空き家物件の活用
よそ者と学生らがコラボしている。
鹿児島県内で空き物件を活用するための新たな取り組みが相次いでいるという。
地域づくりによく言われる「よそ者」・「若者」・「ばか者」。このよそ者と若者がコラボしているのが共通点のようだ。
例えば、先日地元紙に出た鹿児島国際大学（鹿児島市）の学生らが運営する実証店舗「チャレンジショップ輪（りん）」が阿久根市内で開業。阿久根駅前にある空き店舗を活用。同大学の菊地教授のゼミ生22人が土日限定で来年１月14日まで営業する。
また、阿久根市内では、空きビルを改修した複合施設も９月９日に開業した。同市の「地域おこし協力隊員」が大きな役割を果たしたイワシの丸干しで著名な地元の水産加工業の下園薩男商店が運営する「イワシビル」。
県最北端の長島町では、鹿児島市の不動産会社、川商ハウスと９月26日に空き家・空き地などの利活用に関する連携協定を結んだ。同社は年内にも同町内に支店を新設する。
薩摩半島南部の南九州市頴娃町では埼玉県出身の加藤潤氏らが中心になって活動しているＮＰＯ法人頴娃おこそ会が空き家再生で実績を重ねている。
従来の空き物件対策といえば、市町村と地域の金融機関が連携し、個人などを支援ローンの金利面で優遇する枠組みが多かった。
今や、外部の視点やノウハウを生かすことの重要度は確実に増えているようだ。
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