対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

脳内囲碁盤

2005-02-05 02:10:22 | 雑談
囲碁雑考にて脳内囲碁盤についての話題があがりました。

将棋と囲碁との違いはありますが、脳内盤については将棋倶楽部24で1年ぐらい前に話題になったことがあり、
そこで紹介されていた脳内将棋盤作成トレーニングに私もトライしたことがあります。
詳しい方法は割愛させていただきますが、
哀しいかな「完全な」脳内将棋盤を形成・常備することは叶わず。
しかしある日の朝、半覚醒した状態の時に、一過性のものながら綺麗な将棋盤が脳内に現れ、
自分の好きな定跡通りに駒が動き出すという体験はしたことはあります。

その過程を経てわかったことは、私は完全な脳内将棋盤を頭に置いておくには脳の柔軟性を失っているということ、
そして完全な盤・石を持った脳内棋盤があると囲碁雑考に書いてあることの他、
即物的には「脳内将棋・囲碁」が指せる、打てるようになる。
実戦的には全局的な読みの深度が格段に高まるということです。
便利というかプロを目指すなら必須アイテムとすら言えるかも知れません。
これさえあれば、寝ていても食事をしていても囲碁に触れることができますし、
それがプロには絶対的に必要な環境ですから。
「入神」(竹本健治:南雲堂)という囲碁漫画(!)の中に出てくる、桃井という天才棋士が、
「俺ほど徹底的に、頭の中に碁盤を叩きこんでいる奴はいないぞ」
「プロでもたいがい頭の中にもっている碁盤はひとつだけだが、
 俺はそれをいくつももっているんだ」
と嘯く場面があります。
脳内でどれだけしっかりした碁盤をもっているかは、プロの実力のバロメータとも言えるのでしょう。

でも皆さんも完全ではないにしても、しっかり読んで打っているならば脳内に盤を持っているんですよ。
対局の時は実際の盤を利用することで、石だけ想像すれば良いわけですが、これも一種の脳内盤といえましょう。

将棋の方では奨励会三段だった千葉四段(将棋は四段からがプロ)が、
奨励会を突破するために年鑑などの棋譜を、全部頭の中で並べまくったということを、
プロ成り立てのときに書いていました。
また私の倶楽部24での友人は、大学時代の将棋部でやはり、脳内で棋譜並べをする訓練をしたとか。
彼は元24の3段で、最近2段辺りを彷徨っていますから、
そのくらいなら棋譜並べに耐えうる碁盤はもっているといえます。
一方、囲碁の方は、駒の働きは気にしなくても良いという分だけ部分的には楽ですが、
なんといっても盤の広さが4倍近くあることから、完全な脳内盤を作るのは将棋よりはるかに難しそう。
ましてや脳内で作り碁(地を計算するところまで打った碁)の総譜を並べることが出来るならば、
トップアマぐらい行くのではないでしょうか?
下から見上げた感覚なので憶測の粋を出ませんが。

ちなみに私の脳内で形作ることができる脳内盤は図のような感じになります。
実際はもっと不鮮明。
将棋ですと、さすがにもうちょっと部分部分が鮮明ですが、
全体を眺めようとすると、どうしても目に入らない(脳内で霞む)部分が出てきます。
9路の将棋でもきちんと区切った正確な升目を、安定して思い描くのは難しいもの。
しかしそのレベルでも道で歩いているときに、前回の対局などの検討をできる
(車にぶつかるなどの危険性はたっぷりですが)のですから、
完全な脳内盤を形成できたときの恩恵は計り知れないでしょうね。

碁盤の精度も出来るだけ高めたいものです。
そのためにちょっと難しめの詰碁を、本を見ないで食事でもしながら解いてみるのが、
部分的な碁盤の精度を高めるにはいいと思っています。
全体の碁盤の精度を上げるには、基本布石を脳内で思い描くのが良いでしょうか?

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うちのタイトルは… (まえだ)
2005-02-05 17:01:55
はっ。今記事を拝見していて気付きました。うちのサイト、「囲碁論考」じゃなく「囲碁雑考」なんですよね(^^;。私が囲碁を始めるきっかけとなったエッセイのタイトルを頂戴しています(^^;。



もしご興味があれば青空文庫で「囲碁雑考」をご覧下さい(^^)。
失礼しました (GO!)
2005-02-07 02:26:10
注意していたのですが、いろいろ書き直しているうちに間違えたようです。

「将棋世界」誌に真部八段(この方は将棋界きっての碁キチ)の

「将棋論考」という連載があるので、つい間違えてしまいます。



囲碁雑考で検索すると幸田露伴が引っかかるんですよね。

なんて高尚な…。

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