CLASS3103 三十三組

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【読書】天と地の守り人 第一部

2017-07-25 21:02:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
天と地の守り人  第一部  作:上橋 菜穂子

ここまでが、ドラマの第二部までで描かれた内容だなと
確認しながらの読書となりました
二つの道をゆきすごしていた、バルサとチャグムが合流する
そこまでなのだけども、お互いがどう動いて
どうしていたかという物語が
かなりはらはらする内容で描かれていて
大変ステキでありました、やっぱりバルサが絡むと面白いなぁ

バルサが、きな臭くなってきた新ヨゴ界隈から、
一路、ロタ王国へと足を定めて
冒険が始まるというあたりの話なんだが、
殺陣と駆け引きのやりとりが多くて
非常に面白い内容でありました
海賊やら、盗賊やらとの丁々発止のやりとりがあれば、
タルシュの密偵との危険な駆け引きだとか
様々に出てくるわけで、ドラマで先は知っているものの
なかなか読まされてしまったというか
どうなるんだと、わくわくしたのであります

相変わらず鬼のように強いバルサながらも、
かなりピンチに陥る場面も多くて、
年齢を少しずつ意識はじめるところなんかも
わずかながらに描写されていて、
この稼業に身をおく人生について、考えさせられたりするのであります
そんな生き方してないけども、人間は老いていくのだなと
改めて思い知るのである

派手な立ち回りのあとに、敵か味方かわからない輩との
出会いと別れがあって、これまで紡がれてきた物語で
それぞれであった人たちとの再会や、
運命なんかがでてきて、集大成という印象が強くなってくるのであります

バルサとチャグムの再会シーンについては
わりとあっさりだったなと思わなくもないのでありますが、
それでもやっぱり、二人の奇妙な愛情が
素晴らしい形となって現れていたようで
感動したのでありました

随分離れていた間に、すっかりチャグムが大人になっていたというか
大きくなっていたのだという、肉体的な描写が
なんというか、親になったこともないのに
感慨というものを覚えさせるのでありました
さらに、厳しい旅が続いていくわけだが
早く先を読みたくてしかたない
けど、ドラマ前に読んでもよいだろうかと
悩んでしまうのである


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