『金融危機はいつくるの?・・・「オーカミだよ!!」と叫ぶ狼』(人力でGO)リンクより転載します。 ---------------------------------------------------------------- ■ アメリカの景気が回復? ■
アメリカも日本も株価が順調に回復しています。
ニュースや新聞にも「米企業、史上最高益を更新」とか「GM、社員にボーナス支給」や「アメリカの失業率低下」など、景気回復を思わせる見出しが躍っています。
こうなると、「金融危機の第二波」や「ドル暴落」を声高に唱えていた我々は、何だか「ウソツキ」の様に見えてきます。
■ QE3をやらざるを得ない米国 ■
実際はFRBが毎月10兆円ずつドルをばら撒いているに過ぎません。過剰に供給されたドルは株価を押し上げます。
アメリカ人は株式運用されている資産を多く所有しています。株価の回復は彼らの資産の回復を意味します。一部の人達が財布の紐を緩めるのも当然です。
しかし、6月のQE2終了までにアメリカの景気が回復基調に乗るかと言えば期待薄です。製造業が衰退し、金融業が多くの含み損を抱える中で、アメリカ経済が本格的に回復する事はありません。(戦争でも起きれば別ですが・・。)
QE2の終了間際には、QE3論議が高まっているでしょう。
尤も、そうなれば多くの投資家達が、米国債やドルに見切りを付ける事になります。
■ 「オオカミだよ!!」と叫ぶ狼 ■
今年も「3月危機」や「6月危機」の噂が流れています。又かとお思いの方も多いでしょう。
「金融危機論者」が危機を叫べば叫ぶ程、ニュースや新聞に洗脳された人々達は、危機論者への不信感を募らせます。
「又、オオカミ少年が何か言っているよ・・・」と。
しかし、「オオカミだよ!!」と叫んでいるのは、良心的な人たちだけではありません。危機がいつ起きるかを正確に知っている者達は、「オオカミだよ」と叫べば叫ぶ程、人々の恐怖心が麻痺する事を良く知っています。
リーマンショック直後、人々は恐怖に襲われました。世界が奈落に落ちる事を本気で心配しました。金融の実体を正しく認識すれば、この行動こそが正しいのです。
現在、人々は危機に慣れてしましました。
オオカミ達は、村人達が警戒を解いて銃を置く瞬間を待っています。人々が鍵を掛け忘れた時、オオカミが突然襲ってくるのです。
~後略~ ----------------------------------------------------------------
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