ベルばか日誌

ベルばら好き主婦、Kimeの妄想満載「ベルばか日誌」
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貴族とは・・・

2010-02-08 14:27:30 | ベルばか日誌
昨年末に、娘さる子の通うバレエ教室の発表会がありました。

演目は「眠りの森の美女」、チャイコフスキー作曲の、有名な作品です。

ストーリーは皆様ご存知かと思いますが、バレエの構成では、
プロローグ・・・ある国に姫が誕生し、誕生祝いに招かれなかった悪い魔女が、「姫は16歳になったら死ぬ」と呪いをかけます。
第1幕・・・姫の16歳の誕生祝い、呪いの発現で姫も王国も眠りにつきます。
第2幕・・・100年後、リラの妖精の導きで王子が悪い魔女と対決、姫を目覚めさせます。
第3幕・・・姫と王子の結婚式。祝宴には、なぜか他の童話の主人公たち、シンデレラ、赤ずきんちゃん、青い鳥、親指小僧、長靴をはいた猫なんかも登場して、踊りを披露します。


娘のバレエ教室は、子供の生徒しかいない弱小教室なので、同じバレエ学校の系列の大きなお教室から若い先生や上手な生徒さんの応援を得ての上演です。

娘は幼稚園児クラスなので、バレエと言うよりはお遊戯と言った方がいいような短い踊りで、赤ずきんちゃんなど2~3の場面に出演しました。
小学校高学年のお姉さんたちは、妖精たちとか、姫のお友達とか、宮廷の貴族たちとか、多くの場面で大活躍です。

全体練習や通し稽古で、お姉さんたちの踊りを憧れの目で見るさる子。
ふと、質問魔のさる子が尋ねてきました。

「ママ、キゾクって何?」

貴族、ね。

「王様の次に偉い人だよ」
「王様より偉いの?」
何聞いてんだよ、こいつは。
「ちがうよ、貴族は王様の家来なの。・・・家来っていうか、家来じゃないんだけど、家来より偉くて、えっと、王様の・・・」

母、しどろもどろ。

考えてみたら、6歳児に理解できるように貴族を説明するのって難しい。
国王に対する忠誠と引き換えに、領土を封じられ、有事の際には出兵する、経済力と権力のある人たち。
身分制度とか言ったって、現代日本にはないものだし。


「貴族とは、恥ずかしいものだな」
そうおっしゃったのは、O様。

だからって
「貴族って何?」
「恥ずかしいものだよ」

・・・って、どう考えても間違ってるっ!

貴族にあらざる我々が口にしたって、意味のないセリフですね。


結局、さる子の質問には
「王様の次に偉い人」
で、押し通すことにしました。