この3月、関東圏の歯科医院では計画停電の影響が顕著に現れました。
計画停電が実施されなかった首都圏でも同様で、早く帰りたいからと夕方以降のキャンセルが続出し、
詰め物が外れたり痛みが出た患者さんを除けば、一般治療の患者さんのキャンセルが続出しています。
いずれこのようなキャンセルも落ち着いてくるものと考えていますが、前号でお話ししたような理由で
厳しい不況期の到来が歯科医院経営にも確実に影響してくることは覚悟しておくべきことでしょう。
特に夏冬の計画停電の実施は確実です。
停電のない時間帯でも節電のために冷暖房にまで配慮する必要があると思います。
そこで、取り急ぎ7月~9月の3か月間を乗り切る方策を今から準備しておくことをお勧め致します。
1.早朝診療の実施
政府はサマ-タイムの導入を呼びかけるようですが、私たちは午前7時からの早朝診療を検討
したいと思います。
開業当初から早朝診療をウリにしている医院がありますが、特に住宅地の出勤前の患者さんに
好評を得て実績を上げている実例があります。
2.日曜診療の実施
計画停電による減収は日曜診療で補うしかありません。
Drやスタッフの承諾を得てロ-テ-ションを検討しておいて欲しいと思います。
計画停電により増加するウェイティング患者を捌くためにも必要なことと思います。
3.自家発電機の活用
矯正歯科の場合、タ-ビンがなくても照明さえ取れれば診療は可能です。
窓側にユニットが配置されていれば問題ありませんが、光量が不足する場合には自家発電機に
より補えればと思います。ただ近隣への騒音の問題もありますのでこの点を考慮して下さい。
4.ポ-タブルユニットの活用
予防歯科の施術に自家発電機を電源にポ-タブルユニットを活用できないかどうか?
検討の余地があると思います。
5.上記3~4の場合、診療室は冷房が効かない状態です。
患者さんの足を水で冷やす、首や背中を冷却材で冷やしてあげることも必要です。
これは施術するDrやスタッフにも言えることでしょう。
6.夏休みの分割取得
今まで殆どの医院では夏休みを全員一緒にとって一定期間を休診にしていました。
今年に限っては各スタッフが交代で休みをとることで休診日を作らないことも一法です。
これと日曜診療とによってウェイティング患者さんを少しでも減らすことが必要と思います。
7.診療の効率化
限られた時間の中で診療の効率化を考え実践する絶好のチャンスです。
暇な時も忙しい時も同じペ-スでしか診療できないDrが多すぎるのも事実です。
この機会に、限られた時間内で一人でも多くの患者さんを治療するための効率的な進め方や
チ-ムワ-ク作りを編み出す絶好のチャンスと捉えて積極的に取組んで欲しいと思います。
8.就業時間の調整
ワンロ-テ-ションの医院でも、今年は計画停電に合わせたロ-テ-ションや各スタッフの
就業時間の調整も必要になります。やむを得ず就業時間が減少し、結果として給与や賞与の
減額が生じることもあると思いますが、今から各スタッフに説明し了解を得ながら進めていく
必要があると思います。医院の継続とスタッフの雇用維持に必要なことは何でもやりましょう
なお、上記以外にもアイデアはたくさんあると思います。
ミ-ティングなどで生まれたアイデアは惜しみなく公開して頂きシェアして行けたら幸いです。
さて、資金繰りについてお話しておきます。
前回、借入返済のリスケジュ-ルについてお話しました。
つまり、元金返済を6か月~1年間ほど繰り延べてもらい資金繰りに目途をつける方法です。
この震災による影響は最悪の場合、リスケジュ-ルでは乗り越えられない可能性があります。
つまり、毎月の減収が繰り延べてもらう元金返済をはるかに超える可能性があるのです。
一度リスケジュ-ルを申し入れて実行すれば当分の間は新規の融資が受けられなくなります。
これではリスクが高すぎてお勧めできません。
ならばどうするか?
可能ならば、まず新規融資を受けて資金をプ-ルしておくこと。
実際に大幅な減収に直面したらこの資金を使うこと。
更に減収が長引くなら最後の手段としてリスケジュ-ルを申し入れる。
この二段構えで乗り越えることを考えておきたいと思います。
先ずは院長とスタッフの皆さんとで、確実にやってくる夏の危機に備えてミ-ティングを重ね
今から対策を練って充分な準備をしておくことをお願いする次第です。
当事務所も真剣に対処してまいります。
計画停電が実施されなかった首都圏でも同様で、早く帰りたいからと夕方以降のキャンセルが続出し、
詰め物が外れたり痛みが出た患者さんを除けば、一般治療の患者さんのキャンセルが続出しています。
いずれこのようなキャンセルも落ち着いてくるものと考えていますが、前号でお話ししたような理由で
厳しい不況期の到来が歯科医院経営にも確実に影響してくることは覚悟しておくべきことでしょう。
特に夏冬の計画停電の実施は確実です。
停電のない時間帯でも節電のために冷暖房にまで配慮する必要があると思います。
そこで、取り急ぎ7月~9月の3か月間を乗り切る方策を今から準備しておくことをお勧め致します。
1.早朝診療の実施
政府はサマ-タイムの導入を呼びかけるようですが、私たちは午前7時からの早朝診療を検討
したいと思います。
開業当初から早朝診療をウリにしている医院がありますが、特に住宅地の出勤前の患者さんに
好評を得て実績を上げている実例があります。
2.日曜診療の実施
計画停電による減収は日曜診療で補うしかありません。
Drやスタッフの承諾を得てロ-テ-ションを検討しておいて欲しいと思います。
計画停電により増加するウェイティング患者を捌くためにも必要なことと思います。
3.自家発電機の活用
矯正歯科の場合、タ-ビンがなくても照明さえ取れれば診療は可能です。
窓側にユニットが配置されていれば問題ありませんが、光量が不足する場合には自家発電機に
より補えればと思います。ただ近隣への騒音の問題もありますのでこの点を考慮して下さい。
4.ポ-タブルユニットの活用
予防歯科の施術に自家発電機を電源にポ-タブルユニットを活用できないかどうか?
検討の余地があると思います。
5.上記3~4の場合、診療室は冷房が効かない状態です。
患者さんの足を水で冷やす、首や背中を冷却材で冷やしてあげることも必要です。
これは施術するDrやスタッフにも言えることでしょう。
6.夏休みの分割取得
今まで殆どの医院では夏休みを全員一緒にとって一定期間を休診にしていました。
今年に限っては各スタッフが交代で休みをとることで休診日を作らないことも一法です。
これと日曜診療とによってウェイティング患者さんを少しでも減らすことが必要と思います。
7.診療の効率化
限られた時間の中で診療の効率化を考え実践する絶好のチャンスです。
暇な時も忙しい時も同じペ-スでしか診療できないDrが多すぎるのも事実です。
この機会に、限られた時間内で一人でも多くの患者さんを治療するための効率的な進め方や
チ-ムワ-ク作りを編み出す絶好のチャンスと捉えて積極的に取組んで欲しいと思います。
8.就業時間の調整
ワンロ-テ-ションの医院でも、今年は計画停電に合わせたロ-テ-ションや各スタッフの
就業時間の調整も必要になります。やむを得ず就業時間が減少し、結果として給与や賞与の
減額が生じることもあると思いますが、今から各スタッフに説明し了解を得ながら進めていく
必要があると思います。医院の継続とスタッフの雇用維持に必要なことは何でもやりましょう
なお、上記以外にもアイデアはたくさんあると思います。
ミ-ティングなどで生まれたアイデアは惜しみなく公開して頂きシェアして行けたら幸いです。
さて、資金繰りについてお話しておきます。
前回、借入返済のリスケジュ-ルについてお話しました。
つまり、元金返済を6か月~1年間ほど繰り延べてもらい資金繰りに目途をつける方法です。
この震災による影響は最悪の場合、リスケジュ-ルでは乗り越えられない可能性があります。
つまり、毎月の減収が繰り延べてもらう元金返済をはるかに超える可能性があるのです。
一度リスケジュ-ルを申し入れて実行すれば当分の間は新規の融資が受けられなくなります。
これではリスクが高すぎてお勧めできません。
ならばどうするか?
可能ならば、まず新規融資を受けて資金をプ-ルしておくこと。
実際に大幅な減収に直面したらこの資金を使うこと。
更に減収が長引くなら最後の手段としてリスケジュ-ルを申し入れる。
この二段構えで乗り越えることを考えておきたいと思います。
先ずは院長とスタッフの皆さんとで、確実にやってくる夏の危機に備えてミ-ティングを重ね
今から対策を練って充分な準備をしておくことをお願いする次第です。
当事務所も真剣に対処してまいります。