Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ナイスな”UMPC” SmartQ 5 MID

2009-03-19 22:44:18 | PC

 かつて、マイクロソフトが提唱したUMPC・・・通称Origamiはピュアもしくはコンバーチブルタブレットの小型、軽量かつ安価なフルスペックPCとして定義され、テイザー広告が登場したときは当ブログでもかなり熱心に取り上げたものです。コンパクトな筐体にフルwindows、そしてタッチ操作を生かした特殊なソフトウェアキーボードと、当時としては魅力的な仮想設定価格から十二分に夢を見せてくれるものでした。

 ただ、今となっては安価でコンパクトは各社から競うように出ているネットブックが趨勢を極めており、Origamiのコンセプトはかなりの部分で浸食されてしまっています。・・・タッチパネルを搭載するよりも、二つ折りのスタンダードスタイルの方が、コスト的にも安くあがるし訴求力も高いみたいですものね。

 そんなわけでピュアタブレットがすっかりなりを潜め、Origamiが目指した方向には、むしろiPhoneとか日本の携帯メーカーが動いている様な状態ですが、ここでOrigamiのDNAを受け継ぐかのような「UMPCらしきもの」が登場しました。

WVGAタッチスクリーンにUbuntu入りのSmartQ 5 MID、約1万2000円 engadget Japanese

いわゆるMP4プレーヤなどを商っている北京智器 / SmartDevicesから、4.3インチタッチスクリーンの「SmartQ 5 MID」が登場します。MIDといえばインテル語としては「Atom Zシリーズなどx86ベースでありつつ、Windows入りのUMPC (原義。≠ ネットブック)より小さいモバイルインターネットデバイス」といった意味でしたが、SmartQ 5は携帯デバイスとして一般的なARM系のプロセッサで動きます。面白いのはOSにUbuntu Linuxをプリインストールすること、価格が899人民元 (約1万2500円)と安価なこと。

 UMPCらしきもの、というのは、引用文中でも触れられているとおり「非インテル、非Windowsマシンだから」。しかしながら、OSにはARM対応のubuntuが搭載されており、フル機能のPCとして使える模様です。Linuxディストリビューションの中では重い方であるubuntuですが、ARM対応版と言うことできっとチューニングされているのではないでしょうか?
 そして価格は、驚きの1万2500円・・・米ドルのレートが戻れば、正に100ドルPCですよね。一月分の昼食のグレードを落とすか、ドリンク代を削れば衝動買いできてしまう価格はかなり魅力的。最近のポータブルプレイヤーの値崩れっぷりから考えれば妥当かもしれませんけれど、「フル機能のOSが走るモバイルPC」として考えるととんでもなくお買い得・・・の様な気がします。

 ペンを使ったタブレット操作でWindowsが快適に操作できることは、自前のHPのマシンで体験済みですので、iPhoneより画面も大きく、解像度も高いSmart Qは家庭内モバイル機としてすっごく魅力的だと思うのです。・・・こう言うのを日本のメーカーも出してくれませんかね?変にプレミアムな機能はいらないですので。・・・いや、たぶん日本のメーカーが作ると「携帯電話」になっちゃうんでしょうねぇ。

 今のところ、日本での発売は未定。上海問屋あたりで扱ってくれないでしょうか・・・



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