歯科医院専門コンサルタントの高崎会計が贈る歯科医院成長戦略100連発!

歯科医院専門コンサルタントが今迄に蓄積したノウハウ、成功事例、ベンチマ-キングレポ-トなどを惜しみなく発信してまいります

進化する歯科医院 その2

2011-02-21 01:57:01 | 成功事例、ベンチマ-キング
今回ご紹介したいのは、多摩センタ-の丘のうえに立つA矯正歯科クリニック(医療法人)です。
特筆すべきは何と言ってもこのロケ-ションとビュ-の素晴らしさでしょう。
待合室も診療室も解放感溢れる全面ガラスで、ここに居るだけで心が和んでしまいます。

北口のビルに開業して急成長し、ここ南の丘の上に移転したのは12年前のことでした。








1Fが研究室、2Fが診療室です。
最初に迎えてくれるのは院長先生のイメ-ジキャラクタ-熊さんの看板です。







この時間は昼休み、スタッフの皆さんはいつも本を読んだり教え合ったりしています。







私が一番気に入っているのはこの待合室なんですね。
このゆったり感は他のクリニックにはない雰囲気でセンスの良さを感じます。

できることなら日がな一日ここにいてコ-ヒ-を飲みながら本を読んでいたい
窓の外に広がる景色を眺めながらワインでも呑んで過ごしたい
温かい日差しを浴びながらこのソファでうたた寝でもしていたい
そんな気分にさせてくれる和みのスペ-スを提供してくれています。








とても奥行きのあるこの待合室は、診療室と同じくらいのスペ-スを確保しており
患者さんに心ゆくまでくつろいでほしいという院長先生の拘りの強さを感じます。

完全予約制ゆえに患者さんで込み合うこともなく、新しい雑誌や自由に使えるパソコンなど
ゆったりしたこの広いスペ-スはまるで自分のリビングにいるような錯覚を感じてしまいます。







すでに12年を経過したというのにまったく陳腐化を感じないのは、
奇をてらわないオ-ソドックスな創りだからなのかもしれません。








院長の学び続ける姿勢にも特筆すべきものがあります。
毎週土日を福岡の某先生に教えを乞うために通い続けました。
いくつもの勉強会に属して多くの先輩方とともに学び続けました。

患者さんへのコンサルツ-ルや予約システム、会計システムや
給与計算システムに至るまですべて院長が独自でシステム開発を仕上げました。

歯列矯正によって鼻息まで左右均等になることや全身の姿勢も均整がとれることを
ビジュアルで見せる手法を採ることで患者さんの感動と納得を勝ち得ています。

子供の患者さんのお母さんあてにファイルを作成し、今回取りつけた装置の説明や
これから1か月間の注意事項などを詳細に記載してお渡しするサ-ビスを先掛けたのもこのクリニックです。

技術やサ-ビスに拘る院長はロケ-ションや内装にも拘る、ここまでやらなければ本物とは言えません。






モノレ-ルや小田急線、京王線の電車が走る風景、これも子供の患者さんが多いクリニックの拘りです。









KAVOのCT
私のお客様の中で2番目にCTを導入しています。

技術とサ-ビスに拘り、毎週全体ミ-ティングを実施し、若いDrには夜遅くまで教育を続けています。







TBIコ-ナ-
一度に5人の患者さんがブラッシング指導を受けられるこのコ-ナ-は
6面体になっており隣の患者さんが自分の鏡に映ることなく集中できるように作られた院長拘りの作品です。










ロケ-ションと設備と内装への拘り
これはここで働くスタッフの誇りにもつながるもの







だからこそ、徹底的に拘って欲しいと思います。

先般ご紹介したH市のK歯科医院もそうですが
進化し拘りの強い先生方と巡り合えることは実に刺激的であります。

せっかくクリニックを作るなら、自分のクリニックを愛しているなら
一日のうちで一番長い時間を過ごすクリニックにもっと拘りを持つべきだと思いませんか?


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病院がトヨタを超える日

2011-02-07 02:44:24 | 書籍紹介
          医療は特別、そんな意識が医療業界には未だにはびこっています。
          だから医療の世界に企業が進出することを頑なに拒み続けているのです。          

          本当に特別なのでしょうか?
          企業が病院を経営したら儲け主義だけの経営になってしまうのでしょうか?
          今の医療は儲けを度外視した慈善事業なのでしょうか?

          今の医療業界は他の業界と比較して最も遅れている業界と言えます。
          ホスピタリティも経営感覚も危機管理もクレ-ム対応も
          何もかもが遥かに遅れをとっている業界であると私は感じています。

          企業が病院経営を担ったら、もっと良質な医療と満足度の高い
          サ-ビスを提供するだろうと考えています。
          経営を効率化して、もっと安価な医療を提供するだろうと考えています。
          実は医療業界に身を置く人たちはそのことを恐れているのかも知れません。

          医療業界は、そのことに気づいてもっと経営感覚に磨きをかけるべきだと思います。

                  
          『病院がトヨタを超える日(北原茂美著、講談社刊)』 
         
                   


          




           八王子の地に脳神経外科病院を開設する北原先生は
           『医療も産業である』という視点にたって様々な革新経営を続けています。

           『世のため人のため、より良い医療をより安く』
           『日本の医療を輸出産業に育てる』
           
           この経営理念に基づいて今、カンボジアに病院を建設するという壮大な計画を    
           実現しようとしています。海外の富裕層患者を誘致し、貧しくて病院にも行けない
           現地の患者にも良質で安価な医療を提供しようとしています。

           医療人を育成する医科大学を現地に設立し、病院には保育園や学校の併設も企画。

           こうすることで、もちろん現地の人たちの医療や雇用、教育や生活水準の向上とともに
           日本の医療機器業界、医薬品業界、建設業界、教育業界などの産業も潤う。

           様々な企業も参画し、国も動かして壮大な事業をまとめていく発想とバイタリティには
           大いに学ぶべきところがあると思います。
           将来はカンボジアの株式市場に上場することまで視野にいれています。

           企業は儲けありきではありません。
           経営理念を実現するためにひたすら邁進すること。
           そうすれば自ずと利益はついてきます。

           大きなことを成そうとする人は必ず理念や目標がまず先にあります。
           理念や目標があるからこそ戦略が立てられる。
           そのことも是非この本で学んでいただければ幸いです。

           
           


           
           
           

           

           

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