CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】闇の守り人

2017-05-25 20:16:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
闇の守り人  作:上橋 菜穂子

守り人シリーズ第二段であります
図書館で、テケトーに並んでいるから、どれが次のシリーズか
よくわからんままだったのでありますが、
どうもこれで合っているようで
しばらく追っかけていきたいところであります

さて、内容としては、チャグムとの件が終わったバルサが
故郷であるカンバル国へと向かうという話で、
読んで驚いたのでありますが、ドラマでは完全になかった話で
これはひょっとすると、編集の都合上、次の最終シーズンで
この話拾うんじゃないかと感じて
衝撃というか、読むのをもうちょっと後にしておけばよかったかもと
感じたりしたのでありますが
今回、大変楽しめたのであります、精霊の守り人よりこっちのほうが好きだなと
素直に書いておきたい

完全に主人公はバルサで進み、バルサの過去、義父と呼べるジグロの話
そして、カンバル国の闇というものが描かれていて
大変面白かったのであります、非常にファンタジーなんだが
武人がいっぱい出てくるし、わかりやすい悪党というか
こすっからい計略と、それに抗おうという姿が面白くて
大変くすぐられたのでありました
基本的に、若くて正義感の強いものがいる
正しいということを幼いなりに全うしようとするという
そんな少年たちが、いくらか出てくるのが
また魅力的というか、冒険活劇であるなと思わされるのだけども
そういうのを相手にしつつ、のらりくらりというでもない、
老練にいなしていくバルサという構図が
なんというか新鮮といっていいのか、
自分の年齢から、バルサのほうに移入してしまうわけで
主役だけども、もっとも正しい位置にはいない
そういうのはもっと若く、明るい人物がいるという感じで
描き方がうまいなぁと感心しきりなのでありました

内容も、より冒険ものといっていいのか、
ファンタジーの世界観が、よく伝わってきて
謎の地下帝国やら、そこにいる闇の狩人だとか
王道的冒険小説の魅力がたっぷりでありまして
恥ずかしながら、わくわくして読めたのであります

特に、殺陣のシーンについて
闇の中で短槍で舞のように戦うというのが
いやー、かっこいい、特に凄い描写じゃないんだけども
白熱の、思わず見守ってしまう素晴らしさがあったんだと
思わされるようで、これもまた
うきうきして読まされたのでありました

と、少年の心をまだ失っていない自分にも驚きつつ(違うと思う)
なんだかんだ、このシリーズをしっかり読み解いていこうと
ひそかに誓うのである


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