西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

チャイコフスキー「眠れる森の美女」

2007-01-15 10:15:07 | 国民楽派
今日は、チャイコフスキーのバレエ音楽「眠れる森の美女」がペテルブルグのマリインスキー劇場で初演された日です(1890年)。チャイコフスキーの3大バレエ音楽の2番目のです。小さい頃、自然にクラシック音楽に接する時、耳にする音楽の中にはチャイコフスキーのバレエ音楽が入るのではと思います。1作目の「白鳥の湖」などにはそのような旋律がたくさんあるように思います。チャイコフスキーは間違いなくロシアの生んだ最高の作曲家でしょう。交響曲第6番の「悲愴」はその中でも最高の作品に思います。
私事になりますが、高校の音楽の時間、先生が「ドイツにはベートーベンがいるが、ロシアにもそれに負けず劣らず優れた作曲家チャイコフスキーがいる」のようなことを言ったのを覚えています。ことばはちょっと違うかもしれませんが、内容はそのようなことと受け止めています。なぜかずっとその言葉が記憶に残っています。その通りだと今思っています。でもやはりドイツ系の音楽は、言ってみれば哲学的な面が強いのに対し、チャイコフスキーの音楽は人間の情緒面を強調したような感じがします。別にだからどちらがどうということではないですが。お気に入りの音楽をあげていけば、交響曲第4番・第5番、「ピアノ協奏曲第1番」「バイオリン協奏曲」「弦楽セレナーデ」とそれこそ数え切れないですが、あまり言われない曲を一つあげるとすると、「組曲第3番」です。この第1楽章はそれこそチャイコフスキーの持つ叙情的な面を強く出したものと思います。マゼール指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で知りましたが、この演奏は素晴らしいと思いました。



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