Raymond Smullyan(スマリアン)という有名な数理論理学者が書いた一般向けの論理パズルの本 "To Mock a Mockingbird"(『ものまね鳥をまねる』という題で邦訳が出ている)は,僕が大学生のころに手に取ったことがあるような気がするが,最近ある目的で再び手に取った。
その「ある目的」とは,正直者と嘘つきのパズルの源泉を調べることである。
道が二手に分かれているところに,正直者か嘘つきのいずれかであるが,そのどちらかはわからない人が立っており,その人に「はい」か「いいえ」で答えられるような質問を一つするだけで正しい道を知るには,何と聞けばよいか?
という問題が調査の対象である。
やはり記憶の片隅に何かが残っていたのか,思った通り,その本の第2章にその手の問題があった。しかも,同じタイプの問題すべてに通用する共通の質問形式があると書いてある。それを Smullyan 氏は "The Nelson Goodman Principle" と呼んでいる。哲学者 Nelson Goodman が,その本が書かれたころから遡って 40 年前に発明した質問形式だという。
手がかりは得られた。さっそく Nelson Goodman について調べたところ,哲学者としてはかなりの大物であるらしい。Goodman が書いた初期の論文の一つには,脚注に "my students" の一人として A. N. Chomsky の名が挙げられているが,これは言語理論で有名な Noam Chomsky のことであった。Chomsky の名もちょうど僕は大学生のころに知ったように記憶しているが,こんな形でまた出会うとは思わなかった。
その他,最近興味を抱きつつある科学哲学の Carnap,Hempel の名前も出てきた。
ただ,Goodman 氏の論文はぱっと見た感じ,どれもこれも読んでわかるような気がしない。どんな前提知識を持っていればそれらの論文が解読できるのかすら,今のところ僕には見当もつかない。
当面は起源探しは保留にして,Smullyan 氏の本を楽しもうと思う。以前はちょうどこの the Goodman principle のあたりで挫折したのではなかったかという記憶がよみがえりつつあるので,そのころより少しは成長した証として,なんとか第2章だけでも読み切りたいものである。
自分に根気や根性が欠けていることはよくわかっているので,はてさて,どうなることやら・・・。
その「ある目的」とは,正直者と嘘つきのパズルの源泉を調べることである。
道が二手に分かれているところに,正直者か嘘つきのいずれかであるが,そのどちらかはわからない人が立っており,その人に「はい」か「いいえ」で答えられるような質問を一つするだけで正しい道を知るには,何と聞けばよいか?
という問題が調査の対象である。
やはり記憶の片隅に何かが残っていたのか,思った通り,その本の第2章にその手の問題があった。しかも,同じタイプの問題すべてに通用する共通の質問形式があると書いてある。それを Smullyan 氏は "The Nelson Goodman Principle" と呼んでいる。哲学者 Nelson Goodman が,その本が書かれたころから遡って 40 年前に発明した質問形式だという。
手がかりは得られた。さっそく Nelson Goodman について調べたところ,哲学者としてはかなりの大物であるらしい。Goodman が書いた初期の論文の一つには,脚注に "my students" の一人として A. N. Chomsky の名が挙げられているが,これは言語理論で有名な Noam Chomsky のことであった。Chomsky の名もちょうど僕は大学生のころに知ったように記憶しているが,こんな形でまた出会うとは思わなかった。
その他,最近興味を抱きつつある科学哲学の Carnap,Hempel の名前も出てきた。
ただ,Goodman 氏の論文はぱっと見た感じ,どれもこれも読んでわかるような気がしない。どんな前提知識を持っていればそれらの論文が解読できるのかすら,今のところ僕には見当もつかない。
当面は起源探しは保留にして,Smullyan 氏の本を楽しもうと思う。以前はちょうどこの the Goodman principle のあたりで挫折したのではなかったかという記憶がよみがえりつつあるので,そのころより少しは成長した証として,なんとか第2章だけでも読み切りたいものである。
自分に根気や根性が欠けていることはよくわかっているので,はてさて,どうなることやら・・・。
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