川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「大逆百年の孤独」上演と島村三津夫さん

2011-09-14 07:38:19 | ふるさと 土佐・室戸

今年は幸徳秋水が大逆事件で刑死して100年になります。故郷・中村(四万十市)では「秋水展」が開催されており、「大逆事件サミット」も予定されているようです。

    ●http://www.city.shimanto.lg.jp/syuusui/doc/panf/201109-1.pdf

高知のケンチャンやU原さんのブログで「大逆百年ノ孤独」という芝居が高知や中村で上演されたと知りました。

この劇の上演運動の中心になった方は島村三津夫というかたで室戸市の吉良川中学校の校長だったといいます。U原さんのブログにこうあります。

2011年04月14日  (出典)http://umecchi.seesaa.net/article/195839386.html

詩人校長の退職


昨年5月、劇団「北辰旅団の『大逆百年ノ孤独』公演を一緒に手伝った、島村三津夫さん(3月末 吉良川中校長で退職)から、『島村三津夫 第三詩集 蛇 』が届きました。

『大逆 百年ノ孤独』の上演は、もともと、作者の北野さんを知っていた島村さんが、「高知市でやるので、顔の広い、ウメちゃんに手伝ってほしい」と言ってきたことから始まりました。
結果的に高知市での上演が成功し、一回だけの上演ではおしいということで、この1月、「刑死百年」、秋水生誕地、土佐の中村での公演が実現しました。この演劇実現の功労者は島村さんです。

島村さんは室戸市三津の生まれ、大学卒業後、半年もユーラシアをさまよって、その後、教師になった「変わり種」。風貌は「漁協の組合長」みたいで、およそ、この人が詩を書いているなどとは、想像できません。どこから、あんなやさしいまなざしが出てくるのか?

社会科教師として、高知県東部で教師を続けましたし、馬路村にいる時は中江兆民が歩いて馬路村に入った紀行文をもとに、生徒たちと自転車で踏破。
馬路の「村おこし」の取り組みを中学社会科教科書に載せることにも力を貸してくれました。

また、作家、小田実とは「同志」で、家族ぐるみの交流でしたし、2人の結びつきは、かつて、高知新聞にも連載されました。
詩集に寄せられた手紙では6月からシベリアをカムチャッカまで行き、その後、バム鉄道でヨーロッパに入り、アフリカ、中近東と、残した旅を完成するようです。

カード          島村 三津夫

ふと訪れた母校の図書館で
「風と共に去りぬ」の読書カードに
私の名前が記されてあった
昭和四十年九月十二日
あれから三十余年

私がこの長編小説を
わくわくしながら
読み耽っている間に
みんなどこかへ行ってしまった

野球でバッテリーを組んだ
最愛の友は大阪で行方知れず
家計が苦しかったTは
十八歳の若さで自死した

私は本を返すから
みんなあの日に戻ってこないか
秋風と共に戻ってこないか


写真は『島村三津夫 第三詩集 蛇 』
(2011,3刊 ふたば工房)


P1040495_R.JPG

 吉良川中学校は父が最後に校長を務めた学校です。室戸の学校にこんな気骨のある先生がおられると言うのですからなにやら嬉しくなってしまいました。U原さんとは親しい間柄のようですからなおさらです。

 出来ることなら芝居も見てみたいし、島村さんにはお会いして色々と教えてもらいたいものです。

 三津の島村さんといえばぼくは島村泰吉先生を思い出します。「室戸市史」を編集された方で父の白寿の祝いなどに来てくださったのです。三津夫さんはもしかしたら泰吉先生の‥?などと勝手に想像をめぐらしています。

 世界を巡る旅からそろそろ帰られたのでしょうか。

 ケンチャンのブログに貼り付けてあった島村さんの「上演のご案内」です。出典●http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-cb6e.html

Daigyaku1

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読書同好会(名前検討中 (村石太レディ)
2011-09-17 19:27:08
読書 孤独に強いで 検索して なかったので読書 孤独で 検索しています。
 昔 ある人から 読書をする人は 孤独に強いと聞きました。
演劇になるのは おもしろい本 おもしろい映画 最初から戯曲と別れるのかナァ?
活字離れの現代ですけれど 読書 いいですね。最近 プログ コメントばかりで 本を読んでいない 僕です。老人になって 本が読みたくなるかなぁ?漫画もおもしろいですね。
ブログ読みました (大逆百年の孤独を書いた北野辰一です)
2011-10-01 23:37:25
早く知っていればみていただいたのですが。2011年10月9日(日)芦屋市ラポルテ本館3階山村サロンにて、藝術交響空間◎北辰旅団第25回公演『揺れやまぬ波の底から』作・演出/北野辰一を行います。
内容は、教育者であり且つ田中正造の研究者でもあった林竹二をモデルとした登場人物が、当時谷中村にいた人物の孫に当たる婦人に渡良瀬川遊水池を案内してもらうところから話は始まる。そこで語られる谷中村に伝わる昔話や、田中正造翁のこと、家に伝わる父の話から鉱毒問題を抱えた無名の民がどんな暮らしぶりであったか、国家と民衆の関係をあぶり出す形で全編劇中劇で話は進行する。
今日の原発事故を受け書き下ろした『揺れやまぬ波の底から』は、今も昔も変わっていないこの国の未成熟な形を浮き彫りにし、歴史を縦軸にし現在を横軸に据え、新たな未来へ進むための現在に向け、考える材料を提起している。
第1ステージは、12:30開場13:00開演。
第2ステージは、16:30開場17:00開演。
出演/山村雅治、三ッ樹零、鈴川みゑ、蓮見己一、媛野ユリヤ、牧馬俊美、船山ゆん太、益子昇。
音楽/國分啓司、北野辰一
連絡先です (北野辰一です)
2011-10-01 23:47:05
このリンクを開いてツイッターでtakayukitakaをフォローしてください! → http://twtr.jp/user/takayukitaka/follow
ツイッターのDMでやり取りしませんか?
ツイッターはどうも (鈴木啓介)
2011-10-03 10:48:28
おしらせありがとうございます。

 ツイッターは僕には無理です。ご連絡などいただけるようでしたらコメント欄かメールをご利用ください。

 keisukelap@yahoo.co.jp

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