よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

企業トップの年頭挨拶/どうなる日本経済(367)

2015-01-08 08:27:46 | 関西の企業

全国の主要大手企業は世界が舞台

県内企業は、地方創生で一致団結

仕事始めの5日の、企業トップの年頭挨拶が全国大手と地方のトップでは取組の視点が違うようだ。

全国レベルの企業トップは、「世界市場を舞台に成長していく決意」を、県内企業トップは、「地方創生をいかに景気に取り込む」か、一地団結を呼びかけている。

主要企業が、円安や海外景気の持ち直しを睨み、多くが国内事業を固めながら、グローバル市場を取り込む方針を強調している。

一方、県内企業は、人口減少、高齢化など、地域のビジネスマーケットが減少している中で、今までと違う「変革、チェンジ」したい。そのために国の施策「地方創生」を一つのその起点にしたいとの思惑が伺える。

どちらにしても、日本の景気は、政府の施策を見ても、全国レベルの主要企業の景況が良くなることが基本と言うことは間違いない。大手が良くならないと、地方は一までも良くならないのだろうか

     

 

    

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賢人の警鏡/どうなる日本経済(319)

2014-03-19 10:02:42 | 関西の企業

賢人の警鏡

中央研究所が業績に結びつかない。

おもしろい記事というか、「なるほど。」という記事が日経ビジネスに掲載されているの注目した。

日本の特許出願数は、数年前まで世界一だったそうだ。特許取得件数でもトップクラス。技術力は世界でも間違いなく指折りなのに、なぜ競争に勝てなくなってきたのか。

これに対し、「企業の研究者が市場を見ていない。「中央研究所には意味がない」という言説が流布されるようになってきているようだ。又、経営者自身も、「金ばかり使って効果がない。」「研究者は好きなことばかりやっている。」と思っている経営者が多いという。

このことに対し、日本電産の永守重信社長が警鏡をならしている。

中央研究所も「経営」しなければいけない。研究成果が上がらないという企業は研究者を学歴だけで採用し、大まかな担当だけ決めて、後は放任しているのではないだろうか。

それではダメだと。

まず大事なことは、自己管理をする気のある人材を採る。そして役割を明確にする。そして大事なことは、「揺さぶることです。」と言っている。6カ所ある研究所の中でテーマの研究が進んだり、行き詰まった時にその中で、人を組み合わせたり、移動させたりして揺さぶるのだそうだ。

研究所でも、ビジネスのように、目標があって、強調があって、競争があることです。うかうかしていたら自分のテーマは取られてしまう。だから人の力を生かしながら効率よく研究を進めた方が有利になる。会社経営と同じだ。という考え方だ。

ビジネスでは、必死にその仕組みを作ろうとするのに、なぜ、中央研究所ではそれをやらないのか。研究所の効率を落としているのは経営者自身ではないだろうか。との警鏡だ。

「研究所を経営する。」 なるほど、確かにそうだと共感しました。

永守 重信 日本電産社長 

グループ約180社、従業員数約16万人のグローバル企業へと成長させ、日本電産コパル(株)、日本電産トーソク(株)、日本電産コパル電子(株)、日本電産リード(株)等、グループ上場会社の代表取締役会長等も兼務する。
「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という三大精神に集約される独自の経営哲学を持って、常に前向きで積極的な考え方・行動の重要性を説き、最も注目される経営者の一人として、その言動が各方面から注目されている。

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枚方4人衆/関西の企業(32)

2011-05-19 08:18:37 | 関西の企業

鹿児島というキイワードで結ばれたもの作り企業4社の固い絆

「枚方4人衆」と久しぶりに枚方駅周辺で飲み会しました。

以前も書いたことがありますが、鹿児島出身の枚方市で、「もの作り」をされている企業4社の企業家たち。私は「枚方4人衆」と呼んでお付き合いを戴いています。

鹿児島出身と言うことで、私が約7年前に、大阪事務所勤務の時にお会いしたのが縁で、枚方市の企業経営者4人のお付き合いが始まっています。

私も、在阪中、それと、上阪した際に時間ができると「飲み会」に参加をさせて戴いており、先週も久しぶりに枚方で、4人衆と楽しい焼酎を飲みました。

定期的に飲み会や、時には筍堀など、家族付き合いまでされており、4人の絆は固いようです。関西など、都市に住んでいる鹿児島出身者は、県人会、同窓会、同郷会、そして、当協会の会員同士の集まりなど、鹿児島をキイワードにした集まりは、いろいろありますが、同じ市内で、もの作りに係わる企業経営者の交流を定期的に続けるというのは、珍しいのではと思います。

時には、仕事を紹介したり、経営者として悩みを相談したりと、いろいろな付き合い方があると思いますが、この4人衆は、いつ合ってもとても明るい。そして、とても楽しい飲み会をやっております。

ぜひ、いつまでも、この4人衆会が、続きますよう願っています。

 

             

 

 

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まだまだ健在企業家/関西の企業(31)

2011-05-18 08:20:04 | 関西の企業

鹿児島出身者で、東大阪のまだまだ元気な創業者

ゴルフ好きで、元気に会長室に出勤される現在91歳の会長。

鹿児島出身者の企業経営の創業者には、元気な方が多い。大企業で言えば、京セラ創業者の稲盛和夫名誉会長は、現在79歳だと思うが、無報酬で、日本航空の再建に今だ現役で奮闘されている。

70歳代は、当協会の会員企業でも、理事長の東洋ツール工業の是枝社長を筆頭に、多くの方々が、まだまだ現役で頑張っておられます。

実は、先週の大阪出張の際に、近鉄「河内永和駅」での電車の待ち時間の5~6分の間に、ゴオダ工業(電線、鋼線、繊維用ボビン・ドラム・リールなど製造・販売)の郷田会長にバッタリお会いしました。会社は後継者の息子さんが、経営されているが、現在91歳。4,5年前にお会いした時と全然お変わりなく、お元気そのもの。東大阪商工会議所の会議に電車で来られたが、少し早かったので、駅のホームの待合所で時間待ちとのことでした。

なっかしくて、まだ、会社の急な階段の2階に出勤されているか、ゴルフはお変わりなくされているかなど、お話ししました。まだ会社も、ゴルフも、以前どおりとのこと。将に、長寿の奄美のご出身と、思わず納得しました。ちなみに、お父さんの105歳までは、まだ14年あると、淡々と話されてました。

「人は年を重ねただけでは老いない。理想を捨てる時に老いる。」

と言ったあるジャーナリストの言葉に妙に納得しました。やはり、体力維持と、精神面の維持が大事ですね。 

              

 

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電子基板の界面創造/関西の企業(30)

2011-05-16 08:42:58 | 関西の企業

電子基板製造工程で生きている界面創造テクノロジー

この界面処理技術で世界の市場で活躍している尼崎市のメック(株)

先週の12日に尼崎市に本社のあるメック(株)の研究所を視察しました。当日は、鹿児島県内の当協会賛助会員の市町村職員等23名で訪問しました。

同社は、鹿児島出身の前田耕作相談役が、1969年に大阪市で、科学技術コンサルタント業務とプリント配線版用銅表面処理剤、同はんだ表面処理剤の研究開発業務で創業されたものです。

今年で創業以来42年目、現在では、本社と研究所を兵庫県尼崎市に置き、世界5地域に現地法人による製造販売拠点を有し、世界をマーケットに活躍されている企業です。

同社の製品は、電子機器のコアデバイスである電子基板上で精密な電子回路を形成するための高度な界面処理剤。この分野で世界の市場をリードする様々な製品を開発・販売されています。

前田相談役は、現在80歳を越されたのにも係わらず、この研究所を主に本社とを行き来されており、まだまだ健在で、当日も自ら、私たちの駅までの送迎の手配、会社概要や沿革などについて、自ら説明を戴きました。今では、息子さんが後継者として、立派に会社運営をされていますが、それでも創業したメックへの熱い思いで、会社通勤をされている姿に、久しぶりの対面でしたが、改めて感動しました。

私たちが訪問した翌日は、ゴルフだとおっしゃっていましたが、今後とも、郷土出身の前田様の益々のご健勝とご活躍をお祈りいたします。ありがとうございました。

          

                  前田 相談役             研究所見学の様子

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又一人、関西の企業家が。/関西の企業(30)

2010-10-17 12:06:04 | 関西の企業

残念なお知らせです。

当協会の会員企業のお一人が亡くなられました。今日がお別れの日です。

当協会のさきがけになった「関西かごしま企業家クラブ」の設立メンバー13名の一人である和泉市にある企業経営者が64歳の若さで14日に亡くなられました。今日がお別れの葬儀の日です。

急なことで、私は葬儀への参加はできませんが、当協会の大阪の理事長等が、貝塚市であるお別れに参加される。

当協会の事務所オープンに当たっては、全く初めての経験である私に対し、リサイクル品や事務機の購入などに、色々アドバイスを戴き、また、立派な蘭の花をお送りいただいたのは、つい先日のような気がする。

又、07年6月には、同社を会員企業の皆さん数名で訪問し、本社工場を見学させていただいた。同社長は、化学部門から、電機・機械部門のものづくり企業を立ち上げられた、珍しい企業でした、新規開発中の3つの製造現場を見学させてもらった時の社長の「新製品に掛ける意欲のある顔」が目に浮かびます。本社見学の後、近くの中華料理店で、会社経営や人材育成について、社長の経営手法について、お話をお聞きしたことも忘れられません。幾重にも残念でならない。

同社長は、鹿児島の出身だったので、できるだけ早い機会に、会社を後継者にバトンタッチし、ふるさと鹿児島で、小さな工場を建て、ぼちぼち働きながら、人生を楽しみたいとの夢を抱いておられた。そのために、ふるさと鹿児島市の郡山町の周辺に土地探しもされていた。

せめて、ふるさとで夢をかなえて戴いておられたらな・・・と、残念でなりません。
心から今までのご恩に感謝を申し上げ、心からご冥福をお祈りいたします。


しま
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技術の横展開で成長/関西の企業(28)

2010-08-11 07:57:32 | 関西の企業

人体標本の技術を活かし医療用模型製造で成長

京都市の『京都科学」の「選択と集中」を実施し、09年度のグッドカンパニー大賞受賞

京都市の伏見区にある「㈱京都化学」(代表取締役社長 片山 保)。島津製作所で学校向けなどに人体模型や動物の剥製などを制作していた標本部が起源であったが、1948年に京都科学に独立し、人体模型の製作技術を応用し、仏像をはじめ文化財の複製技術を確立、工芸部を設置して80年には修復技術に進出し、国宝や重要文化財などの修復や複製を手がけてきた。

それが、今では医者や看護師の教育現場で利用される衣料用シュミレーターだそうだ。会社売上げの8割近くを医療関連でしめているとのこと。更には、04年には、米ロサンゼルス事務所を開設し、海外進出も本格化させ、10年5月期には、海外売上高が14%に達している。

この会社の成長の主因は、「顧客のニーズを地道に汲み取る姿勢」だったそうだ。不採算の事業を整理する一方で、成長が見込める事業に経営資源を集中する「選択と集中」を行い、現場のニーズを地道に把握し、独自の技術力で付加価値を打ち出す姿勢を欠かさない。

この京都科学のように、現場のニーズを的確に把握し、自社の持つ「技術を横展開」して、生き残る展開こそ、今の時代の中小企業の活きたモデルではないだろうか。

かごしま企業家交流協会

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鹿児島への熱い思い/関西の企業(27)

2010-07-29 07:03:36 | 関西の企業

松下電器中央研究所等で30年間,半導体関連の研究活動に従事

そして、今なお独自研究開発に従事しながら、鹿児島の人材育成に熱意を注ぐ。

大阪府交野市に本社研究所を置き、今なお、専門分野に加え、新たに自然科学の研究分野にも幅を広げ研究に従事されている「アトムニクス研究所」の畑田賢造社長、鹿児島県の枕崎市の出身の企業家です。

畑田社長と知り合ったのは、私が鹿児島県の大阪事務所勤務の時です。13人の鹿児島出身者で「関西かごしま企業家クラブ」を作った時の1人です。

ほとんどが、製造業の第一線で活躍されている社長の中で、ただ1人、研究開発に従事されており、異色の存在でした。お聞きすると、松下電器の中央研究所で部長まで登り詰め、200数十件もの特許に従事され、恩腸発明賞やオーム技術賞の受賞、更には「TAB技術入門」や「システム実装機能の全て」など著書活動歴もあり、半導体研究分野のパイオニアと言われる方でした。

半導体分野で活躍される畑田社長は、反面、鹿児島の若者の人材教育にも関心が高く、この協会の会員企業ということで、甘えて4回も講演をお願いしております。しかも、ほとんどがボランティアでの講演。今月は25日に鹿児島市でのSPP講座にもわざわざ、自費で来鹿して頂き、高校生・大学生に、これまでの自分の経験や収集してこられた世界の産業動向など、熱い思いを込めて、幅広い分野の話をして頂きました。

特に、松下電器勤務時代に培われた世界中の研究者・技術者等とのネットワークは今でも維持されており、その人脈のすばらしさ、更には、インターネット等での情報収集に頼るのではなく、自ら世界の現地に足を運ばれ、自分で見聞きされた情報はすごいの一言です。

当協会の活動にとって、なくてはならない知恵袋として、今後とも活躍を期待しております。

           

                高校生向け講義の様子(10.7.25:鹿大にて)

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市町村との交流/関西の企業(26)

2010-07-20 06:09:24 | 関西の企業

霧島市牧園町(丸尾)で、曽於市と日置市との交流会を開催

昨年に続き、今年も開催しました。

京都市にある「西建(株)」の霧島市牧園町(丸尾)にある保養所「京西かん亭」にて、西建の会長のご配慮イオ慮煮により、交流会を開催しました。

当日は、西留会長が、同保養所に帰所された機会に、同氏の古里である曽於市と奥様の出身地である日置市の職員、それに当協会3人を交えて、同社の温泉付き保養所で交流会でした。

同社は、京都市で西留会長が70年に創業され、建築部門、木工部門、設計・監理・コンサル部門など、京滋地区を中心に手堅く経営をされている企業です。特に、京都の伝統的な建物の維持管理をされており、京都の文化財指定の民家やあの嵐山で有名な渡月橋の木工部分の建築などを手がけておられます。

同社が、88年12月に霧島市の丸尾温泉地で、鹿児島空港や錦江湾、桜島の遠景がすばらしいこの地に、保養所「京西館」を建設されてから、今年で丸21が、年が経過するそうですが、霧島での温泉生活が、京都での厳しい経営を支えるエネルギー源になっているのかも知れません。

西留会長の企業体験と、何より京都仕込み料理、更には温泉を堪能しながらの霧島生活体験、この夏の暑さを吹き飛ばす何よりの効果がありました。

今後とも西留会長の益々のご健勝と発展をお祈りいたします。ありがとうございました。

   

            交流会の様子                交流会での料理メニュー

    

        朝食の様子                   朝食のメニュー

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太陽電池事業3社黒字/関西の企業(25)

2010-05-11 08:08:02 | 関西の企業

国内太陽電池大手の京セラは100億超、シャープは33億円

政府支援策が追い風となって底上げしたとのこと。

5月7日の日経に、標記の記事が掲載された。

国内の太陽電池大手の業績が堅調だそうだ。2009年度に最大手のシャープが黒字転換したほか、京セラと三洋電機も国内売上高比率を大幅に高めて黒字を確保したとのこと。政府による補助政策が追い風で、各社は10年度以降も国内市場の伸長を見込み、積極的な増産投資を進めるらしい。

京セラは太陽電池で100億円以上の営業利益を稼ぎ、国内売上げ比率は、08年度の3割から09年度は5割程度に上がったとのこと。

シャープは09年度33億円の営業損益黒字。08年度の161億円の赤字から好転したとのこと。理由は住宅用を中心とした国内売上げ高が2.3倍に拡大したことらしい。

三洋電機は、09年度の太陽電池の売上げ高が25%増え、国内が海外の売上げを上回ったようだ。

いずれにしても、この関西3社のうえ挙げ増加は、政府の支援策が底上げの理由だそうだ。各社とも今後とも国内市場の伸びが続くと見込んでおり、積極的な投資を進めているとのこと。そのため、京セラは6月に滋賀県の野洲工場を、三洋電機は10年度中に国内の工場を増強する計画だそうだ。 

ただ、問題は、日本の企業は、政府の手厚い補助制度に依存しており、世界トップの米ファーストソーラーの利益率3割にはほど遠く、いかに収益率を確保するかが課題だそうだ。

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