神戸の空の下で。~街角の歴史発見~

足かけ8年、150万PV突破。「近畿の史跡めぐり」のサブタイトルも、範囲が広がったために少し変更しました。

本家鶴喜そば 滋賀のおいしいお店。

2005年11月19日 | ◆滋賀県
本家鶴喜そば本店


JR比叡山坂本駅を下車し、案内板にしたがって日吉神社に向かうと、鳥居の脇に「鶴喜そば」さんはあります。

お昼時に着いたためか、店の前には順番待ちの行列が
おおー、めっちゃ並んでる

ここは、享保初年に鶴屋喜八という方が坂本に蕎麦店を開業して以来280年の伝統の味と技術を守っている手打ちそばのお店で、そばだけでなく川魚料理や精進料理も楽しめるお店です。

店舗は1887年建築(築120年)。入母屋造りの2階立てで、濡れ縁には折鶴がくりぬかれているなどなかなか味のある店構えで、1997年には登録有形文化財にも指定されています。今年4月にはすべての畳を入れ替えるなど改装をおこなったので、座敷は禁煙となっています。

比叡山延暦寺には、皇室から座主を招いていた関係上、京都より貴族などの来賓が訪れることが多かったそうです。そのたびにここのご先祖が蕎麦を届けに山上に上がったそうです。また、断食の行を終えた修行僧たちの再開食としても重宝されたということです。


おまけ
となりにも「日吉そば」というお店がありますが、こちらはお客の姿はあんまりありませんでした。その昔、司馬遼太郎さんが坂本に取材に来たときに、「鶴喜そば」と勘違いして「日吉そば」に入ってしまい、気まずい思いをしたそうです(笑)ただ味のほうは両方とも遜色ないおいしさで、宣伝というかブランドの力の差がこんなにはっきり出るものなのかと驚きます。やっぱり行列のできる店に人は入りたがるものなんですねー。


○ざるそば <昼>    893 
○とろろそば<昼>  1,130 
○鴨なんばん<昼>  1,365 
○野菜天ざる<昼>  1,417 
○天ざるそば<昼>  1,680 


●ところ:滋賀県大津市坂本4-11-40
●連絡先:077(578)0002
●営 業:10時~18時
●定休日:第3金曜(祝日の場合は営業。代休あり) 
●行き方:JR湖西線比叡山坂本駅より徒歩10分
     京阪電鉄石山坂本線坂本駅より徒歩1分。 



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