基本死活100型は、「詰碁を楽しむ会」の会報に連載されていたものと思いますが、カードか単語帳に切り貼りして持ち運ぼうかなと考えています。
それにしても、GO!さん詰碁本、いや詰碁に詳しいですね。読みの力が相当強くなっている気がします。
情報ありがとうございます。
私が本屋で見つけたのも昨日ですよ。
仰るとおり石数の少ない問題もあって難しいですね。
ちょうど前田先生が若いときの難問に似ている感じもします。
実戦死活百型は改善の余地ありですね。
< hexagobanさん
欠点もありますが、少なくとも「玄妙」よりは良い本だと思います(呉先生すみません)。
ちなみに私は詰碁、全然詳しくないですよ。
一応レビューのためチェックだけはしていますが、持っている詰碁本はhexagobanさんより少ないと思いますし、大体レビューもザッと眺めただけで、解いたものは数少ないです。
「棋書評」を書いたものは一応全部解いたはずですが、「新刊棋書情報」は解いたものの方が稀。
最近は実戦も減っているので、むしろ読みの力は衰えているような気がします。