東京オペラシティアートギャラリー。
「宇野亞喜良展」開催中。
会期は4月11日~6月16日。
宇野亞喜良は稀有のグラフィックデザイナーでありイラストレーター。
1934年に名古屋市に生まれ、名古屋市立工芸高等学校図案科卒業。1955年に上京。カルピス食品工業、日本デザインセンター、スタジオ・イフィル、スタジオReを経てフリーランスとなった。
企業広告や演劇ポスターなどにとどまらず、絵本や舞台美術や展覧会のキュレーションを手掛けてきた。
会場は、3点のポスターを除きすべて撮影可だけど、その膨大な仕事量と熱量に圧倒され、拙い写真を撮ることなんぞどうでもよくなる。
宇野は90になった今も創作を続ける。
最近は俳句とのコラボレーション。
初めて宇野の作品をみたのはいつだったのだろう。
どこだったんだろう。
オーブリー・ビアズリーの再来と思った。
ビアズリーは25で去った。
ビアズリーが90まで生きていたらどんな展開があったのだろうとも思うのだった。
そして、マックスファクターの企業広告の数々の年代みて、なんか納得した。
今はどっちむいてんだかわかんないような老婆だけど、そこにあるのは、まさに青春ど真ん中の母。
母はマックスファクターの化粧品を愛用していたのだった。
老いてからは生協だった。
マックスファクターから生協の間に流れた時間を、ふと、想ったのだった。