きらせん

仙台のきらめき










東北大学公共政策大学院准教授
佐分利 応貴

 「やくらい高原マラソン大会」

2007-10-28 22:06:09 | Weblog
  「やくらい高原マラソン大会」に参加。
  
  こんな感じ。
  

  詳しくは学生が運営している「スマカミ」をどうぞ。
  http://yaplog.jp/kami-wsb07/daily/200710/28/

  … いやぁ、疲れた。
  腰を痛めて3週間休養していたため、「朝起きた瞬間100mダッシュ」の10km版。
  しかも高原のアップダウンの激しいコース。
  
  天気が良かったし、イベントとしては成功だったよう。
  でも、24年も続けてきて、どんな成果があったのか、今後どうして行きたいのかが見えない。ただ参加人数を増やしたいのか、参加者に加美町の特産品を紹介したい(プロモーションの手段)のか、加美町ファンを増やしたいのか、町民のスポーツ振興なのか。警察を含め、すごい数の人を動員して、「お疲れさん」で終わってもらっては困る。基本コンセプト、長期目標、毎回の目標は最低限セットしないと。
  目的がはっきりすれば、訴求する対象・手法も変わってくる。家族連れなのか、アスリートなのか。新聞記事を使うのか、テレビを使うのか。会員名簿をどう充実させるのか等々。  

   

 「教えて、斎藤さ~ん」

2007-10-26 22:35:50 | Weblog

  東北放送(TBC:毎日系)の人気番組に『ウォッチン!みやぎ』という番組がある。
  宮城県では、みのもんたの「朝ズバ!」の枠を7時半から1時間奪って放映されているのだから、その人気の高さもわかろうというもの。霞ヶ関官僚も気にしている、あのみのもんたに勝つのですよ。(みのもんたが何というかでマスコミの風向きが変わるため。) 

  その恐るべき人気の秘密は、カリスマ気象予報士の斎藤恭紀(さいとう・やすのり)氏である。予報的中率8割。朝子供が何を着ていくべきか、今日は布団を干せるか、芋煮会はいつがいいか、紅葉の見頃はどこか、生活に必要な情報をこと細かに教えてくれる。仙台の主婦層に絶大な人気があり、幼稚園でのお母さんの会話も「斎藤さんが雨だって言ってたからね~」で通じるのである。

   写真
  http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/watchin/saito.html

  さて、その人気の斎藤さんを、学部の公共政策ワークショップの学生が、11月3日の農政シンポジウムに呼びたいと言い出した。
  「斎藤さんが来るっていえば、学生にはむちゃくちゃ受けますよ。」
  「そうか。やってみたら。」
  どうせダメもと。やったモン勝ちである。

  早速、代表のH君が斎藤さんに連絡。mixi で知りあいらしい。さすがH。

  … でも反応はいまいち。同じ日に別の予定が入っているかららしい。
  そこで一計を案じ、再度アプローチ。

  「斎藤さんを、ぜひシンポジウムで表彰させていただきたいんです。」
  
  別にこじつけではなく、こっちは大まじめである。
  本当に斎藤さんの予報はすごいと思っているのだ。
  雨水情報、台風情報、週末雨になるから稲刈りは早めにとか、午後から波が高くなるから漁は控えた方がいいとか、蒸し暑くなるからかき氷が売れるとか、実に商売に効くピンポイントの情報を発出している。イベントがあるときは、その町の天気まで調べて教えてくれる。
  先日は宮城にトヨタの関係会社の工場が進出することが決まったとき、「宮城は雷が少ないので、電子部品の生産に適しています」などとのコメントもあった。すっげ~。よく勉強してるなぁ~。

  というわけで、斎藤さんの存在は、宮城県の農家の方には大変ありがたいことなのである。(農家の方のヒヤリングでもそういう声があった。) 表彰しなくてどうする。
  何より、斎藤さん自身、東北放送(仙台市内の八木山にある)の敷地で番組として米作りをして、その生育を放送している。視聴者に米の生長する姿を見せ、米作りに親近感を湧かせていることもすごい功績でしょ。


  
  … すると、斎藤さんからOKの連絡が。

  よおっしゃ~!!!
  
  やってみるもんだね。H君、おめでとう。
  


  でもって、正式に今日、H君と斎藤さんに会いに行ったさ。
  聞けば斎藤さん自身、地球温暖化で農業がこれからどうなるか、大変危惧しておられるとのこと。そして、日本の農業を支えるためにも、天気に関する正確な情報提供がもっともっと必要だと力説された。(おお、期待以上だ。)

  説明の最後に、斎藤さんにお願いをする。

  「あの~ せっかく斎藤さんが来られるんで、ぜひ番組で一言『東北大でシンポジウムやるので来てください』って宣伝してもらえませんか?」

  「いや、番組の中ではそういう宣伝はちょっと…」

  「それは承知しています。なので、たとえば、視聴者からのFAXのコーナーに『斎藤さん、11月3日、お待ちしてます』って送って、それを司会者の佐々木さんとかに振ってもらうってのはどうでしょう? そうすれば『いや~ 今度東北大学の学生に招待されて、シンポジウムに出るんですよ』って話ができますよね? どうでしょうか。」

  「それなら、僕の担当している“教えて、斎藤さ~ん”のコーナーに出るのはどうですか? その枠なら僕がなんとかできますから。農作業か何かの格好をしてくれれば、担当に撮影に行ってもらいますよ。」


  おお~


   さっすが斎藤さん、見事に解決策を提言してくださった。
   頭の早さも絶品である。
   「ウォッチン!みやぎ」の番組中に、街の人たちがカメラに手を振って、「教えて、斎藤さ~ん」と呼びかけるコーナーがある。そこで、イベントを紹介しつつ11月3日の天気を教えてと言い、シンポジウムでお待ちして~すと言えば、スタジオで斎藤さんがその話を受けて説明してもらえる。なるほどぉ。

  こうして、東北大学公共政策研究会農政ワークショップのテレビ出演が決まったのであった。いけいけ、農政ワークショップ!

  斎藤さんからは、我が子用にと東北放送の携帯ストラップやノートもいただいた。
  何から何までありがとうございます。

   うるうる  
  


 「小さな成功」

2007-10-25 23:54:28 | Weblog

  キャンパスもすっかり秋。
  

  今日は試験監督の代休日。天気がいいので蔵王のお釜に再チャレンジ。
  
  … 今日は雲一つない快晴。お釜はこうじゃなくっちゃ。
  土曜日のリベンジ成功。


  午後は仙台に戻り、生協文系キャンパスのヒヤリング。

  大学生協の問題は深刻である。
  サービス業は、サービスの改善競争。書籍も、食堂も、世の中はものすごいスピードでサービス改善が進んでいる。書籍ではAmazonやBook Off、食堂もコンビニ弁当やガストなど、さまざまな競合相手が、サービス改善を進めている。この改善スピードについていけないかぎり(微分で勝てない限り:といっても勝つのは大変なことだが)、大学生協は構造的にジリ貧になるのは目に見えている。

  職場の活性化をどうすすめるか。これは公共政策大学院の「地域活性化」の研究に通じる。ポイントはfオーナーシップ。いかに顧客のロイヤリティを高めるか。職員が「自分たちの職場だ」と感じ、学生たちに「自分たちのキャンパスだ」「自分たちの店・食堂だ」と感じられるような店作りができれば、大規模店と差別化しつつサービスの改善が可能になるはず。

  文系店には非常に意識の高いパートさんが多い。あとは「きっかけ」。できることから始めて、小さな成功を実現すること。それをテコに少しずつ活動の輪を広げること。他のパートさんや学生を巻き込むこと。その知恵が大事。地域活性化も法則的には同じことなのだが。 


  夜は市民合唱の練習。
  今日はベートーベン、ワーグナー、モーツアルトの3曲を一気に音取り。
  モーツアルトの曲は「Ave Verum Corps」(めでたし、まことの御身、の意)
  これは加美の音楽、もとい神の、天上の音楽である。
  歌いながら涙が流れる名曲。
  また歌えるとは。めでたし。

  


 「泣いて馬謖を斬る」

2007-10-24 17:10:00 | Weblog
  ワークショップ中間発表会2日目。
  ワークショップCとDがそれぞれ東アジアのEPAと産業廃棄物について説明。

  … ふん、どーせ嫌われ役さ。
  でもさ、教官は叩くのが仕事だからさ。
  んでもって、今回は鬼教官のI先生がいなんだからさ。
  誰かが言わなきゃ引き締まらんでしょ。

  I先生~ なんで今回いないんですかぁ。
  見捨てないでくださいよ~
  ぶぅ。

 「中間報告会」

2007-10-23 17:36:58 | Weblog

  公共政策ワークショップの中間報告会。
  4月からこれまでのワークショップの研究成果を、先生方や全学生の前で発表するもの。4つのワークショップが2日間にわたって、それぞれ2時間で発表を行う。(発表1時間以内。あとは質疑応答。) ワークショップBは「地域活性化」の一般法則の研究、としてこれまでの研究と加美町での活動実績について報告を行った。

  

  ごくり。息子の受験を見守る親父の心境である。



  … 結論。よく頑張った。
  プレゼンはわかりやすく、司会も、発表者も、質問への回答ぶりも健闘したといえる。途中コメントはしたが、基本的にすべて学生が考え、資料も作成した。まぁ、よくやったと思う。(ほとんど想定問答内の質問だったこともあるが。)
  ただ、やはり根本部分でのツメが足りない。
  究極の目的は何なのか。

  天動説(役所中心)と地動説(住民中心)の話をしても、学生にはまだ伝わっていない様子。もちろん、ワークショップは教師の信条を押しつける場ではないので、学生の独自の考えは尊重したい。ただ、究極の目的は「住民が、自分たちの力に目覚めること」「住民自身が、地域の問題解決の主体なのであり、行政等はその道具であることに気づくこと」ではないか。活性化の評価指標はそうした「目覚めた」住民がどれだけいるか、にある。住民活動に参加する住民数は、その意識の発現した outcome 指標であり、プロジェクトゴールではない。すなわち、「地域の問題は自分の問題である」「自分たちに、それらの問題解決の力がある」ことをアンケートで聞いて、Yesと答える住民の数が問題なのではないか。その数が増えれば、地域問題解決型の住民活動が発生し、行政等さまざまな関係者の支援のもと(なくてもいいが、あった方が活動成果が加速化する)、地域の生活が改善する(課題が解決する)ことになる。

  住民自治とは何か。
  改めてよく考える必要がある。 


  ワークショップAも健闘。特に自治体に送付したアンケート結果は我が国初であり、学術的価値も高いのでは。すぐにでも分析して新聞発表すれば? 


 「理論と実践の融合」

2007-10-22 21:45:08 | Weblog
  経済ゼミ第3回め(毎週月曜日13時から16時10分まで)。
  場所は、通常の演習室ではなく、大講義室を使っている。
  (グループに分かれて議論するにはいいが、車座に座れないのが難。)

  結局チーム編成は、
  「地域活性化」
  「国防」
  「3万人を超える自殺者対策」
  「安全・安心まちづくり」
  「ライフ・ワーク・バランス」
  「うつ病と貧困」
  の6チームとなった。いずれも前回高い得票を得ていたテーマであり、順当な結果である。

  早速チーム内で各自自己紹介をさせ、リーダーを決定させた。
  ファシリテーター(司会進行役)も決定。ワークショップ(参加型会議)では、このファシリテーターが非常に重要である。ファシリテーターの仕事もこれから教え込まねば。

  そしていよいよチームで問題設定と目標設定を開始。大きな特製ポストイットを使った親和図法をさせてみる。親和図法とは、混沌を言語化する優れた手法である。KJ法ともいう。

  … で、やっぱり混乱。
  社会問題の解決において、問題の設定は非常に重要なステップである。
  多くの役所の仕事が、問題を設定しないまま金を使っている。
  なんとなく風邪だから解熱剤、みたいな。
  
  「誰にとって」「何が問題なのか」
  たとえば、安全・安心のまちづくり、といっても漠然としすぎていて何が問題なのかわからない。美しいキャッチフレーズは、微妙に違う関心をもつ人を参集させるためには有効だが、よくよく詰めていくと、一人一人関心は違う。犯罪に関心があるのか、老後の生活なのか、バリアフリーなのか。犯罪も、空き巣なのか、ひったくりなのか、痴漢なのか、全部含めた「犯罪者の入り込みにくい地域」をイメージするのか。となると住民同志の交流が必要だが、むしろ匿名性を求める人(隣近所と関わりたくない人)もいる。ムラ社会的な相互監視がいいのか。などなど。学生も、やらせてはじめてわかったらしく、「頭で考えてわかったつもりだった」「先生が授業で強調していた問題発見の難しさがやっとわかった」との弁。となるとやはり前期で講義形式で教えただけではダメだったのか。う~む。

  「防衛チーム」では、公共政策研究会のH君が、安全保障の概念を拡大して「食糧安全保障」にすべく攻め込んでいる(かなり他のメンバー頭のリセットに成功したようだ)。「地域活性化チーム(チーム名は(株)種まく人)」はメンバー全員やる気満々。早速宮城県のどこかの地域に入り込んで「種をまこう」と張り切っている。

  終了後に行っているアンケートは、ジョハリの窓を広げるのに有効である。
  今回もF君から“MECEやロジックツリーの考え方を教えないで議論をさせてもメンバー内で話がかみ合わない”との指摘あり。確かにそのとおり。早速次回説明しよう。Nさんのコメントも、前期の経産政策論の時から毎回非常に興味深い。期待の星の一人である。

    

 「やくらいの里まつり」

2007-10-21 23:24:44 | Weblog

  加美町グリーンツーリズム推進会議主催による「第9回やくらいの里まつり」が開催された。

 ※宮城県地域振興課の行事案内のページ。イベント情報が一覧できておすすめ。
   http://www.pref.miyagi.jp/tisin/event-information.htm

  本来は「仙台市民マラソン10kmコースに参加して、昨年のタイムを絶対更新してやる」はずだったが、腰を痛めてしまったため、涙を飲んで棄権。梅原市長、M局長、朝からスターターご苦労様でした。参加できずすみません。(でも参加料2,500円は払ったのでちょっとは貢献しているということで…) 

  でも怪我の功名(?)で、農林課伊藤課長補佐のお誘いで、加美町のイベントに参加させていただいた。内容は盛りだくさん。

   加美町のシンボル薬莱山

   いらっさい~
  

 1.大根掘り体験
   「さんちゃん会」会長の加藤さんご夫婦の大根畑で、大根掘り体験。
   もちろん子供たちは大喜び。

    みわたすかぎりのだいこん

    大漁

   
   土がやわらかいので子供でも抜ける。これは大根を抜いた穴。
   
    
   加藤さん夫妻(両端)、加美町農林課猪俣課長(左から2人目)、
   スタッフの皆様。

    
   山盛り2袋、おまけにかぶまでもいただきました。
   ありがとうございます~ (この前もわさびもらったし…)


 2.なめこ汁
    
   作りたてのなめこ汁が振る舞われた。

   
   半分食べてしまってから。なめこもとうふも歯ごたえがあっておいしい。


 3.佐藤町長あいさつ
   
   寒いなか、ご苦労様で~す。


 4.お餅つき
   

   
   たっくんもがんばる(杵の方がおおきい?)
   できたお餅は納豆もち、小豆もちで配られた。これももちろん新米。美味。

 5.りんご向き競争
   
   30秒で何cm切れるか。(料理の腕とは関係ないらしい。)

 6.鴨レース
   んでもって、いよいよメインイベントの鴨レース。
   
   6人の子供が、6羽の鴨をうちわで追い立て、ゴールに先に着いた鴨が勝ち。
   (向こうからこっちに走らせる。)
   
    
   鴨新聞もある(驚)。全部で3レース。
   前レースの実績(去年だよ…)をもとにした予想◎△もついてる。

   
   あふらっく

   
   第1レース。6-2。

   
   お疲れ~(6羽)。

   
   第2レース。またも6-2。

   
   お疲れ~(12羽)。

    
   枠が的中した人は、鴨を使った有機米(5kg)が抽選で1名当たった。
   (鴨に田んぼの雑草を食べさせて無農薬米を作る。)
   もちろん合鴨農法なので、ねぎも商品に… 

  グリーンツーリズム推進会議の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。

  帰りはもちろんやくらい「土産センター」でお買い物。
  
  大にぎわい。
  
  
  農家レストラン「ふみえはらはん」の渋谷さん。
  
   
  ひとめぼれ、ササニシキ、コシヒカリ、まなむすめの新米(玄米で、ここで精米してくれる)も売っている。

  そしてなんと言ってもこれでしょ。
  
  わさびアイス。てんてんがわさび(しかも生!!)。だいこんわさび+緑着色料のニセモノではありませんぞ。んーなんて贅沢な。
  
  「やくらいウォーターパーク」で腰のリハビリをし、温泉にも入って帰りました。
  加美LOVE度↑↑  
  
  
  


 「地域振興セミナー」

2007-10-18 22:40:42 | Weblog
  宮城県地域振興センター主催のセミナーに出席。
  講演者は出口富美子さん、相沢優氏ら。
  
  伊豆大島の隣の利島(としま)を元気にする話。
  利島の住民は300人。たどり着くまで船で1泊。現地についてもその日のうちには帰らず、必ず1泊しなければならない。
  村人は集まると人の悪口ばかりだったそうな(上勝町と一緒)。
  そこへ乗り込んだ出口さんは、椿の採集の邪魔になっていた“カラムシ”という植物から繊維をとりだし織物を作ることを提言する。(縄文時代はこの草から繊維をとり服を作っていたらしい。)

  画像:Boehmeria nivea 1.jpg カラムシ

  最初は島民は誰も見向きもしてくれなかったそうだが、「無知の強み」で1年半全国を周って試行錯誤し、繊維の水処理、乾燥のさせ方、色の出し方、織り方を工夫した。やがて地元の人の協力も徐々に得られるようになり、今では17人のメンバーが作品を制作し、物産展等で売っているとのこと。

  講演は、地域の「火のつけ方」について示唆に富むものだった。
  「三密力(さんみつりき:仏教用語)が大事。まずは思うこと、それを口に出すこと、そうするとやらざるを得なくなる。」
  「まずは地域の人の誰でもいいから100人に声をかけなさい。その中に2人ぐらいうなずいてくれる人がいる。その人を味方にすること。その2人の後ろには、さらに多くの人がいる。」
  「そして一緒にやること。自分はたいしたことなくてもいい。自分がたいしたことない方が、相手にとって自信になる。」
  「地域が元気になるということは、地域の人が一緒に活動すること。一緒に働いているうちに、悪口も減ってきて笑顔も出てきた。」
  「人生に失敗なんてない。“まだ成し遂げられないこと”がたくさんあるだけ。諦めたら」

  また、パネリストだったコンサルタントの相沢氏の話も面白いものだった。
  講演後ぶらさがっていろいろ聞いたが、やはり地域住民の力をどう引き出すかがポイントだという話で落ち着いた。「3年で成功失敗が決まる。ダメなところは3年やると「もういいか」となり続かない。」 仙台の秋保温泉に、利島から若い木材加工の研修生が来ているが、こうした地道な人作りが大事なのだと。

  日本は広い。面白い人がまだまだたくさんいる。
  そうした人たちに会えることが、仕事の醍醐味である。

 「宮城のお米」

2007-10-17 22:27:26 | Weblog

  公共政策大学院ワークショップの河北新報の記事を読んで、ある不動産会社の社長さんから電話があった。「加美町のお米を東京に売り込みたい」とのこと。ありがたいお話である。これもマスコミ効果。

  会社にご挨拶にいくと、「にわか勉強ですが」と社長さんがいろいろ資料を出して説明してくれる。
  
 ・ 仙台伊達藩62万石、後に新田開発で実質的には100万石になったという。仙台米は、江戸へ年間約16万石(多いときで30万石)移出され、江戸の需要の3分の1を占めた。味も良いことから「本石米」と呼ばれ、江戸の米の値を決める基準にもなっていた。
 ・ こうした歴史を持つ宮城の米だが、先日東京に出張したとき、自分(社長)がむかし勤めていた「いなげや」(売上2000億円以上のスーパー)の店舗を覗いてみたら、宮城の米が置いていない。ササニシキは山形産、コシヒカリは福島産だ。
 ・ 知人に紹介してもらい、商品部の担当課長に電話して聞いてみると、「宮城のJAは全然売り込みにこない」とのこと。情けない話だ。

  千葉、栃木も売り込みにきているという。それにしてもどうした宮城??
  加美の米をどう売り込むつもりか、加美のJAに聞かなくては。


  大阪で日・エジプトのサッカー戦。
  4-1で日本が勝ったが、嬉しいような悲しいような。
  つうかエジプトは主力メンバー(欧州組)出てないし。
  ( 主力はイングランドリーグ、ブンデスリーグなどで活躍中。)
  
  


 「せんだいCARES」

2007-10-16 22:37:50 | Weblog
  仙台には優れたNPOが多い。
  NPOが、市民や企業とともにまちの様々な「困った」の解決や、「楽しい」の創出を行っている。介護ボランティア、育児サポート、夜回りなど、そうしたNPOの力、市民力が10月27日からの一連のイベントで公開される。「せんだいCARES(ケアーズ)2007」である。

  

  https://blog.canpan.info/sendai_cares/category_6/

  パンフを持って挨拶にきてくれたのは宮城大学2年生のY君。
  昨年インターンで「せんだい・みやぎNPOセンター」に参加して、いっぱい叱られ、悔しくてもう1年「再チャレンジ」しているのだとのこと。偉い。

  仙台のきらめき。ぜひどれかに参加して、日本に誇るNPO活動の息吹を感じていただきたい。