よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

日の丸半導体どこへ!/どうなる日本経済(235)

2012-07-05 08:30:27 | どうなる日本経済

ルネサス、「熊本工場」も売却

エルビーダーメモリに続き、瀬戸際に!

エルビーダーメモリが米マイクロ・テクノロジーの子会社になることが決まったこのタイミングに、業績が悪化している半導体大手ルネサスエレクトロニクスも、今月3日、国内の18工場のうち10カ所の譲渡・閉鎖を検討すると正式に発表した。

日本のトップ企業である「日立製作所」、「NEC」、「三菱電機」を母体とする半導体会社である同社の業績不振は、以前から報道されていたが、半導体製造の中心となる「前工程」を手掛ける工場の鶴岡(山形県鶴岡市)と山口(山口県宇部市)の両工場を売却する方針。半導体チップに組み立てる「後工程」では、福井工場(福井県坂井市)、柳井工場(山口県柳井市)、函館工場(北海道七飯町)など8か所を売却、閉鎖する予定だそうだ。 対象となる10工場では合計で約3000~4000人が働いている。

生産拠点は3年以内に集約する。また9月に五千数百人の希望退職者も募集し、業績の立て直しを急ぐとのこと。

売却・閉鎖を検討するのは、設備が古く、採算が悪化している拠点が中心で、製品組み立て(後工程)の拠点は、大半を海外に移管し、函館(北海道七飯町)や大分(大分県中津市)、熊本錦(熊本県錦町)などの工場を削減する方向とのこと。

製造拠点削減と希望退職者募集により、来年度以降、年間430億円程度のコスト削減効果を見込んでいるとのこと。 

工場の売却・閉鎖やシステムLSI(大規模集積回路)事業の分離統合とあわせて、最大1万4000人を削減する計画。割増退職金や工場閉鎖などのリストラ費用は、NEC、日立製作所、三菱電機の株主3社と三菱東京UFJ銀行など4行が融資などで総額1000億円を支援する。

3日の記者会見でルネサスの赤尾泰社長は、「会社を残すため、痛みを伴う施策をやりきる」と語ったと言われるが、エルピーダメモリと今回のルネサスの売却・閉鎖は、これまで日の丸半導体と言われ、モノづくり産業を支えてきたが、今や正に、瀬戸際に立たされれているというのが現実になってきている。

 

             

かごしまシニア応援ネット http://www.kagoshima-seniorouen.net/     

かごしま暮らしネット  hpp//www.kagoshima-kurashinet/    

かごしま企業家交流協会 hpp//www.kagoshima-kigyouka.com/ 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿