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三菱重工爆破事件 1974年8月30日

2016年09月12日 | 社会

三菱重工爆破事件(みつびしじゅうこうばくはじけん)は、1974年8月30日日本東京都千代田区丸の内で発生した、東アジア反日武装戦線「狼」による無差別爆弾テロ事件で、連続企業爆破事件の一つである。東アジア反日武装戦線の呼称はダイヤモンド作戦虹作戦で使用する予定であった爆弾を流用した。

東アジア反日武装戦線は第二次世界大戦以前の日本を完全な悪と捉えており、太平洋戦争侵略戦争として憎んでいた。戦前戦中に日本の重工業を支え、戦後も日本を代表する重工メーカーであり、防衛産業を手掛け、海外進出を行っていた三菱重工業は現在においても「帝国主義」であると断定。グループの政治思想に基づき「経済的にアジア侵略している」として無差別爆破テロに至った。

東アジア反日武装戦線は、1974年8月14日決行予定だった昭和天皇暗殺作戦「虹作戦」に失敗していた。しかし、翌8月15日在日韓国人朝鮮総連系団体活動家の文世光朴正煕大統領暗殺を企てた文世光事件を起こした。彼らは虹作戦を断念したことを不甲斐なく感じ、文世光の闘争に呼応するため新たな爆弾テロを進めた。

当初9月1日の決行を予定していた。同グループが引き起こした風雪の群像・北方文化研究施設爆破事件では、シャクシャインの戦いを起こしたアイヌ民族の首長シャクシャイン松前藩によって殺害された10月23日が選ばれていた。同様に、9月1日に発生した関東大震災朝鮮人虐殺があった日だから選ぼうとしたという。しかし、同年の9月1日が日曜日従業員が出勤しておらず、8月31日も丸の内の企業の多くが週休二日で休業していることから、8月30日の金曜日に繰り上げたのだという。