川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

李鶴来(い・はんね)さん

2012-06-19 06:54:11 | 病状

6月18日(月)☼

 14時すぎ、癌研有明病院西尾医師の診断がありました。「血液検査に異常はない。X線検査でも肺炎などの兆候はみられない。」「抗がん剤タルセバ治療を継続しよう」。次回は7月23日。

 右肺に転移した癌は抗がん剤によって小さくなっているようです。X線ではよくはわからないので7月にはCT検査をおこないます。このところ体調も良く、元気に71の誕生日(7・25)を迎えられそうです。

 ガン友のHさんと会いました。奥さんの故郷・土佐に帰っていたばかりで梼原の印象が強いようです。8月のはじめに娘さんの気仙沼公演が決まったとのことです。うまくいけば一日を共にできるかもしれません。夏の楽しみ。

 帰りに衆議院議員会館によって韓国・朝鮮人元BC級戦犯者の名誉回復のための立法の実現を目指す集会に参加しました。

日本軍の一員として連合国の捕虜監視要員として働かされた旧植民地出身者が戦後、戦犯として裁かれました。一度は「死刑」を宣告されたことがある李鶴来さんはサンフランシスコ講和条約発効後、日本国籍を失いましたが引き続き巣鴨プリズンに収容され、日本軍人としての罪を背負い続けました。56年に釈放されましたが日本国民ではないという理由で援護と補償から排除され続けてきました。

 写真: 李鶴来さん  衆議院議員会館

不条理を訴えつづけてきた仲間の多くも世を去り、無念を償う特別立法も難航しています。

A級戦犯を含め旧軍人が手厚い軍人恩給を受給してきた中で一切の補償からシカトされたのですから無念の思いはいかばかりか。

87才になられるとのことです。誰もが心を痛めているのに国会が動かない。本当にこの国は絶望的です。


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