Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

さよならIE6、永遠に

2010-02-28 23:42:54 | Thinkings

 2001年8月27日、そのブラウザは産声を上げました。それから早8年と半年が経ちましたが、メジャーバージョンが二つも進んでいて、内部的にもずいぶん時代遅れになってしまっているにもかかわらず、未だに現役で使われています。もちろんInternet Explore 6の事です。

 これは、Windows XP搭載PCがあまりにも長く売れ続けたこと。そして、独自仕様満載の特殊なレンダリングエンジンと、それに合わせて作られたウェブページ+ウェブアプリが原因です。IE7以降に関してはウェブ標準への準拠を強化する方向へ方針転換が行われましたが、そのためIE6用のページが表示できなくなる事から移行に二の足を踏む企業が多々あり、完全な負の遺産として現在に至っているのです。

 しかしながら、誕生から8年が経過し、ウェブ標準への準拠がトレンドとなった現在において、IE6は完全に浮いた存在です。それでも、ある程度のシェアを持つIE6に対応させるため、各社は努力を重ねてきましたが・・・とうとう我慢の限界に来たようです。

IE6よ、安らかに眠れ――“葬式”を米企業が企画 ITmedia

「Internet Explorer(IE)6は2010年3月1日に亡くなった」という設定で葬式を挙げようという企画が米国で盛り上がっている。

 この「IE6 Funeral」企画は、Googleが3月1日にGoogle ドキュメントなどのサービスでIE6のサポートを打ち切ることを受けて立ち上げられたものだ。米国のAten Design GroupというWebデザイン企業が企画した。

 これまでも、IE6へ対応させるためだけに、特殊なコーディングを施したウェブページを作らなければいけなかったため、開発者の不満が噴出していましたので、この企画が予想外の盛り上がりを見せているのはうなずけるところ。当のマイクロソフトも、Vista以降のWindowsではIE6をサポートしていませんし、アップデートを推奨している状況です。

 正直な所、古くてセキュリティも甘いIE6を使い続けるメリットはありません。ウェブサービスのサポートもどんどん少なくなっていくでしょうから、今後は皆無と言っても良いでしょう。
 未だにIE6にしか対応していないシステムを使っているならば、今後を見据えて是非とも更新を検討すべきです。

 ・・・と言いつつ、今、私の職場ではIE6なんですよね。デュアルディスプレイ設定のヘルプに言ったときに、電算担当に「いい加減IE6やめましょうよ?」と話をしたら、「今度入れる業務基幹システムがIE6専用なんだよね」と返されて・・・いや、そんなのを今から導入とかダメだろう・・・と思いつつ、権限のない自分を歯がゆく思ったのでした。



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